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ひな人形をもっと楽しもう!

日本の伝統行事として受け継がれているひな祭り。
マンション住まいだった私のおひなさまは、
テレビ台に置かれたガラスケース入りの12人飾りでした。
友達宅にある大きな7段飾りと比べたこともあったけれど、
オルゴールのネジを幾度も巻き、
流れたメロディーはママになった今でも記憶に刻まれています。
ひな祭りやひな人形の思い出を、今度は子どもと一緒につくる番。
そこで、ひな祭りの由来やひな人形を選ぶ際のポイントなどを、
「人形のこどもや本店」(岡山市北区奉還町)に教えてもらいました。

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◆ひな祭りの由来、おひなさまに込められた思い
諸説あるそうなのですが、紙でつくった人形に自分のけがれを移し、身代わりとして川に流して厄をはらう「流しびな」と、平安時代の貴族の子どものおままごと遊び「ひいな遊び」が結び付いてできたといわれています。おひなさまは降りかかろうとする災厄を代わりに引き受けてくれる“女の子の守り神”のような存在で、生まれたばかりの女の子へ、両親をはじめとする周りの人の『美しく元気に育ってほしい』『幸せな結婚をしてほしい』といった温かな願いを形にしたものです。室町時代には人形が立派になり、流すものから飾るものに。江戸時代にはさらに華やかさを増してひな壇に飾るようになり、中には等身大のひな人形もあったとか。また、旧暦の3月3日が桃の花が咲く季節であるため、「桃の節句」ともいわれるようになったそうです。

◆飾り始める時期
きちんと決まっているわけではありませんが、2月初旬ごろから中旬ぐらいがベスト。慌てて前日に飾るのは『一夜飾り』といって縁起が悪いとされています。遅くても1週間前までには飾りましょう。

◆片付ける時期
天気がよく、湿気のない日がピッタリ。毛ばたきなどで優しくホコリを払ってから、人形用の防虫剤を入れてしまいましょう。片付ける時期はひな祭りの翌日から旧暦の3月3日(現在の4月上旬)あたりまでと、地域によってさまざま。岡山は旧暦ひな祭りの4月まで飾る方が多いとか。「早く片付けないと婚期が遅れる」という言い伝えは実は根拠がなく、しまうのを遅らせてしまわないための戒めだそうです。


■■■今年初節句を迎えるご家族や、ひな人形をお買い求めになる予定の皆様へ■■■

◆選ぶポイント
おひなさまはやっぱり『顔』が大切なので、フィーリングの合うものを選びましょう。お子様が二十歳になった未来を想像し、違和感のないものに。その上で、ママが一番気に入ったものであれば毎年飾りたくなるはずです。豪華な3段飾りのほか、コンパクトな収納飾り、親王平飾り、ケース飾りなど近年は種類が豊富なので、それぞれの住宅事情に合わせて選べるのもうれしいところ。子どもの成長に合わせて眺めたり、一緒に飾ったりとその年その年の思い出をつくってください。


【寿慶オリジナル頭】


【京頭】
現代的なお顔と昔ながらのお顔とでは随分と顔立ちが違います!

◆今どきのラインナップ
☆寿慶オリジナル こだわりの衣装ひな人形

〈正絹帯地 蘇州刺繍〉

京友禅など伝統ある三大友禅の染物や見事な刺しゅうの衣装は、近くで見れば見るほど繊細さが光ります。また、自分好みの物を組み合わせて世界にたった1つの“オリジナルおひなさま”もつくることも可能。まずは気に入った顔のペアのおひなさまを選び、好きな衣装、台、びょうぶ、道具などを組み合わせてみて。

☆インテリアとしても楽しめる新しいスタイルのひな人形

写真の下段に注目!三人官女の段がスライドし、台の使い方も自由。

置く場所に合わせたり、気分を変えたい時にスタイルチェンジできます。


台座が折り畳み式になったタイプは今年初お目見え!スタイリッシュさが際立ちます。

☆収納タイプのひな人形

小さなたんすのような形になり、

収納に便利なひな人形。

☆丸みがかわいらしい木目込み人形

ウォールステッカーと合わせて、子ども部屋の雰囲気にぴったり!
☆飾る間口が狭くても高さがあるのでゴージャスに飾れる立ちびな

豪華なつくりのものから、

大人っぽいシンプルなタイプまで。


今年人気で間もなく売り切れそうな小黒三郎さんの組み木のひな人形、

ドイツ・シュタイフのテディベアのおひなさま、スペイン・リヤドロのおひなさまなど、店内にはおすすめがたくさん。

おひなさまをさらに華やかにする、つるし飾りのバリエーションも豊か。

カラフルな飾りには1つ1つに大切な意味が!

テーブルランナーと花で自由な雰囲気の飾り方も教えてもらいました♪


『ひな祭り』は、
わが子の誕生と成長を喜ぶ時間。
魔よけの意味合いのある赤色の毛氈(もうせん)で神聖な場所をつくり、女の子を守るおひなさまを飾る。
そして、お供え物をして願いをかける。
忙しい今年はお殿さま、お姫さまだけ飾ろう…。
それもまた思い出。
子どもの幸せな将来を願い、幸せな未来へと導く。
『未来予想図』そのもの。
形式にとらわれず自由な発想で、いつまでも長くおひなさまを楽しんでください!!!

☆編集後記☆
取材でうかがった「人形のこどもや本店」の店内は1階から3階まであり、今まで見たことのない数のおひなさまが大集合。ついつい海外の物に心ときめきがちな私もあらためて日本の伝統文化に込められた人々の思いと伝統工芸の美しさを間近にし、“プチ日本再発見”の時間を過ごさせてもらいました。最近はシックな立ちひなを自分用に購入された方もいらっしゃるそうで、いつかそんな大人の楽しみ方を味わいたいところ。バリエーションが本当に豊かなので、今どきのこだわりママの要望にピッタリのものが見つかるはずです。(N)
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