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子育てのメモリー お笑いコンビ千鳥 大悟さん両親 (1) 要領よく、手のかからない子

/掲載日:2020年04月17日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:14ページ/

 

 各界で活躍している岡山ゆかりの人たちの子ども時代を、親の視点で振り返る「子育てのメモリー」。大人気の岡山県出身お笑いコンビ・千鳥の大悟さんの父・山本清志さん(71)と母・節子さん(66)=笠岡市北木島町=に、4回にわたり語ってもらう。

 大悟と同じように、父親の私は笠岡諸島の北木島で生まれ、育ちました。1975年に私が26歳、妻が22歳で結婚。結婚の翌年に長女が誕生し、2年後に次女、大悟は末っ子の長男として、その2年後に生まれました。

 大悟は3800グラムもある大きな赤ちゃんでした。ただ早生まれ(3月)だから、小学6年まではずっと島の同級生(6人)の中で一番背が低かったですね。

 共働きで忙しく、幼い頃の記憶といってもそれほどないんです。手のかからない子だったな、という思いしかありません。

 大悟が本気で泣きやまなかった記憶は2回だけです。一度は小学校に入る前。夜寝る前に、お姉ちゃん二人に「おやすみ」と言ったけれど、姿が見えなかった大悟に言わなかった時。ずーっと泣いていました。最初は理由が分からず、まさかと思いながら「大悟おやすみ」と声を掛けたら、とたんに泣きやんでね。

 もう一回も同じ頃。大悟は夕方、テレビで放送していたアニメのタイガーマスクを楽しみにしていたんです。その日は放送が始まる前に眠たそうだから、「時間になったら起こしてあげるから、寝たら?」と言って寝かせたんです。よく寝てるから起こさなかったら、起きると泣いて泣いて。あんまり泣きやまないから、テレビ局に電話してもう一度放送してもらえないかとお願いしましたよ。

 この2回が印象に残っているくらいだから、子育てで苦労した印象が本当にないですね。

 母親の目から見て、大悟は要領がよかったですよ。姉二人が親に「遊ぼう」と言ってくる時は、ご飯とか掃除とか、家事で忙しい時。「後にして」と自然と口調もきつくなるでしょう。大悟は遊んでほしい時、必ず「おかーたん、ひま?」と聞いてくる。その姿がかわいくてね。

 顔立ちも本当にかわいらしかったんですよ。このまま大きくならなければいいのに、と思ったくらい。今、テレビで見る顔は丸刈りで、ひげも生やして、暴れん坊というか、悪役キャラでしょう。何だかねぇ。複雑な気持ちです。

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