／掲載日：2020年05月01日／紙面：山陽新聞朝刊／掲載：13ページ／

　赤ちゃんの肌に優しくフィットして体温や心拍数、血圧などを測定できる柔らか素材のワイヤレスセンサーを、米ノースウエスタン大のチームが開発した。

　さまざまな機能を備えた薄型回路を柔軟なシリコーン素材で覆った。赤ちゃんの胸と足首に一つずつ貼り付けて使うと、無線を通じて健康状態を常時モニターできる。親の抱っこや授乳といったスキンシップを妨げない設計だ。

　医療体制が不十分で早産児の死亡率が高いアフリカなどの発展途上国で普及を目指す。チームは「健康状態の変化をいち早く察知して救命につなげたい」としている。