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WHO緊急事態から半年 コロナ、ピーク見えず 感染2000倍、死者4000倍に

/掲載日:2020年07月30日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:5ページ/

 【ジュネーブ共同】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界保健機関(WHO)が各国に最高度の警戒を呼び掛ける緊急事態宣言を出してから30日で半年。この間、感染者は2千倍超、死者は4千倍近くに膨れ上がり、感染拡大の勢いは衰えるどころか、依然としてピークすら見えない状態が続いている。収束への見通しは暗いままだ。

 WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した1月30日時点の感染者は22カ国・地域の7818人で、死者170人は全て中国本土からだった。その後、感染の中心地は中国から欧州、米国や中南米に移り、7月10日以降は南北米大陸が感染者、死者の半数以上を占め、増え続けている。

 7月は1日当たりの新規感染者数が20万人を超えることが多く、24、25両日付のWHO状況報告では過去最多の28万人台を記録した。テドロス事務局長は「パンデミック(世界的大流行)は加速している。過去最も深刻な緊急事態だ」と強調。夏を迎えて高温多湿になればインフルエンザのように流行が収まるという季節性は、これまで確認されていない。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、世界全体で感染者は1670万人超、死者は66万人超に上っている。

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