／掲載日：2021年01月15日／紙面：山陽新聞朝刊／掲載：13ページ／ 　 　

　全国の書店の児童書売り場担当者たちが最も支持する絵本を選ぶ「第１３回ＭＯＥ（モエ）絵本屋さん大賞２０２０」の１位にヨシタケシンスケさんの作品「あつかったら　ぬげばいい」（白泉社）が選ばれた。

１位になったヨシタケシンスケさん作「あつかったら　ぬげばいい」

　同作品は、人々の不満や課題と、それに対する解決策をそれぞれ１ページずつ、見開き２ページで描く。世間の常識にとらわれないユーモラスな提案が、凝り固まった頭をほぐしてくれる。

　今回は新型コロナウイルスの影響で、オンラインで表彰式を開催した。ヨシタケさんは「当たり前のことだからこそ、改めて言葉にした方がいいことや、誰かに言ってほしいことがたくさんある。この本がきっかけになり、誰かにひと言掛けてあげたり、自分にはこのひと言が足りなかったと気付いたりしてくれたらうれしい」と語った。

　白泉社の月刊誌「ＭＯＥ」が、全国の書店の児童書担当者３千人超にアンケートを実施。昨年９月ごろまでの１年間に出版された絵本の中から支持された上位３０冊を選んだ。受賞作品名はＭＯＥ２月号に掲載されている。