/掲載日:2021年04月02日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:14ページ/
寝ている子どもがベッドから落ちたり、ベッドと壁の間に挟まったりする事故が多発している。0~1歳児はできるだけベビーベッドを使うこと、ベッドと壁との間に隙間を作らないことなど、消費者庁が事故防止策を呼び掛けている。
2015年以降、同庁に報告された6歳以下のベッドの転落事故は900件を超える。ある0歳児は、保護者が洗濯物を干している5分程度の間に、高さ50センチの大人用のベッドから床に落ち、頭蓋骨骨折などの重傷を負った。
0~1歳児を「そんなに動けないはず」という思い込みで大人用ベッドに1人で寝かせるのは避けよう。数十センチの高さからの転落でも、大けがを負う危険性がある。
ベビーベッドの柵に関する事故も要注意だ。柵を上げていないことで起きる転落や、柵とマットの隙間に体が挟まる死亡例が発生。特に、柵に収納扉が付いたベビーベッドは、扉の開口部に頭や体が挟まる恐れがある。
扉にはロックを掛ける習慣を。19年11月には、柵の開口部を子どもの体が挟まれないサイズに定める、新たな検査基準が設けられた。旧基準で製造された中古品、レンタル品は注意して使おう。
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