/掲載日:2021年04月09日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:15ページ/
家族同様に暮らしていた犬や猫などのペットと死に別れる経験は、子どもの心に長い間にわたって深い傷を残すとする研究結果を、米マサチューセッツ総合病院のチームがまとめた。
英国の小児6000人以上のデータを分析。7歳までにペットの死に遭遇した子は、ペットを死なさずに育った子に比べて、精神的な症状を抱えがちだった。男の子の方が女の子よりこの傾向が強く、死後3年たっても傷が癒えないこともあった。
子どもは成長の過程でペットと非常に強い感情的な絆を結ぶことがある。チームは「両親や医師はこうした症状を軽視しないで対処してほしい」としている。