産後の生理に「妊娠前と違う」と感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。
私も過去、「生理痛が軽くなった」「1人目出産後になくなっていた生理痛が2人目を産んだら復活してしまった」など周りと“産後あるある”を共有した覚えがあります。
身体の変化は産後の子宮の状態によって様々。
そのころは「生理痛があるのが当たり前」という前提で話していましたが本来、
が正常なのです。
ではなぜ生理痛が当たり前のようにあるのでしょう。
生理痛は、ホルモンバランスの乱れや骨盤の歪みなどで起こります。
ホルモンバランスが乱れる原因はいろいろあるのですが、その一つが人工的な化学物質でできた合成香料。
おなじみの日用品に“女性ホルモンのバランスを崩す成分”が含まれていて、それらが月経トラブルの原因になることも…。
ハーブでトラブルをケアしつつ「要因を取り除く」アプローチが大切です。
例えば市販の除菌や消臭スプレーの中には、ホルモン系に影響を与えるものがあります。
私もハーブを勉強したてのころは、布製品にシュッ、空間にシュッシュッ、靴にもシュッシュッシュと毎日愛用していましたが、それが「まさか!」…。
他にも、柔軟剤に含まれる合成香料で娘の片頭痛がひどくなっていることもわかり、できるだけ手作りするようになりました。
天然の精油で香りをつけて癒し効果も抜群です。
ところが一昨年の始め、骨折で2カ月入院したときのこと。
経験した生理痛はとんでもない痛さ。
3人目を産んで生理痛がなくなって以来、約15年ぶりの痛みでした。
お腹に差し込むような激痛で起き上がることもできず…。
普段と全く違う様子に、看護師さんがとても心配して鎮痛剤を持ってきてくれたのを思い出します。
生理はその前1カ月の健康状態に左右されます。
私の場合、もちろん大怪我による手術や入院といったストレスもありましたが、もう一つ入院生活の中で「市販の除菌・消臭スプレーにかなりお世話になっていた」ことが普段と大きく違うことでした。
体質的に化学物質の影響を受けやすいこともあり、女性ホルモンのバランスを大きく崩してしまったんだろうなと思います。
そんなとき頼ったハーブがラズベリーリーフ。
子宮筋の痙攣が起きているとき(生理痛)や女性ホルモンのバランスが崩れたときの強い味方で、「安産のお茶」(妊娠後期から使用OK)としても活躍します。
生理前のイライラが強い方は、生理期の2週間前から飲み始めてみてください。
また鉄分やミネラルなど、子育てを控えるママが産後回復するために必要な栄養が豊富に含まれています。
痛みをとることに優れた鎮痛剤と自然治癒力を上げるハーブ-この2つは使い分けてほしいなと思います。
“今この時”の痛みを止めたいとき、鎮痛剤はとても頼りになるけれど、痛む原因を止めなければまた痛くなる。
そしてお薬もずっと使い続けるとやがて効かなくなる。
「治す」のはお薬でもハーブでもなく、あなたの自然治癒力です。
ハーブは自然治癒力が働くために心身の環境を整えてくれる強力なサポーター。
“この先”を考えたとき、ハーブという選択はきっとママや大切なご家族を永く助けてくれますよ。
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ハーブやアロマのご購入は専門店で
私の自宅サロン「délice herb」(倉敷市)でもシングル(10g〜)やブレンドのハーブをお取り扱いしています。
試してみたいハーブの試飲や使い方の説明も承っております。
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西睦美(にし・むつみ、メディカルハーブセラピスト)
心身の不調を植物の力で緩和。薬で止まらなかった喘息をハーブで改善。リラックスだけじゃない、身体の根本を整える美味しいメディカルハーブティーをブレンドするJAMHA認定ハーバルセラピスト。メディカルハーブを専門に、岡山・倉敷市内でハーブのミニ講座を含めたワークショップを随時実施。教室の開設を目指し勉強・実践中。
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