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心と体を育むハーバル子育て⑧産後ママの「しんどい!」は鉄分不足かも?〜貧血の方のためのハーブ〜

産後は「しんどい」の素がたくさん。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 栄養不足(赤ちゃんに栄養を多く送るため)
  • 睡眠不足(生活リズムが赤ちゃん優先)

などなど。

これらの原因が重なって体調や心が不安定になるのです。

 

特に見過ごされやすい栄養不足

周りをうかがうと、栄養の中でも鉄分不足のママが多いなと感じます。

私自身も妊娠・出産・授乳をきっかけに鉄が枯渇した一人。

「眠い」「だるい」「元気がでない」

気分も滅入り、ちょっとしたことで怒ったり涙が出ることも…。

そんな状態で育児を楽しむのは難しいですね。

実は、一般的な血液検査ではわからない「隠れ貧血」というものもありまして…。

そうなると、大切なのは「数字」よりも「自分の体感」。

汗をかくと鉄分などミネラルも一緒に流れていくし、授乳でも減っていくので、血液濃度はタイミングによって変化していきます。

誰でもない「あなたの体がサインを出して栄養不足を教えてくれている」-それが「プチ不調」です。

たとえ数値で「異常なし」と言われても、しんどいものはしんどいですから…。

鉄を摂っていても体の中でうまく使われていない可能性もあります。

ぜひこの記事を参考に、サプリや鉄剤の前にできることを試してみてください。

 

鉄分補給のヒント

  • お肉はレバーや赤身、魚介類では赤身や貝類に多い
  • 貝類、豆類、野菜の鉄分はビタミンCと一緒に摂れば吸収される

もちろん根本解決は「食事でバランスよく栄養を摂る」「体の中で上手くエネルギーにできる」ことです。

でも、ご飯作りに時間や労力をかけられないことも多い産後。

まずはお茶を飲むことから始めてはいかがでしょうか。

 

ネトルのハーブティー

ちょっと貧血のめまいを感じるとき、私はこのお茶を飲んで落ち着かせています。

(分量)

  • ネトル…ティースプーン2杯(味に慣れたら増やしてみてください)
  • ローズヒップ…ティースプーン1杯

(作り方)

  • 熱湯を200cc注いで蓋をし、5分待ちます。
  • 冷めないうちにゆっくりと飲んでください。

ハーブで鉄分といえば「ネトル」

鉄分と葉酸が豊富で、血をキレイにすることで体のバランスを整えて花粉症や風邪にも重宝します。

しかもビタミンCが一緒に含まれていて、鉄をしっかり吸収できる形に整っています。

植物は一つで完全体なのですよ。

まずは楽しんで一杯飲むことから始めてみてください。

鉄不足を感じるときの理想は1日3杯です。

 

ネトルのちょい足し

「お茶ばかりそんなに飲めないし飽きるわ!」という声も聞こえてきそうですが、実はネトルから鉄分をしっかり摂るなら、丸ごと食べる方がおすすめ。

イギリスではフレッシュなネトルの葉をスープにして食べるそうです。

なかなか生のネトルに出合えない私は、ドライハーブのネトルを愛用しています。

ドライのネトルはミルで粉砕するとぐんと使いやすくなります。

  • ご飯にふりかけ
  • 納豆と混ぜ
  • お味噌汁にプラス
  • 唐揚げの下味揚げ物の衣に混ぜ込む
  • 卵焼きお好み焼きに混ぜる

など、ハーブが苦手な家族にもバレませんでしたよ。

ネトルとカツオ節のふりかけもおすすめ。

ネトルとカツオ節を同量ずつミルに入れ、パウダー状に粉砕するだけ。

小エビや乾燥ワカメ、乾燥パセリを入れても美味しくなります。

飾りじゃないのよパセリは♫

料理の付け合わせに登場するパセリ

捨てるのはもったいない!

香りが強くそのままでは食べにくいパセリですが、刻んだり加熱するとお料理になじみます。

お出汁のように深みが出たり、食材の臭み消しにも。

ドライパセリなら風味が強すぎず、和の味付けにも使いやすいです。

何にでもかけて、気軽にちょい足しを楽しんでみてください。

「ハーブの栄養なんてちょっとしかないでしょ?」と思われるかもしれませんが、「ちょい足し」も積み重なると結構なもの。

パセリに含まれる他の栄養もサポートできます。

 

意外と足りていないタンパク質

最後に栄養のお話を。

気持ちに余裕のある方だけ読んでくださったらと思います。

「処方された鉄剤を飲むと気分が悪くなる」という話をよく聞きますが、そういう方はタンパク質も不足している可能性があります。

鉄が必要な場面は「ヘモグロビンを作る過程」。

血液の赤い色素ヘモグロビンは「鉄+タンパク質」なので、鉄だけではヘモグロビンは作られません

使われなかった鉄は胃腸にとって負担となり、吐き気や便通に影響します。

鉄が多く含まれる肉や魚はタンパク質も豊富です。

しっかりタンパク質が摂れている人なら鉄も摂れてそうですよね。

タンパク質は野菜の鉄分の吸収率も上げてくれます

食材をバランスよく食べるのが重要な理由は、人間の体がさまざまな栄養が関係し合うことで代謝が回る仕組みだから。

毎食片手いっぱいが目安ですので、ぜひタンパク質も意識してみてください。

調理がラクな納豆、魚の缶詰など、無理のないものから取り入れてみてください。

タンパク質を摂る前に

胃腸が弱っていると、鉄剤が胃粘膜へ刺激となり吐き気につながることも。

またタンパク質を摂って「すぐにお腹が張る」という方は、やはり胃腸が弱っていて消化が上手くできていないのかもしれません。

そんなときは、

  • 胃腸ケアのハーブティー
  • 消化しやすい調理方法の工夫

がおすすめ。

タンパク質が消化吸収できると自然に鉄を活かせるようになります

まずは栄養を整え、足りないところをお薬やサプリに頼るのが結局は近道かもしれませんね。

ハーブや食事で自分の体調を自分でケアしていると、ちょっとした体の変化にも気づけ深刻になる前に対応できるようになります。

体に優しいセルフケアをぜひお試しくださいね。

 

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西睦美(にし・むつみ、メディカルハーブセラピスト)

心身の不調を植物の力で緩和。薬で止まらなかった喘息をハーブで改善。リラックスだけじゃない、身体の根本を整える美味しいメディカルハーブティーをブレンドするJAMHA認定ハーバルセラピスト。メディカルハーブを専門に、岡山・倉敷市内でハーブのミニ講座を含めたワークショップを随時実施。教室の開設を目指し勉強・実践中。

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