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Vol.11 FLOWER FLOWER「産声」
音楽大好き! LaLa編集部ママ記者Hiyoの ~Life with music~vol.11

私たち子育て世代は毎日が慌ただしく、自分の事にかまっている時間はそれほどありません。
音楽をゆっくり聴き、音楽に浸る余裕も無く、気づけば子供向け番組やアニメ、ゲーム音楽ばかり聴いてる…。そんな方も多いのではないでしょうか?

私たちのまわりには普段耳にしない良質な音楽がまだまだあります。
それは、肌触りのいい洋服のような音楽だったり、好きな人と始めて食事をするようなドキドキ感に似た音楽や胸を締め付ける甘く切ない音楽、明日も頑張ろうと前向きになれる音楽……

もしも、育児の不安などから立ち止まってしまった時でも、そっと背中を押してくれるような自分に合った音楽が見つかれば、暮らしや育児の原動力になると思います。

あなたに寄り添う音楽を!子育て世代の方にこそ聴いて欲しいと思う、厳選したマイノリティミュージックをママ目線でご紹介します。

音楽大好き!
LaLa編集部ママ記者Hiyoの
〜Life with music〜

vol.11 FLOWER FLOWER「産声」

2005-12年、17歳の大型新人アーティストとしてデビューし、“天使の琴声”と称された歌声で注目を集めたyui(ソロ活動時は大文字で「YUI」)。当時、まだあどけないルックスで一心不乱にギターを掻き鳴らしながら、幼女のような歌声を響かせる彼女を見て、『放っておけない』『構ってあげたくなる』衝動に駆られたことを、今でも思い出します。

今回紹介するのは、yuiを中心に2013年から活動するバンド「FLOWER FLOWER」(通称:フラフラ)による一曲。今年3月にリリースされたファン待望の最新フルアルバム「スポットライト」から、9曲目に収録されている「産声」を紹介します。

デビュー以降、発表曲のほとんどにタイアップが付くなど、活発な音楽活動を展開した彼女。音楽だけでなく、女優として映画の主演も務めるなど、各方面で華々しいキャリアを歩みました。しかし、2012年に「制作における摩擦の積み重ね」などの理由から一時活動を休止。翌年、音楽プロデューサーでもあるmura☆jun(キーボード)、様々なミュージシャンのサポートを手掛けるmafumafu(ベース)とsacchan(ドラム)という、yui自身が信頼し、尊敬できるミュージシャンたちに声を掛けてスタートしたのがフラフラです。

2015年、一卵性の双子を出産して母となったyui。本楽曲では、yui自身がママになった事で感じた気持ちがストレートに歌われています。産後初めて子どもを抱いた時の「会えて嬉しいよ」という気持ち、小さな身体に触れた時の「愛しいじゃ足りない」という感情は、同じママとして共感する方も多いのではないでしょうか?

あくまで、この楽曲を聴いた私個人の感想ですが、yui自身、忙しい日常を過ごす中で、我が子と初めて会った日の事を思い出す余裕がなくなることを恐れてこの曲を作ったのかなと思いました。子を想う普遍的とも言える歌詞は、ママである全ての方に寄り添うように感じられ、私もこの曲を聴くと我が子と初めて会った日の事や、母になった瞬間の「産声」を鮮明に思い出すことができたからです。彼女自身も本楽曲を歌うことで、“あの日”の喜びを蘇らせているのかなと思いました。

昨年、離婚してシングルマザーとなった彼女。「こんな幸せな日々は続かないよ」というフレーズからは、紆余曲折の人生を歩む彼女だからこその説得力とともに、『今を大切にしたい』という切実な気持ちが読み取れます。子どもたちをしっかりと育て、「旅立った後も」ずっと見守っていくと宣言するような印象的なラストに、彼女の芯の部分にある強さを感じることができます。

可愛らしい歌声はデビュー当時のまま。でも、今はその中に強さも秘めています。少女からいつの間にか大人になり、母になったyui。私たちと同じ『ママ』というフィールドに立っている彼女を、今後も応援していきたいと思っています。

先日、5月に幕を閉じた「FLOWER FLOWER インコのhave a nice dayツアー」の追加公演「おかわりツアー」の日程が発表されました。近隣では9月3日(月)、 香川県の高松オリーブホールで開催されます。ママになってもパワフルにステージに立つ彼女の歌声を聴きに是非、足をお運び下さい。

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