これから子育てするママたちに、
今、子育てを頑張っているママたちに伝えたい企画です。
「あなた流子育て」のヒントが見つかるかもしれません。
今回は、バースデープランナーとして活躍しながら娘さん2人を楽しく育てる優しいオーラいっぱいのママさんにお話を聞きました。
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浦岡裕子(うらおか・ゆうこ)さん(33歳)=岡山市在住
一般社団法人日本バースデープランナー協会認定バースデープランナー。自ら立ち上げた「harenohi_factory」のプランナーとして、子どものお祝いの飾りつけや結婚式の空間デコレーションなどを企画・提案。パーティーアイデアの情報サイト「ARCHDAYS」で事例とコラムも掲載中。旦那さま、4、2歳の娘さんたちとの4人家族。
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◆子育てて大切にしていることを教えてください
褒めることと、言葉とスキンシップで『あなたたちは大事な存在だよ』と伝えることの2つを意識しています。意識というか、特に後者は思っているから自然とそうなってしまうだけですが…。2つとも、自己肯定感を高めるために重要だと思っています。自己を肯定する気持ちは、今後の人生で起こる様々な出来事に積極的に取り組める力へとつながります。少し恥ずかしいですが、寝る前には「宝物だよ~!」「生まれてきてくれてありがとう~」と言いながら抱きしめます。毎日繰り返すことで、言葉と行動が子どもたちの心に自然と染み込み、「自分はかけがえのない存在」ということ、そして他の人も同じ大事な存在だと学んでくれたら嬉しいですね。
◆どのような大人になってほしいと願っていますか?
困難にぶつかった時、そこにある希望を自分で見出し、または創り出して進める人になってほしいです。そして、“人に恵まれる”大人になってほしい。そのために、自分も他人に何かを与えられる人になってくれるよう願っています。
◆子育てをしていて支えになる言葉はありますか?
子どもたちからの感謝の言葉はもちろんですが、幼少期ならではの、大人には理解できない表現や感受性による言葉、片言の日本語などをきくと、「チキショー、かわいいな~!!!」と思って元気になります。そういう今ならではの“言葉たち”を忘れたくないなと思います。
◆子育て中の嬉しかったこと、大変だったこと、忘れられないことなど教えてください。
今春、夫の転勤で新卒以来ずっと勤めていた会社を辞めざるを得ない状況になりました。最終勤務を終えた夕飯時、子どもたちの前で「お母さん、お仕事辞めたんだぁ」と残念で悔しくて寂しい気持ちを素直に吐露しました。すると、長女から唐突に「おかあさん、毎日ごはんを作ってくれてありがとう」と言われました。退職前、育休を経て、子どもたちを保育園に預けながら、忙しさの中で様々な葛藤や悩みを抱えて働いていました。長女の言葉を聞いて、自分の頑張りを幼いなり感じてくれていたのかなと思ったり、「この子たちにこれからもご飯を作り続けよう」という素朴でとても大事なことに気付かされたりして、嬉しくて涙が出ました。
◆「教育」と聞いて最初に思い浮かべることはなんですか?
人が人として生きる為に必要なこと。
◆「教育」で大切にしていることはありますか?
まだ2人とも幼いので、学校の勉強のような学習も習い事もさせていません。今はとにかく遊んで、生きていく力のベースを蓄えてほしいなと思っています。
◆ご自身の子育てはどのように教育につながっていると思いますか?
平日にお客様のところへ飾り付けに行く場合、子ども同伴で伺います。バースデープランナーの活動では、何かしたからという条件付きのお祝い事ではなく、誕生日、つまり存在そのものを大切にお祝いします。自分の存在を周りから大切にお祝いされると、私が子育てにおいて大事にしている自己肯定感につながると思っています。また、私自身、人のお祝いのための飾り付けや内容を考えることで、他者に寄り添う心を育みたいと思っています。子育てというか、私が日々の仕事の中で大切にしているこういった思いが、子どもにもきちんと伝わるように心掛けています。
◆小さなお子様をお持ちのママさんに伝えたいことは?
私もまだ子育て真っ最中のため、他の方に伝える立ち位置ではないのですが…。仕事を退職して、1人で1日中子どもたちと向き合い、家事やその他のことをこなす毎日の大変さを実感する日々です。お母さんという存在はみんな、子どもを毎日無事に眠りにつかせるまでの1日1日を本当に頑張っていると思っています。一生懸命頑張るママさんたちに、「あっという間と言われるこの時期を一緒に進んでいきましょう!」とお伝えしたいです。