2月に入り、受験生にとってはこれからが本番の時期ですね。
親子共々、不安と緊張やプレッシャーの中で日々を過ごされていると思います。
そんなとてもデリケートな時期だからこそ、親子のコミュニケーションがより一層大切になってきますよね。
「受験」となるとつい力が入ってしまい、子どもより親の方が不安や焦りを感じやすくなっていないでしょうか??
我が家は現在、高3長男と中3長女が受験の真っ只中。
今回は自分自身を振り返りながら、気付いたことを書いています。
ぜひ参考にしてみてください。

受験が近づいてくると、子も親もそれぞれに不安を感じ気持ちが不安定になることでしょう。
これは自然なことです。
しかし当事者は「子ども」。
不安や緊張、プレッシャーで気持ちが不安定になりやすくなっていることを忘れてはなりません。
お子さんがどんなに反抗的な態度でも、ヒドイ言葉を言ってきたとしても、はたまた言葉数少なく親を無視したような態度であっても、「決して親を責めたいわけでも攻撃したいわけでもない」ということ。
もし子どもさんが親であるあなたに対して反抗的な態度や言動だったとしても、子の視点からすればそれは「必要な甘え」といえます。
わがままを言えたり不機嫌な態度を取ったりするのは、家庭の中に「自分の居場所がある」と感じられているということ。
つまり家庭が「心の安全基地」という大切な役割を果たせているということです。
「自分にはちゃんと居場所がある」
「どんな自分も受け止めてもらえる」
これらの感覚が社会の中で踏ん張る力になっていくのです。
ですから、子どもさんの反抗的な言動や態度=親に対する非難と受け取らず、子どもにとって家庭が安全な場所で、親との大切な愛着が育まれているとぜひ理解してみてください。

私はこれまで子ども達を心配するあまり、不安や焦りに飲み込まれ不安を煽るような言葉かけをしていたと思います。
「本当に準備は大丈夫!?」「勉強大丈夫なん!?」と確認したくもなりますし、「ちゃんとしなさい!」と言いたくもなります。
このように聞くのが決して駄目なわけではありません。
けれど、一番不安なのは子ども自身ということを忘れず、「待つ・見守る」「信じる・任せる」スタンスが大切だと感じました。
子どもからしてみれば、親の不安そうな姿を見ていると、「親を困らせないように」「親が不安にならないように」と自身が感じているネガティブな感情を抑圧するようになります。
本当は親の方が不安を感じている子どもの気持ちに寄り添うことが必要なのに、子どもが親の不安を払拭するために親の期待に応えるような行動をとるようになるといった『親子の立場の逆転現象』が起きてしまいます。
これでは子どもは安心して受験に取り組めなくなってしまいます。
親だって人間なので焦りも感じるし不安にもなります。
でも親は精神的にも大人なので、「何があっても大丈夫よ」と子どものことをどーんと受け止めてあげられる「心の余裕」が必要だと感じました。

私は子ども達に対して「できる限りサポートしてあげたい」と思っています。
しかしこの思いが行き過ぎると、「こんなにしてやってるのに」「良かれと思ってしてあげてるのに」と不満を感じるようになってしまいました。
そして子どもの態度が冷たかったり反抗的な言葉が返ってくると、「なんで私ばかりこんな嫌な思いをしなきゃいけないんだ」と「被害者意識」に陥っていたようにも感じます。
「良かれと思って」
「何で私ばっかり」
このような発言の裏には、相手を非難する気持ちが潜んでいます。
そして被害者意識になっていると、出来事を客観的に捉えられなくなるだけでなく、自分は悪くない/相手が悪いと決めつけてしまい、必ず相手を責めるコミュニケーションになってしまいます。
私は子どもに対してイライラした気持ちを抱く時、自分が「被害者意識」になっていないか振り返るようにしています。
自分自身で「私は被害者意識になっていたな」と気づくだけで、子どもに対する言葉かけが変わっていきます。

受験には合否があります。
たとえ一生懸命努力してきても、思うような結果が得られないこともあります。
「あなたの頑張りが足りなかったからだ」
「もっと要領よくやれなかったのか」
「真剣じゃないから落ちると思ったわ」
このように子どものことを責めないであげてほしいのです。
望むような結果が出なくて一番悔しい思いをしているのは子ども自身。
たとえ飄々としていて何も思っていなさそうに見えたとしても、心の奥には言葉にならない悔しさを感じているはずです。
もちろん親だって、一生懸命サポートしてきたんですから悔しいに決まっています。
そのお互いに感じている「悔しい」という気持ちを親子で共有してあげることがとても大切です。

子どもだけに限らず、生きていれば悔しい経験は避けて通れません。
ですから、その「悔しい気持ちの処理の仕方」が大変重要になってきます。
「悔しい」というネガティブな感情を感じないよう、なかったことと蓋をしようとしても、心から消えることはありません。
まず「私は悔しい思いをしているんだ」と認めること。
そして子どもに対しては、感情を言葉で表現することを許してあげ、「悔しかったよね」とその気持ちを否定せず受け止めてあげてください。
そうすることで、ネガティブな悔しい感情を親子で適切に処理していくことができます。

また自分自身への振り返りとして‥
これらを意識してみてください。
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親だって人間です。
親だけが我慢しなければならないのではありません。
しかし子どもの状況を知り、自分を客観的に振り返ることで、見えていなかったことに気づくことができます。
そうすると子どもへの言葉かけが変わり、無駄な衝突を自然に回避できます。
これらは受験の時だけでなく日頃から心に留めておくことで、親子のコミュニケーションが心の通ったものになっていくでしょう。
春はもうすぐそこまで来ています。
親と子、家族で心を一つにして感情の共有や心の繋がりを大切に、受験という大きな出来事残り2カ月を乗り越えていきましょう。
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平野桂子(ひらの・けいこ)
岡山市在住。3人(高3、中3、小1)の子どもを育てるママ。自身の子育てと介護職に20年間従事した経験から親子関係の大切さに気づく。子育てに悩んだ経験から、同じように子育てで悩むお母さんの力になるべく、現在は心理セラピストとして子育て相談やインナーチャイルド療法、前世療法などに取り組み、より良い親子関係のためのコミュニケーション講座を開催している。2024年春、子どもさんとお母さんの心が楽に、ありのままの笑顔でいられる場所『みんなの家』をオープン。親子で自然と触れ合う参加型の活動を行っている。
心理セラピスト(子育てでの気付きやヒントなど書いています)
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