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心と繋がるセラピー~お母さんの心が楽になるお話⑯『淋しさ』の正体は?

4月-桜の花が咲き、新たなスタートの季節となりました。

子ども達は進級・入学など新しい出会いや環境の中、ドキドキと緊張の心持ちと思います。

 

うちも今春、長男長女が大学、高校へ進学しました。

長男は初の一人暮らし、長女も初めての環境で新生活が始まります。

 

期待と不安を感じやすい時期。

だからこそ、子どもの気持ちをキャッチし心に寄り添うサポートは、新たな環境に慣れていくためにとても大切です。

※カテゴリー整理に伴い、今回から「健康」カテゴリーに掲載します。

 

子どもが感じている『淋しさ』に気付いていますか?

子どもに泣かれると、

  • うんざりした気分になったり
  • 頭では悪循環だと分かっていても、イライラしてきて怒鳴ってしまったり
  • 思春期の子どもに対して、どう接して良いのか分からなかったり

このようなことはありませんか??

 

子どもの淋しさに気付けない理由

親が子どもの淋しさに気付けない理由はとっても単純。

それは、私たち親自身が自分の「淋しさ」に気付いていないから。

「淋しい」という感情は、一聴してどこか子どもじみたように感じますがとても繊細なもの。

自分の淋しさを自覚していたら、子どもの淋しさは考えなくても自然と分かってしまうものです。

子どもの「淋しさ」が分からないのは、私たち大人が「感情」を抑圧しているということ。

「抑圧」とは、

  • 感情を表現したら怒られたことがある
  • 「感情は言うものではない」と教えられた
  • 親が忙しくて余裕がないのが日常的だった

など、否定されたり分かってもらえない経験を重ねてきた結果だと言えます。

 

また気持ちを言っていい場面でも、感情を表現することにとまどいを感じてしまう-。

これは過去の経験から、感情を表現することで誰かを傷付けたり、いけないことをしている気がして、どこか罪悪感を覚えるためです。

 

自分の「淋しさ」を自覚していますか?

心をコップに例えると、その中に「淋しさ」はどのくらい溜まっていると感じますか?

「淋しい」という気持ちは、些細な感情のように感じてとても繊細なもの。

「淋しい」を言えず繰り返し抑圧していると、淋しさを含むネガティブな感情(怖い、不安、辛い、苦しい、悲しいなど)を感じないよう、内側(自分)でなく外側(他者)へ意識を向けていくようになります。

その結果として、

  • 「大人になってもずっと、満たされない感覚を味わい続けるかもしれない」
  • 「誰といても『ひとりぼっちな気がして、居場所がないと感じるかもしれない
  • 「人にバカにされたり舐められるのを怖れ、人間関係をこじらせてしまうかもしれない」
  • 「自分の内なる喜びより、人からの評価を目標に生きていくかもしれない」
  • 「『なんのために生きてるんだろうと、心が空っぽの感覚を感じるかもしれない

このような感覚を持つようになります。

そして、それらはやがて『孤独感』『無価値感』『虚無感』『絶望感』『希死念慮』といった感情へと膨れ上がっていきます。

私は「淋しい」という感情や感覚について、まったくピンとこない/腑に落ちない/実感が持てないという感覚がずっとありました。

どこか言葉だけが上滑りしてしまうような、まったく心に響かない感覚。

その理由は、子どもの頃から抱えてきた「淋しさ」を自覚することが怖かったからだと感じています。

 

「淋しさ=孤独感」を感じないため、人から評価される人間になるよう頑張り続けていました。

「頑張る私」「人の期待に応える私」でいることで、無意識に「淋しさ」に蓋をして誤魔化していたんです。

 

しかしどれだけ蓋をしても「淋しさ」は消えないので、人からどれだけ認められその時は気分が良くても長続きはしません。

孤独感に蓋をすればするほど苦しさが増していき、いつも「どうせ私なんて…」-そんな言葉で自分を責めていました。

 

自分の淋しさを自覚することは、どこか「弱虫」になる/ダメな自分になるような不快な感覚や感情を覚えるので、はっきりと認めたくなかったんです。

そして同時に、死に至る病である「孤独感」「絶望感」を直視しなければなりません。

 

親に「淋しさ」へ寄り添ってもらえた感覚があったら

もし子どもの頃、親に「淋しさ」へ寄り添ってもらえた感覚があるなら-。

それは自分を認めてもらえる受け皿(親)があるということ。

色々な気持ちを一人で抱え込まず、弱音を吐くこともできたろうし、頼りない自分を嫌うことなく愛される実感を持つことができたでしょう。

※これだけ子どもにとって『心の安全基地』としての親の存在は大きい

 

私が淋しさに蓋をし続けた結果…

十数年前、子ども達を保育園へ預ける毎日-。

「離れたくない」と大泣きされていたあの頃-。

イライラして怒鳴りながら、大泣きする子ども達を振り切って仕事へ行くのも日常茶飯事でした。

後ろ髪引かれながら、辛くて泣きながら仕事へ行く日もたくさんありました。

けして平気な気持ちだったわけではありません。

けれど自分の「淋しさや孤独感」を少しでも自覚することができていたら、子ども達の淋しさを分かってあげることができたでしょう。

怒鳴り続けることなく、子ども達へかける言葉も違ったように感じています。

読んでくださったあなたにも、私と同じような感覚があるでしょうか?

もしあなたが今、やる気が出ず無気力になっているなら…。

不安や焦り、焦燥感を感じていたり、満たされない・居場所がない感覚をもっているなら‥。

それは、心の中のコップから「淋しさ」が溢れ出ているということです。

 

「淋しさ」を自覚できていないとつい、満たしてもらおう/分かってもらおうと他人に依存してしまいます。

でも大人になった今、子どもの頃から溜めてきた「淋しさ」を癒やせるのは、本当は誰かではなく自分しかいません。

誰かになぐさめてもらう、話を聞いてもらう-。

その時は気が紛れるかもしれませんが、「淋しさ」を完全に取り除くことはできないのです。

そして「今小さい子どもさんを育てている方々に、私のような後悔と罪悪感を感じてほしくない」-そう思っています。

そのためには「まず自分自身の『淋しさ』に気付いてあげること」。

するとそれまで人の目や評価を気にし過ぎていた意識が、自然と内側(自分)へと向いていきます。

そして一人の時間(たとえばお風呂に浸かっている時間など)に、胸の辺りを感じながら「私は本当は淋しかったんだなぁ…」と自分自身へ声をかけてみてください。

 

「自己受容」こそ最強の癒やし

自分自身へ優しく声をかけてみると、じーんと心に響く感覚があるかもしれません。

また涙が出るかもしれません。

この心に響く感覚-それが「心と繋がる」という感覚です。

「心の緩み」とも言えるでしょう。

 

人からの攻撃を怖れ身を守る生き方が染み付いていると、心が固く鎧を着たような状態になっていてリラックスできません。

 

今までは自分自身に優しい言葉をかけるより、厳しい言葉で無意識に自分を責めてきたのではと思います。

「休むな!」「手を抜くな!」「もっと頑張れ!」

無意識の声がずっとあなたを縛っていたのではないでしょうか。

 

あなたが今まで感じないよう蓋をしてきた「淋しさ」。

意識を自分に向けることで、コップに溜まった淋しさが徐々に流れていき、心が軽くなっていきます。

すると子どもに対しても見え方が変わり、泣いている子に対しても自然と共感することができるでしょう。

「新学期」という親子共々気持ちの落ち着かない時期だからこそ、少し自分自身と向き合う時間を作ってみてください。

お母さんの心が楽に…。

そして、子どもさんがありのままの笑顔でいられますように…。

 

↓過去のコラムはこちら↓

 

平野桂子(ひらの・けいこ)

岡山市在住。3人(大1、高1、小2)の子どもを育てるママ。自身の子育てと介護職に20年間従事した経験から親子関係の大切さに気づく。子育てに悩んだ経験から、同じように子育てで悩むお母さんの力になるべく、現在は心理セラピストとして子育て相談やインナーチャイルド療法、前世療法などに取り組み、より良い親子関係のためのコミュニケーション講座を開催している。2024年春、子どもさんとお母さんの心が楽に、ありのままの笑顔でいられる場所『みんなの家』をオープン。親子で自然と触れ合う参加型の活動を行っている。

【Instagram】心と繋がるセラピー

 

心理セラピスト(子育てでの気付きやヒントなど書いています)

 

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