雨の日が多くなり、お家で過ごす時間が増える梅雨の季節ですね。
6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。園や学校での歯科健診をきっかけに、むし歯予防への意識が高まる時期かと思います。
むし歯予防というと「歯磨き」や「フッ素」が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、実はお家での「毎日の生活習慣」の中に、もっと根本的な予防の鍵が隠されています。今回は、今日からすぐに始められる「歯磨き以外のむし歯予防」についてお話しします。
① 「何を食べるか」よりも「いつ食べるか」が重要
むし歯の原因となる菌は、お口の中にある糖分をエサにして酸を作り、歯を溶かします。ここで一番気をつけたいのが「ダラダラ食べ」です。例えば、ビタミン豊富な果物や、おにぎり、チーズ、干し芋など体に良いおやつを楽しむ時も、時間をかけてチビチビと食べたり飲み続けたりすると、お口の中が常に酸性になり、むし歯のリスクが跳ね上がってしまいます。おやつは1日1回15分を目安に「時間を決めて楽しむ」メリハリが大切です。
② だ液は最強のバリア!「よく噛む」食事の工夫
以前のコラムでもお伝えしましたが、しっかり噛むことで分泌される「だ液」は、酸を中和し、溶けかかった歯を修復してくれます。ハンバーグやオムライスなど、柔らかくてあまり噛まなくても飲み込めるメニューばかりになっていませんか?お肉や野菜をあえて少し大きめにカットしたり、弾力のある食材を取り入れたりして、自然と「噛む回数」が増える食事の工夫が、だ液の分泌を促し、元気な歯を作ります。
③ お口の乾燥は危険信号!「お口ポカン」にご用心
テレビやタブレット、スマホを見ている時や。何かに集中している時、お子さんのお口がポカンと開いていませんか?口呼吸によってお口の中が乾燥してしまうと、せっかくのだ液のバリア機能が働きません。だ液が乾いてしまうとむし歯の原因菌が繁殖しやすくなるだけでなく、歯ぐきの炎症や歯並びの悪化にも繋がります。普段からお口をしっかり閉じ、「鼻で呼吸する」習慣をつけることは、最強のむし歯予防の一つなのです。
④ 日常の水分補給は「お水かお茶」を基本に
これから蒸し暑くなり、こまめな水分補給が欠かせなくなる季節です。この時、何を飲むかがむし歯予防の大きな分かれ道になります。スポーツドリンクやジュース、乳酸菌飲料には、見えないお砂糖がたくさん含まれており、歯を溶かしやすい性質があります。日常的なのどの渇きを潤す時には、お口の中を酸性にしない「お水か、麦茶などの無糖のお茶」を選ぶようにしましょう。甘い飲み物は「おやつの時間に楽しむもの」と位置づけるのがおすすめです。
むし歯予防は、「甘いものを一切食べてはいけない」という窮屈なものではありません。ですが、正しい生活習慣という土台があってこそ、歯磨きの効果も最大限に発揮されます。雨の日のおうち時間を利用して、ぜひ親子で「食事の時間」や「遊びの時間」を見直してみてください。
横道由記子
子どもの頃にむし歯だけでなく、歯並びに悩んで矯正治療を受けた経験から、予防歯科という言葉にひかれ、地元岡山大学の歯学部で学び、平成25年に和気歯科医院院長となる。
むし歯の予防だけでなく、噛み合わせにおいても、原因を見つけ治療とあわせて予防していく考え方を学び、我が子の子育てで悩み、学んだことをいかして、医院では小児歯科・小児矯正歯科を担当している。
地域の保育園、幼稚園、公民館など子育て支援事業や企業主催の健康教室などで健康なお口と心身を育むサポートを積極的に行っている。
授乳、抱っこ、離乳食、むし歯予防、歯並びのことなど歯医者さんに聞いてみたいことを公式LINEから無料で相談できます。
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