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ママ編集部員が岡山を再発見! made in OKAYAMAの魅力に迫る
File.2「せんいのまち児島」のはじまり真田紐(倉敷市児島)

備前焼やデニムをはじめとした繊維産業など、
岡山には古くから続くものづくりの仕事がたくさんあります。
また、そんな土地柄もあってか、近年でも新たな制作活動が盛んに行われています!
今はまだあまり知られていないけれど、気になるこだわりの作品や制作者、取り組みなど、
「ものづくり岡山」の隠れた原石を、LaLa Okayama編集部で発掘・紹介していきます!

「せんいのまち児島」が誇る伝統
「真田紐(倉敷市児島)」

今回は、児島の特産品である真田紐について唐琴に工房がある「坂本織物有限会社」の坂本早苗さん(52歳)にお話をお伺いしました。

そもそも真田紐ってどんなもの?

真田紐とは、縦糸と横糸で織られた細幅の織物のことです。組紐と比べて伸びにくく、強くて丈夫な紐ですね。その名前の由来は、戦国時代、真田昌幸とその子幸村が、関ヶ原の合戦の後、九度山で幽閉されている際にこの「真田紐」を織り、それを行商人が「真田が作った強い紐」という文句で売り歩いたことから噂が広まったといわれています。

当時は、刀の下げ緒や、甲冑の締め紐に使用され、千利休の発案から茶道具を入れる桐箱にも結ばれるようになったそうです。

真田紐を織るようになったきっかけは?

私が子どもの頃は、真田紐などを織る力織機(りきしょっき)がたくさんあり、町を歩くと紐を織る機械の音がよく聞こえていたんです。大人になり、図書館でふと手にした岡山の資料によると倉敷の真田紐は、江戸時代から児島の特産品であったこと、「せんいのまち児島」のはじまりでもあることを知りました。でも、時代と共に職人さんもいなくなり…。子どものころ家にあり、大好きだった力織機をふと見て、このまま伝統を絶やしてはいけない!と真田紐を織ることを決意。織りの特徴を生かしながら、いろんなアイテムの制作に取り組み始めました。

最近ではこんな使い方も

次第に真田紐の素晴らしさが評価され、2018年1月から3月までパリで開催されていたポップアップショーにも出店しました。フランスではハンドメイドブームだったこともあり、真田紐はパリの女子に大人気で、とても嬉しかったですね。


「坂本織物」では、オリジナルバッグや小物などを制作販売したり、気軽に作れるキーホルダーやブレスレットのワークショップも開催しています。岡山マラソンで授与されるメダルの紐にも採用されました。

岡山のママに知って欲しいことは?

元々、真田紐は刀や鎧を体と結びつけるもので、大切なものを守る役目を持っていました。
ですので、お子様の通園時のお守りや通学グッズなどに取り入れるのもおすすめですね。例えば、体操服入れの袋の紐や飾りとしても可愛いです。
私も子どもが大きくなってから夢を叶えました。ママたちにも、夢や目標に向かって走り出すなら、いつスタートしても遅くない。子育てももちろん大切ですが、ひと息ついた時に自分の夢にチャレンジしてもらえると嬉しいです。

今後の目標を教えてください

大きな目標は、真田紐を織る繊細な技術と機械を次の世代へ残していくことです。そして、古くからある良いものを知ってもらい、地元をもっと好きになってほしいですね。また、1人でも多くの方に真田紐の事を知ってもら、暮らしの中に取り入れてほしいです。

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坂本織物有限会社
(岡山県倉敷市児島唐琴3丁目13-21)
TEL:086-477-6340
HP http://www.sanadahimo.info/

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