Home>育てる

[ 育てる ]

【医師監修】子供が発熱した時の対処法 | 発熱の原因からすぐにできる処置まで徹底解説

子どもが苦しむ姿に冷静でいられず慌てたことはないですか?
過剰に心配して自分を責めてしまった経験はないですか?

 


LaLa Okayama編集部のママさんライターが、岡山医療センター勤務の小児科医 清水順也先生に、子どもの発熱対処法についてインタビューしてきました!

 

 

 

そもそも発熱って何?

発熱は何度から?

 

発熱とは、熱を出すことでウィルスをやっつけるという人間の自然な反応なんです。そのため、岡山医療センターでは、あえて解熱剤はオススメしていません。薬の力で熱を下げても治癒にはならず、使わずに免疫力をつけていくことが重要なのです。

 

いわゆる発熱は37度5分からとのこと。
37度台はいわゆる「微熱」と言うそうです(もちろん個人差があります)

学校や園では一般的に37度4分を体温計が示すと「お迎えお願いします!」と呼び出されてしまいますよね。集団生活の中では、原因が分からず感染を事前に防ぎたいという観点からそうなってしまうそうです。
本人は元気でも仕方ないですよね・・・

 

 

なぜ熱が出るの?


一番多いのがやはりウィルス、感染症
高熱は、体が病気と戦っている証拠です。
特に免疫力が低い6歳未満の幼児期には高熱が出やすく、心配になるママも多いですよね。

 

 

とっても心配です!!
それに、脳炎と高熱って関係あるのでしょうか?
高熱からけいれんを起こしたり、脳炎を心配したり、とにかく心配です。
脳への影響はないのでしょうか?

 

いわゆる熱性けいれんは、あくまで熱が原因です。
脳細胞が異常に働いているだけで、脳への影響は殆どないと思ってください。ただし、けいれんが熱からきているのか、他の原因からきているのかは見分けがつかないので、けいれんを起こした場合は、受診してくださいね。

 

 

高熱の対処法その①・・・観察!

ズバリ!子どもの様子を観察すること!
一番子どもの様子がわかっているのはママ。
普段と違うところはないかを観察して、できれば様子を書き留めておくといざという時に安心です。

水分の摂取量安
とにかく水分が摂れているか。

2歳未満・・・母乳が飲めていますか?
2歳以上・・・口から飲物や食物が摂取できていますか?※水分は固形物からでもOK。

他のことが原因で飲み込めない場合もあるので、ストローを使うことで飲めみやすくなることも。ゼリーやアイスクリームなど食べられるものは何でもOK。

高熱の対処法その②・・・安静にする

次に、子どもを安静にさせること。
家の中で子どもを寝かせるなどして安静にしてください。

高熱の対処法その③・・・熱い箇所を冷やす

熱い箇所を冷やすことで、発熱時のつらさを和らげてくれます。

高熱の対処法その④・・・水分補給をする

塩分や糖分、ビタミンが入っているものが望ましいとのこと。
OS1やポカリなど。りんごジュースやぶどうジュースなど子どもが好きなものでもOK。

 

高熱の対処法その⑤・・・高熱以外の異常の発見

・目がうつろになっていないか
・会話ができているか
・呼吸は普段と変わりないか 
・嘔吐や下痢はないか
・どこか痛がってないか
・顔色不良や皮疹の出現はないか

 

 

万が一けいれんを起こしたら・・・

落ちついてください。子どものけいれんのほとんどは1-2分間で自然に止まりますし後遺症を残すことはありません。
一方で、もしもけいれんが5分以上続くときには救急車を呼びます。
『安全な場所に寝かせ自然に止まるのを待つ。5分以上続くなら救急車を呼ぶ。』これが一番だいじです。

その間、ママにできる観察項目は、
・けいれん前に何をしていたか(寝ていた、食事中、テレビを見ていた、頭を打った、喉に詰めた、など)
・継続時間の計測
・顔色、視線はどうか
・左右差はないか(⽚⽅だけか、両⽅か)
・けいれんが治まった後の意識の回復具合
などです。受診の際に参考になります。
けいれん中に口の中に指や割り箸などを入れてはいけません
わが子がけいれんしている様子を観察するのは怖いかもしれません。できる範囲で大丈夫です。

 

普段からできる発熱対処法

子どもの様子を見ておくこと

熱は自然の反応であることを知っておくこと

正しい情報を持っておくこと

 

 

 

≪取材後記≫
岡山の小児科医療や救急で有名な岡山医療センターで、現役の医師からお話を聞くことができ、とても参考になりました。
小学校3年生くらいまでは月に一度は高熱を出していた、あの頃の我が子のことが思い浮かびました。
発熱以外の異常がある場合は、迷わず救急病院へ行くと思いますが、それが異常なのかどうかわからない時や高熱の経験がない場合など、まずは「こども医療でんわ相談」に相談するのも良いかもいしれません。
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

病院がお休みの時間帯専用ダイヤルです。看護師・保健師さんが対応してくれます。簡単な発熱の対処法もアドバイスしてもらえるかもしれません。
安静が一番なのに、病院に行くだけで疲れて、症状が悪化するなんてこともありますから。高熱の対処法として、救急病院に駆け込む前に知っておく、見ておくことが大切だと思いました。

 

 

 

 

独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター 
小児科医長 清水 順也

 

 

 

独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター
岡山市北区田益1711-1
086-294-9911

 

 

 

 

 

 

>一覧に戻る

ログインして「コメントを書く」

Access Ranking

Present

プレゼント