結婚から3年後に授かった第一子となる娘。現在、4歳になりましたが、生後8カ月の頃、卵・乳製品アレルギーが判明しました。アレルギーとの付き合いは、慣れもあるのかもしれませんが、思っていたより大変ではなく、うまく付き合うことでそれなりに楽しい毎日を過ごせているように思います。このコラムでは、“アレルギーっ子ママ”の経験を踏まえ、判明当時の状況や母としての気持ち、アレルギーとの関わり方、料理の苦手な母による除去レシピなどを数回シリーズで発信!アレルギーの考え方には諸説あり、このコラムはあくまで1組の親子の体験談としてご覧ください。(LaLa編集部・O)
1歳を過ぎて卒乳したこともあり、本格的に3度の食事とおやつを食べ始めるようになりました。卵・乳製品が使用できない分、レパートリーは限られ、それでも味噌(みそ)やトマトペーストなど、恐る恐るいろいろな食材にチャレンジ。幸い卵・乳製品以外にアレルギー症状は出ず、何でもおいしく食べることができました。ただ、お菓子に関しては、卵ボーロやキャラクターもののビスケット、野菜せんべいなどにもアレルギーの成分が含まれているため食べられず、友達のお菓子をうらやましがることがありました。
市販のお菓子やケーキはどうしても卵・乳製品が含まれている場合が多いので、わが家がよく作るレシピをご紹介します。
A.簡単クッキー
■材料
・ホットケーキミックス(卵・乳製品不使用のもの)…200g
・砂糖…45g
・豆乳…10ml(生地のまとまり具合で増減可)
・サラダ油…50g
・レーズンやナッツなど…お好みの分量
■作り方
①オーブンを180℃に予熱しておく。
②ホットケーキミックス、砂糖、サラダ油をゴムベラで混ぜる。
③レーズンやナッツなどを加える。
④生地のまとまり具合を見ながら豆乳を入れ、手でまとめる。
⑤箸などを使いながら均等な高さに生地を成形する。
⑥好きな型で型抜きし、オーブンシートを敷いた天板に並べる。
⑦180℃のオーブンで10~15分、お好みの焼き色になるまで焼成する。
B.親子カフェUmeno(岡山市中区)の店主・ちえさんのパン
■材料
・強力粉…250g
・塩…2g
・砂糖…20g
・油(サラダ油・こめ油・菜種油など何でもOK)…30g
・水…150ml
・ドライイースト…小さじ1
■作り方
ホームベーカリーに材料を入れて焼成。
C.オニオングラタンスープ
■材料(2人分)
・タマネギ…大1個
・水…400ml
・油…適量
・塩コショウ…少々
・無添加ブイヨン(アレルギー不使用)…1本
・おすすめレシピB(上記)のパン…スライス2切れ
・豆乳シュレッドチーズ…お好みで
■作り方
①タマネギをくし形に切り、ラップをして500Wの電子レンジで15分加熱し、水分を飛ばす。
②フライパンに油を入れ、タマネギがあめ色になるまで(中火で約10分)炒める。
③水、無添加ブイヨンを加える。
④塩コショウで味を調える。
⑤スープ皿にトーストしたパンと豆乳シュレッドチーズをのせる。
⑥オーブントースターでチーズに焦げ目が付くまで焼いたら完成。
ファストフード店・菓子店などでも低アレルゲン対応のメニューがあります(以下、2020年11月現在の情報)。
モスバーガー
7大アレルゲン食材を原材料として使用せず作成されたメニュー
⇒ポークサンド(米粉)/ポークロール(米粉)+ドリンク+おもちゃ
ケンタッキーフライドチキン
7大アレルゲン食材を原材料として使用せず作成されたメニュー
⇒骨なし米粉チキン・米粉パン・バナナケーキ・ジュース
マクドナルド
低アレルゲンメニューなどはなし
卵・乳成分不使用…マックフライポテト・チキンナゲット・アップルパイ・ハッシュポテトなど(「ハッピーセット」もチキンナゲットのセットあり)
サーティワンアイスクリーム
オレンジソルベ(封がされたポーションカップでの提供あり)
シャトレーゼ
卵・乳・小麦不使用ケーキあり
1ピースで個包装され冷凍販売されているため、自然解凍します。
1ホールのデコレーションケーキ(15cm)も通販で購入可能です。
飾りのないシンプルなケーキなので、お家で好きなフルーツなどを盛り付けるとgood。
※原材料に使用されていなくても、食品の製造工場内で混入(コンタミネーション)が生じたり、原材料の欄外に「本品製造工場では●●を含む製品を生産しています」などと注意喚起が表記されている場合もあるので、よく見て判断することが必要です。
アレルギーがある場合、どうしても他の方と比べて食べられるものは限られてしまいますが、それでも手作りと市販のものを活用し、できるだけいろいろな種類を食べられるように心掛けています。娘は卵・乳製品を除去しているのでつい台所から遠ざけがちになってしまいますが、ご紹介したレシピのようなクッキーやパンを作る時は積極的にお手伝いさせ、「食」に興味を持たせるとともに楽しんでもらえるように気を付けています。同じアレルギーっ子のお母さんの口コミで食べられるものを教えてもらったり、各店舗のメニューを見て新たに食べられるものを発見できた時は、とてもうれしい気持ちになります。また、意外なものに乳成分が使用されているなど新たな発見もあります。アレルギー体質ではない方も一度食品の成分表を見てみてはいかがでしょうか。