「バースプランとは?プランニングのポイント!」
「出産」という言葉を聞いて、皆さんは何をイメージしますか?
痛い・つらい・不安という声をよく耳にしますが、視点を変えれば、母親の体の中で命を育み、生み出すこと。
「出産」はとても素晴らしいことだと思いませんか!?
出産に向けてベビー用品の準備も必要ですが、それ以上に大切なのが、親になるための心の準備です。
そこで、現役助産師のシャノン香織さんに、“妊娠中からのママの心と身体づくり”の方法やポイントを取材。
今回は、『バースプラン』についてお伝えします。
出産予定日が近づき、出産する施設から「バースプランの用紙を書いてきてくださいね」と言われたことはありませんか?「バースプランって何?」「バースプランって何を書いたらいいのかよく分からない」というプレママさんもいるのではないでしょうか。
バースプランとは、その名の通り「出産の計画書」です。「自分がどんな出産がしたいのか」を医師や助産師に伝え、サポートしてもらうためのもの。出産施設の環境や出産の経過によっては、バースプランに書いたことが全てかなうとは言えませんが、バースプランを考えることにより次のようなメリットがあります。
【メリット】
・自分の妊娠・出産・育児にじっくりと向き合える
・家族と話をすることで親となる自覚が芽生える
・医師や助産師と気持ちを共有することができる
そんな時にイメージしてもらいたいのが、自分が心からワクワクするような出来事です。例えば、海外旅行や結婚式、家を建てる時って入念に計画を立てませんか?それを出産や産後に置き換えていく感じです。
まずはあなたの「やってみたいこと」を書いてみましょう。
出産への不安や恐怖心が大きいと、イメージが湧きにくいかもしれません。そんな時は自分が不安や恐怖に思っていることをそのまま書きだしてみてください。それがバースプランを書くヒントにもなります。「やりたいこと」「やりたくないこと」を伝えておくことで、安心して出産できる環境をつくることができます。
【出産まで】
・陣痛が来るまで自然に待ちたい
・無痛分娩をしたい
【出産中】
・立ち会い出産をしたい
・陣痛促進剤をできるだけ使いたくない
・会陰切開をできるだけしたくない
・アロマをたきたい
・好きな音楽を流したい
・好きな姿勢で過ごしたい
・出産進行状態を教えてほしい
・呼吸法を一緒にしてほしい
・腰のマッサージをしてほしい
・やさしくしてほしい
【赤ちゃんが生まれた後】
・生まれてすぐの赤ちゃんを抱っこしたい
・生まれてすぐの赤ちゃんの写真を撮りたい
・できるだけ早くおっぱいを吸わせたい
・胎盤が見たい
【赤ちゃんが生まれてから】
・母児同室をしたい
・できるだけ母乳をあげたい
・沐浴(もくよく)の練習をしたい
・体調が優れない時は身体を休ませてほしい
帝王切開であってもバースプランを考えることはとても大切です。
・手術の進行状況を伝えてほしい
・手術中は手を握っていてほしい
・生まれたらすぐ面会をさせてほしい
・産後の痛みのコントロールをしてほしい …など
バースプランはあらかじめ出産やその後の生活をイメージしながら書くので、心の準備ができて不安が軽減したり、「自分が産む」という主体的な気持ちで出産に臨むことができるようになります。
新型コロナウイルスの影響で、出産施設によっては立ち会いができなかったり、面会ができないなどの制限もありますが、ぜひ「自分がしたい出産」をバースプランに込めて、自分らしい出産をしてくださいね。
シャノン香織さん
倉敷市真備町生まれ。2児のママ。倉敷市内の総合病院・個人病院に勤務後、2019年に自宅にて「産前産後サロン 助産院あいのわ」を開業。
『ココロオドルほどのしあわせな出産・しあわせな母乳育児をしよう』をコンセプトに、妊娠中からの心づくり&身体づくりで笑顔で産前産後を過ごせるようお手伝いしています。すべてを包み込んでくれる柔らかな笑顔と語り口調に「話すだけで心スッキリ!」「ゆったり安心する」と産前産後のママから大人気の助産師さんです。
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