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『自学道のすすめ』~自ら学ぶ力の育て方~⑦ 自学道8つの心得とは/前編

わからないことだらけの初めての子育て。パパ・ママも自ら考えて子育てしていく中で、子どもたちも自分で考えて成長していける-。そんな環境づくりができたら嬉しいですよね。連載コラム「自学道のすすめ」では、自分で考えて行動する「自学力」の大切さを伝える自学道Labo代表の安永吉光さんに、自ら学ぶ力の育て方ついてシリーズでお伝えいただきます。

     

みなさんこんにちは、自学道Laboの安永です。新学年や新学期が始まり、はや2ヶ月が過ぎようとしています。お子さんの様子はいかがでしょうか?今回は、自学力を高める道=「自学道」についてお話します。

 

◎自学道8つの心得

自学力を高め、自分の人生を謳歌できる大人に育てていくために、私は「自学道」というのを提唱しています。そして、その自学道には8つの大切な心得があります。自学道場の塾生たちは、毎日の授業前にこの8つの心得を唱和しています。では、まず8つの心得を見ていきましょう。

この8つの心得は、学校の勉強だけでなく、「学び」を得る上で大切なことです。今回からこの8つの心得について解説をしていきます。

 

◎心得その1 人生の主役は自分自身

一生の中で、最初から最後まで付き合う唯一の人間は自分自身です。そして、その自分の人生の主役も他ならない自分自身なのです。もちろん、私たち人間は他の人とのかかわりの中で生きていて、そのかかわりはとても重要で尊いものです。しかし、人生における進路やその決断をしていくのは、他ならない自分自身です。言葉を変えれば、自分の人生の“経営者”は自分自身だということになります。その視点に立って物事を考えると、みなさん一人一人が“社長”としての視点を持って行動することが必要です。

 

また学習に関しても、どれだけいい先生、いい授業、いい参考書に恵まれたとしても、自分が「得よう」「モノにしよう」という気持ちを持っていなければ成果に結びつけることはできません。学習は学ぶだけでは完成しません。実際に自分で使ってみる、試してみる、やってみることで成果に結びつけていくことができるのです。

 

自分の人生は、誰も代わってはくれません。これはお母さんも同じです。そして、お子さんはお子さんの人生を生まれた時からすでに歩んでいるのです。自分の人生を最高のものにするために、お母さん自身も日ごろから自ら学び、自ら調べ、自ら考え、自ら問題解決する実践を続けていきましょう。

 

 

◎心得その2 言葉は大切


人間と他の動物との大きな違いは言語によるコミュニケーションがあることです。「言霊(ことだま)」という言葉もあるように、言葉には人を元気にさせたり、勇気を与えたり、反対に傷つけたりもする力があります。そんな言葉の力を大切に使っていかなければいけません。また自分が発している言葉は、他ならぬ自分が一番初めに聞いている言葉です。人を傷つけようと発した言葉は、まず自分の骨を通して自分の耳に入ります。脳はその言葉を自分に向けられたものだと錯覚し、結果として自分が傷つくことになるのです。

ネガティブな言葉はネガティブな心を創り、ネガティブなことへの感度を高め、ネガティブなことが実現します。反対に、ポジティブな言葉はポジティブな心を創り、ポジティブなことへの感度を高め、ポジティブなことが実現します。これはスピリチュアル的な話ではなく、実際に脳の構造として、人は焦点を当てたことが次から次へ目に飛び込んでくるようになるのです。

 

つまり、言葉は「あなたの見たい世界を実現する力」を持っています。あなたの発してきた言葉は今のあなたを創っており、これからあなたが発する言葉は未来のあなたを創ります。どちらを選ぶかはあなた次第です。

 

◎心得その3 夢は叶う


人間は夢を見ることができる動物です。歴史的に見ても、人が夢見たものが作られ、発展してきました。夢を見ることは、成長発展することそのものなのです。ところが夢を堂々と語ると、「そんなことバカげている」「そんなの実現しないよ」と否定してくる人もいます。夢を叶えてきた人は、皆このような否定をされても、信念をもって粘り強く、叶えるための努力をしてきた人たちなのです。

夢を持てない人は、夢への感度が低くなってしまっている人たちです。自分のやりたいことやその可能性を自分で否定し、あきらめてしまう人たちが多くいます。あきらめてしまう理由はさまざまですが、あきらめてしまう人は一様に自分の可能性を否定されることを恐れ、フタをし続けてきたために、自分のやりたいことへの感度が低くなっているのです。

 

できない理由を探すことはとても簡単です。できない理由を探すのではなく、「どうすれば、できるだろうか」という可能性を探すことから、夢の実現は始まります。自分一人では叶えられない夢であれば、他の人たちの協力を得ることで実現するかもしれません。大切なのは自分の信念をもつことです。人は思い描けるものしか実現できません。夢を持ち、自分を信じましょう。

 

◎心得その4 比べるのは昨日の自分


人の成長のスピードは一人一人違うものです。ところが、今の世の中のしくみでは、どうしても他人と比較され、競争させられることも多くあります。他人と比較し、自分がどのような位置にいるのかを知ることはとても大切で必要なことではあります。しかし、他人ばかりを見つめていると、かえって自分の位置を見失ってしまうこともあります。

他人に勝とうと頑張ること自体が悪いことではありませんが、他人より自分ができていないと感じることが続くと、劣等感やあきらめの気持ちをもってしまい、成長が止まってしまいます。まずは、今日の自分がこれまでの自分より成長しているかどうかの方が大切です。自分に勝てない人が、他人に勝つことなどできないのです。あくまでも自分の人生の主役は自分自身なのです。

 

毎日の行動を自分の成長に傾けること。そして一日の終わりに、今日できたことを喜ぶ。こういった毎日を過ごしていれば、自分に自信を持つことができ、自分の信念に基づいた夢が生まれ、実現し、自分の幸せを創り上げていくことができるでしょう。あくまでも、比べる相手はこれまでの自分自身なのです。

 

◎自尊がすべての土台

今回は自学道8つの心得の前半部分をお伝えしてきました。この前半部分で大切なのは「自尊」という考え方です。自分を大切にし、自分に自信を持ち、自分の人生に責任を持ちながら生きていく。これが自尊です。この自尊感情を高めることは、お子さんがいきいきと成長していくために必要不可欠です。お子さんだけではなく、お母さんもぜひ自尊感情を高めていってくださいね。

 

<自学道子育てマスター基礎講座のご案内>

6/11(土)にオンラインで自学道子育てマスター基礎講座を開催します。当日のご参加が難しい方は後日の配信受講も可能です。詳しくはリンクをご参照ください。

https://jigakudo-seminar20220611.peatix.com/

 

やすなが・よしみつ(自学道Labo代表、”成長し続ける親と子の場”自学道場塾長)

 

塾講師歴20年で延べ1800人以上の生徒を指導し、「自分から学ぶ子」の育て方についてセミナーや教育講演などを開催。プライベートでは一児のパパでもあり、岡山のパパ、ママ、子どもたちからは、親と子どもの間の中立な立場の存在として、相手に寄り添ったアドバイスと穏やかな人柄が支持されています。

 

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