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自分で幸せをつくれる子になる方法①親子で育つ-子どもが大きく成長する3つの事

この春、ご進学・ご進級の皆さま、誠におめでとうございます。新たな環境にお子さまも保護者の皆さまも心躍らせていることと思います。さて今回は、新生活を始めるタイミングでお子さまが大きく成長する3つの事をお伝えしようと思います。テーマは“親子で育つ”です。

 

愛情深すぎるのは考えもの!?

一つ目は《愛情深いがゆえに起こりうる困りごと》です。

「かわいい我が子、いつまでもかわいがりたい!」-そう思う気持ちは親だからこそ、愛情深いからこそ感じやすくなるもの。では何が困りごとに繋がるのか…それはいつまでも「子どもを子ども扱いしてしまうこと」です。

「まだこんなに小さいから」「一人で大変そうだから」と、先回りしていろいろと本人の課題を親が解決してしまうこと。この行動、本当にお子さんの為になっていますか?

子ども扱いし続けると、子どもは「してもらって当たり前」という思考になります。子どもは良くも悪くも環境と習慣に大きく影響されます。1週間もすれば、それが自分の中で当たり前だと感じるようになるのです。それが心地良ければ良いほど、そちらになびきやすい性質を持っています。

そして急にしてもらえなくなると、「前はしてくれたのに」と怒ったり、「自分はもう愛されなくなったのだ」と感じてしまいます。

「かわいいから」「自分が子どものときのように困らせたくないから」など理由はさまざまだと思います。しかし手を出し過ぎてしまうことは子どもの成長を大きく妨げます。

 

自分で「決断する機会」を

ではどうすればいいのか。今日から1日1回でいいので意図的に子どもに「決断する機会」をあげてください。

今まで自分で決断してきていない子は、選択肢が無限にあると中々選択できないので、最初は二択から選ぶといいでしょう。「今日のおやつはドーナツとアイスどっちがいい?」という感じです。

それができるお子さんは3、4つと選択肢を増やしてみてください。あるいはジャンルを変えてもOK。決断を中々できないお子さんも、次第に慣れて決定までの時間がどんどん短くなります。

まずは「選ぶことができる!」ここが大切です。そして保護者の皆さまは、ここでお子さんが決めた選択肢を覆したり、他の答えになるように誘導したりしないのがポイント。選択肢を覆してしまうと、お子さんは「どうせ自分の意見は聞いてもらえないから」「もう言わない…」と繋がっていきます。

大人側から見れば明らかに失敗するとわかっていることでも、それを見守ってください。その時間がお子さんにとって成長のチャンスなのです。

 

親が答えを教える必要はない!

 

二つ目は《知的好奇心の種をまこう》です。

子どもたちには生まれ持った好奇心・探究心が備わっています。それを摘むのも育てるのも周りの環境が大きく左右します。この話をすると、保護者の皆さまからは「自分がそんなにいろんなことを知らないので、質問に答える自信がありません」…こんな言葉が返ってきます。

ここで保護者の皆さまに一つ質問です。皆さんは書籍やスマートフォン・PCなどでわからない事を検索し、その解決方法や答えにたどりつけたことはありますか?

こう尋ねると、多くの方は「あります」と答えてくださいます。勘の良い方はもうお気付きですね。そう、答えを教える必要はないのです!

疑問や問いが生まれた時、お子さまと「どんな答えなのだろう?」「どういう仕組みなのだろう」と一緒に考え、一緒に調べ、その事を親子間で話題にしてほしいのです。

この時すぐに答えを出してしまうのはもったいないので、お子さんはどう考え、保護者の皆さまはどんな風にとらえるのか、立場の違いから生まれる価値観も共有してみてください。

 

話していく中でお子さんが乗ってきたなと思ったら、そっと見守りに徹してください。そして「答えがわかったらお父さん、お母さんにも教えてね!」と。最後の「できた!」「わかった!!」の手柄はぜひお子さんに♪

保護者の皆さまに調べた内容を伝えることで、知識の1回目の復習となり、学びの定着にも繋がります。お家でできる準備と言えば、TVやPCの横に辞書や図鑑など、そのときお子さまがハマっている物が詳しく知れるものをご準備いただけるとより学びがスムーズになります。親から子へ教えるではなく「共に知り共に育つ♪」。試してみてくださいね。

 

挑戦と失敗は贈り物

最後は《全力で挑戦した失敗は挑戦した人にしか味わえない最高の贈り物》です。

これは耳にしたことがあるかもしれませんが、周りの言う通りにして得た成功体験より、もがきあがいて突っ込んだ結果の失敗はその子の糧となり価値が大きいと言います。

成功し続けている子は、大人になってもろく崩れやすくなりがちです。なぜそうなるのか?それは失敗から改善し、作り直して成功に導くという道筋を体験していないから、その場に立ち尽くしてしまうのです。

本当は、子どもたちは皆生まれながらにしてこの挑戦心を持っています。しかし生活を営む上で次第に芽が枯れ、茎や葉を伸ばすことが難しくなっているだけなのです。植物に過度な栄養剤や、水をあげすぎても根がダメになってしまいますよね。

ぜひ進級・進学のタイミングで子どもたちが自分の力で自身の茎を、葉を伸ばせるよう見守りに徹してみてください。

きっと大人が思いもしない形や彩りの花が咲き、それが素敵な実を結んでくれますよ。

 

山本 真結子(やまもと まいこ)塾講師・セミナー講師

電器店勤務、エステティシャン・ネイリスト経験を経て8年前に教育業界へ転身。転身後、コーチングによる学習塾を開くというオーナーと出会い、「学習=一方通行で教えこまれる物」という概念から目が開かれる感覚を味わう。開校後みるみる楽しそうに力を伸ばしていく生徒たちを目の当たりにし、「今後はこれが主流になる、そして生徒の幸せにつながる」と実感。以来すっかり教育業界に魅せられ、自身も成長の日々を送る。専門学校1年と高校2年の2児の母。

 

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