赤ちゃんとの暮らし、「日中どうやって一緒に過ごそうかな?」「成長発達が気になる」のヒントに!
地域の赤ちゃん親子をサポートする理学療法士ママがご紹介します。
今回は最終回となります!
「〇〇できるようになるにはどうしたらいいですか?」「おうちでできることは?」
気になりますよね…私もよくご質問をお受けします。
「寝返りできないから」「お座りできないから」と思わず練習したくなってしまうところですが、「嫌がったり泣いたりしてうまくいかない」「何をしていいか分からない」ということがありませんか?
そうなんです、赤ちゃんも意思を持っているので「やりたくないよ」「それは苦手だよ」と教えてくれているのかもしれません。
私たち(支援者といわれる人たち)は、「できるかできないか」ということ自体ではなく、「なぜできないのか?」「この動作の中のどんなことが苦手だったり経験不足なのか?」とみています。
そしてそれ以上に、目の前の赤ちゃんが「どんなことが好きか」「どんなことは上手にできるのか」をみて、お子さんの好むものや得意なこと、動きを取り入れながら「これならできる?」という環境を作っています。
前回お話ししたように、お子さんは一人一人違う生身の人間であり、意思も個性も持っています。
ですので、不快な刺激よりも「快」な刺激に対しての反応がよろしいかと考えています(諸説ありますが)。
私たちも嫌なことはやりたくないですよね(笑)
赤ちゃんは身体の土台をつくっている真っ最中!
“身体の地図”を作りながら動作や姿勢を習得していきます。
そんな発達を応援しサポートするためには…「赤ちゃんのモチベーション(やる気・意欲)」が必要なんです!
例えば…
『ママの顔をもっと見たい!』➡目で追う(追視)
『そのおもちゃに触れてみたい!』➡手を伸ばす
『あれは何だろう、おもしろそうだな!』➡離れた場所の興味に向かってハイハイする
というように、小さな赤ちゃんも意思を持って行動しています。
こちらが「〇〇させたい!」というより、赤ちゃん自身が「〇〇したい!気持ち」を持つことが行動のきっかけとなり、身体の発達と心の発達を促すエネルギーになります☆
大人ができるのはその環境設定なんです。
これは赤ちゃんに限らず、もっと大きくなったお子さんにも言えることですよね!
「〇〇したい!➡やってみる➡できた!➡楽しいじゃん!ママも嬉しそう!➡またやってみよう!」
というサイクルの積み重ねと経験が、彼らの発達に不可欠になります。
ですから、ママは先回りをせずじっくり観察してあげましょう!すると…
などが見えてくるはずです!
きっと色々な表情や声、動きで教えてくれています。
大事なのはコミュニケーション!
日々の生活の中の小さな変化を楽しめるといいですね。
赤ちゃんの時期は、楽しいこともいっぱいだけど大変なこともたくさんあるかと思います。
何もしていないように感じたり孤独を感じやすい時期でもありますが、日々のお世話の積み重ねと小さな変化が大きなステップにつながります。
「一人ではなかなか難しいな」「こんな場合どうしよう」というときは、周りの人を頼ってくださいね!
「それでも分からない」「困った!(本当は困る前に)」というときは、一緒に考えやってみましょう!
全12回シリーズ、お付き合いただきありがとうございました!
いつかお会いできますように★
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濱田由紀(はまだ・ゆき)
気軽にママと赤ちゃんのからだのことを相談できる身近な理学療法士「ままからだっこ」主宰。3子の母、鳥取県→吉備中央町→岡山市在住4年目。
県内各地域の子育て支援センターなどで出張講座や相談業務、岡山市内で発達おやこクラス、抱っこや離乳食の講座や自宅訪問などを行っている。
産前産後ママと子育て専門職との集い場「はれのまほけんしつ」代表。こども摂食アドバイザー、北極しろくま堂アンバサダー、骨盤底筋pfilAtesインストラクター、子育て支援員。
のぞきに来てね★
◆ままからだっこ・はまだの予定
〇5-6月子育てひろばなど出張
津山市HELLOBABY、備前プレーパーク、総社市ぴよこっこ、勝央町親子クラブ、吉備中央ゆう・乳児検診
〇岡山市内でのおやこクラス、自主講座、イベント
〇産前産後ママと子育て専門職スタッフの集い場しゃべり場【はれのまほけんしつ】
〇岡山市東公民館主催講座「ほっこりroom」
〇倉敷市ぽっかぽか ひょっこりスタッフ
〇自宅訪問
皆さんにお会いできるのをたのしみにしています!あそびに来てね!
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