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「栄養でラクラク育児」~1日10分の自分時間を④うちの子育てにくい?偏食、好き嫌いの意外な対策

「今日もまたごはんが進まない…」
「野菜は全部『いや!』ってされる…」

毎日の食卓でそんなふうにため息が出るママ、多いのではないでしょうか?

0〜3歳は、子どもの“食の土台”が育つとっても大事な時期。

でも偏食や好き嫌いに直面すると、「うちの子、育てにくいのかな?」と落ち込んでしまうこともありますよね。

今回はそんなママに向けて、「偏食の原因と“意外な対策”」をわかりやすくご紹介。

心がちょっと軽くなるヒントが見つかるはずです!

 

偏食は“当たり前”で大丈夫

まず最初にお伝えしたいのは…偏食は「悪いこと」でも「異常」でもないんです。

赤ちゃんや幼児は「初めて食べる味」「見慣れない見た目」にとても敏感。

舌のセンサーも大人より鋭く、においや触感に拒否反応を示すことも。

さらに自我が芽生える1〜3歳は“なんでもイヤイヤ期”。

その反応が「好き嫌い」に見えることもよくあるんです。

 

“好き嫌い”の裏にある心理

ママには見えていない、子どもの「食べたくない理由」はさまざま。

たとえば…

  • においが強くてびっくりした
  • 歯ごたえがイヤだった
  • 前に熱すぎて苦手になった
  • なんとなく「今は気分じゃない」

子どもにとっては全部“正当な理由”なんです。

だからこそ、「ちゃんと食べてほしい」「栄養バランスが心配」という気持ちはそのままに、子どもの立場に立って「そっかぁ今は食べたくないんだね」と共感してあげてみてください。

それだけでママへの信頼が生まれ、嘘のように食べてくれることもありますよ!

 

原因は〇〇不足!?

「うちの子、なんだか味に敏感すぎる気がする…」

そんなとき、ちょっとだけ気にしてほしいのが「亜鉛(あえん)」という栄養素。

亜鉛は、味を感じるセンサー「味蕾(みらい)」を正常に働かせるために必要なんです。

不足すると「味がわかりにくくなる」「食べ物のにおいが気になる」など、食への苦手意識が強くなることもあります。

とはいえサプリなどで無理に摂る必要はありません。

日々の食事で少しずつ意識できるとベストです♪

 

▶︎亜鉛が多く含まれる便利な食材

  • ご飯に混ぜやすい
    シラス、卵黄、ヘンプシードナッツ
  • おやつの時間に
    黒ごまきなこアーモンドパウダー×ヨーグルト
  • 料理に混ぜやすい
    牛挽き肉、納豆

「ちょっと気にかけてみる」程度でOK!

子どもが“食べたくなる体”づくりに、少し役立つかもしれません。

【意外な対策①】食べさせようとしない

「えっ!?」って思いますよね。

でも偏食対応で一番大切なのは「プレッシャーを減らすこと」。

「食べなさい」
「ちょっとは食べて」
「一口だけでいいから」

この言葉、子どもにとって知らず知らずのうちに “食卓=ストレスの場”にしてしまいます。

あえて「見守るスタンス」で、「今日は見てるだけでもOK」にする日があっても大丈夫。

大人の期待が外れると、逆に子どもは興味を持つこともあるんです!

 

【意外な対策②】おままごと、お手伝いで“食の練習”

「食べること」が“リアル”だと難しい子には、遊びの中で“予行練習”を。

たとえば…

  • フェルトや木製のおもちゃで「ニンジン切ってみよう」
  • おままごとの中でママが「これおいしいね〜」と声をかける
  • 絵本で「食べる楽しさ」を伝える

実際に口へ入れる前に“遊び”でなじむことで、子どもの抵抗感が少しずつ薄れていきます!

 

【意外な対策③】一緒に「作ってみる」

まだ1〜2歳の子でも、

  • 野菜を洗う
  • パンに具材を乗せる
  • レタスをちぎる
  • ミニトマトのヘタを取る

など「できること」はたくさんあります。

「自分で作ったもの=特別」だからこそ、苦手だった食材もパクッと食べちゃうことも。

ママが「ありがとう〜!助かった〜!」と喜んであげると自己肯定感もUP!

 

【意外な対策④】“味”ではなく“見た目”を変えてみる

苦手な野菜でも、切り方や盛り付けを変えるだけで食べられることがあります。

たとえば…

  • ニンジン→ハートに型抜きしてみる
  • ピーマン→細切りじゃなくみじん切りでピラフに入れる
  • トマト→スライスではなく、トマト缶を使ってスープにしてみる

「おいしいかどうか」だけじゃなく、“ワクワク感”を大事にすると、食への興味が広がりますよ♪

 

ママの「気持ち」が何より大事

そして何より伝えたいのは…子どもは“ママの表情”を敏感に感じ取っています。

焦った顔、イライラした声…それは子どもにとって“ごはんがイヤになるサイン”になってしまうことも。

でも反対にママがリラックスしていたら、「食卓って楽しい時間なんだ」と感じてくれます。

苦手なものがあってもいいんです。

成長とともに少しずつ変化していきます。

「今は練習中なんだな」くらいの気持ちで大丈夫ですよ〜!

 

最後に:比べないこと、それが一番の対策

SNSやママ友との会話で「○○ちゃんは何でも食べるらしいよ〜」と聞くと焦ってしまいますよね。

でもお子さんのペースはその子だけのもの。

比べる必要なんてまったくありません。

今は食べないものも2歳、3歳と年齢が上がれば不思議なくらい食べ始めることも。

「食べる楽しさ」は、無理に教えるものじゃなく一緒に育てていくものです。

 

まとめ

  • 偏食は「当たり前」でOK
  • 亜鉛を意識してみる
  • プレッシャーをかけず気長に向き合う
  • 遊び・調理体験・見た目の工夫が意外と効果的
  • 一番大切なのは「ママの笑顔」

今日のごはん、もし食べなくても大丈夫。

また明日ちょっとだけチャレンジしてみましょう。

ママとお子さんの毎日が、少しでも楽しい食卓になりますように。

 

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森田早紀(もりた・さき、管理栄養士)

岡山市出身。大阪で対プロ野球選手やスポーツチーム、調剤薬局、歯科医院などでの栄養指導経験を経て妊娠、出産。

長男の10カ月にも及ぶ夜泣きから「分子整合栄養医学」と出合い、子どもはもちろん自身や家族の不調を改善。

“ママと子どものかかりつけ管理栄養士”として講座や個別セッションを実施。

次の世代に残したい食文化や食習慣を、管理栄養士ならではの視点で伝えている。

「食べ物で、大切な家族の心と体を豊かに…」-そして一人でも多くのママが自分らしく、楽しく子育てができる事を願って活動中。

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