「今日もまたごはんが進まない…」
「野菜は全部『いや!』ってされる…」
毎日の食卓でそんなふうにため息が出るママ、多いのではないでしょうか?
0〜3歳は、子どもの“食の土台”が育つとっても大事な時期。
でも偏食や好き嫌いに直面すると、「うちの子、育てにくいのかな?」と落ち込んでしまうこともありますよね。
今回はそんなママに向けて、「偏食の原因と“意外な対策”」をわかりやすくご紹介。
心がちょっと軽くなるヒントが見つかるはずです!
まず最初にお伝えしたいのは…偏食は「悪いこと」でも「異常」でもないんです。
赤ちゃんや幼児は「初めて食べる味」「見慣れない見た目」にとても敏感。
舌のセンサーも大人より鋭く、においや触感に拒否反応を示すことも。
さらに自我が芽生える1〜3歳は“なんでもイヤイヤ期”。
その反応が「好き嫌い」に見えることもよくあるんです。
ママには見えていない、子どもの「食べたくない理由」はさまざま。
たとえば…
子どもにとっては全部“正当な理由”なんです。
だからこそ、「ちゃんと食べてほしい」「栄養バランスが心配」という気持ちはそのままに、子どもの立場に立って「そっかぁ今は食べたくないんだね」と共感してあげてみてください。
それだけでママへの信頼が生まれ、嘘のように食べてくれることもありますよ!
「うちの子、なんだか味に敏感すぎる気がする…」
そんなとき、ちょっとだけ気にしてほしいのが「亜鉛(あえん)」という栄養素。
亜鉛は、味を感じるセンサー「味蕾(みらい)」を正常に働かせるために必要なんです。
不足すると「味がわかりにくくなる」「食べ物のにおいが気になる」など、食への苦手意識が強くなることもあります。
とはいえサプリなどで無理に摂る必要はありません。
日々の食事で少しずつ意識できるとベストです♪
▶︎亜鉛が多く含まれる便利な食材
「ちょっと気にかけてみる」程度でOK!
子どもが“食べたくなる体”づくりに、少し役立つかもしれません。
「えっ!?」って思いますよね。
でも偏食対応で一番大切なのは「プレッシャーを減らすこと」。
「食べなさい」
「ちょっとは食べて」
「一口だけでいいから」
この言葉、子どもにとって知らず知らずのうちに “食卓=ストレスの場”にしてしまいます。
あえて「見守るスタンス」で、「今日は見てるだけでもOK」にする日があっても大丈夫。
大人の期待が外れると、逆に子どもは興味を持つこともあるんです!
「食べること」が“リアル”だと難しい子には、遊びの中で“予行練習”を。
たとえば…
実際に口へ入れる前に“遊び”でなじむことで、子どもの抵抗感が少しずつ薄れていきます!
まだ1〜2歳の子でも、
など「できること」はたくさんあります。
「自分で作ったもの=特別」だからこそ、苦手だった食材もパクッと食べちゃうことも。
ママが「ありがとう〜!助かった〜!」と喜んであげると自己肯定感もUP!
苦手な野菜でも、切り方や盛り付けを変えるだけで食べられることがあります。
たとえば…
「おいしいかどうか」だけじゃなく、“ワクワク感”を大事にすると、食への興味が広がりますよ♪
そして何より伝えたいのは…子どもは“ママの表情”を敏感に感じ取っています。
焦った顔、イライラした声…それは子どもにとって“ごはんがイヤになるサイン”になってしまうことも。
でも反対にママがリラックスしていたら、「食卓って楽しい時間なんだ」と感じてくれます。
苦手なものがあってもいいんです。
成長とともに少しずつ変化していきます。
「今は練習中なんだな」くらいの気持ちで大丈夫ですよ〜!
SNSやママ友との会話で「○○ちゃんは何でも食べるらしいよ〜」と聞くと焦ってしまいますよね。
でもお子さんのペースはその子だけのもの。
比べる必要なんてまったくありません。
今は食べないものも2歳、3歳と年齢が上がれば不思議なくらい食べ始めることも。
「食べる楽しさ」は、無理に教えるものじゃなく一緒に育てていくものです。
今日のごはん、もし食べなくても大丈夫。
また明日ちょっとだけチャレンジしてみましょう。
ママとお子さんの毎日が、少しでも楽しい食卓になりますように。
↓過去のコラムはこちら
↓「育てる」のほかの記事はこちら
森田早紀(もりた・さき、管理栄養士)
岡山市出身。大阪で対プロ野球選手やスポーツチーム、調剤薬局、歯科医院などでの栄養指導経験を経て妊娠、出産。
長男の10カ月にも及ぶ夜泣きから「分子整合栄養医学」と出合い、子どもはもちろん自身や家族の不調を改善。
“ママと子どものかかりつけ管理栄養士”として講座や個別セッションを実施。
次の世代に残したい食文化や食習慣を、管理栄養士ならではの視点で伝えている。
「食べ物で、大切な家族の心と体を豊かに…」-そして一人でも多くのママが自分らしく、楽しく子育てができる事を願って活動中。
「栄養でラクラク育児」〜1日10分の自分時間を⑤“検索魔”はもう卒業!発達の悩みをゆるっと整える方法3選
子連れでしっかり遊べる!「岡山オススメ公園ナビ」⑰/水遊びの季節!おまちアクアガーデン(岡山市中区)
子連れでしっかり遊べる!「岡山オススメ公園ナビ」⑱/穴場感満載!?新設遊具が目を引く伊部運動公園(備前市)
オトナが見えているようで見えていない!子どもの本当のキモチ/③一枚の絵からこんなことまでわかっちゃう!「おえかき」は心のバロメーター
子連れでしっかり遊べる!「岡山オススメ公園ナビ」④/津黒いきものふれあいの里/水遊び!バーベキュー!夏を楽しむ公園