「周りがどんどんしゃべりだしているのに、うちはまだ単語もポツポツ…」
「2歳半なのに指差しやジェスチャーばかり。発達が遅れてるのかも…」
「不安で毎晩『発達 遅い』で検索するけど『これ!』という答えが出てこない…」
そんなふうに不安やモヤモヤを感じていませんか?
発達には個人差があるとわかっていても、
「うちの子このままでいいのかな?」
「私の関わり方が間違ってる?」
と心配になってしまいますよね。
でも大丈夫。
子どもの発達には“その子のペース”がありながらも、日々の食事や栄養で優しく後押しできることがたくさんあります。
今回は、分子栄養学の視点から「発達」と「栄養」の関係についてわかりやすく解説していきます!
分子栄養学では「脳」や「神経」の働きを整えることが発達に大きく関わっていると考えられています。
特に注目してほしい栄養素が以下の3つです。
①鉄(特にヘム鉄)
鉄分は脳に酸素を運ぶ役割があります。
特に「ヘム鉄(動物性の鉄)」は吸収されやすく、集中力・記憶力・感情コントロールなど脳全体の働きを支えます。
鉄不足になると…
おすすめ食材
レバー、赤身肉、カツオ、しじみ、卵黄など
鉄分が添加されているシリアルなどはお子さんが食べやすくておすすめです!
②亜鉛
亜鉛は、脳の神経伝達をスムーズにするために欠かせない栄養素。
また「味覚」や「皮膚の健康」にも関係しており、偏食が気になる子には特に意識したい栄養素です。
亜鉛が足りないと…
おすすめ食材
牡蠣、牛肉、ナッツ、納豆、卵など
③ビタミンB群(特にB6、B12)
ビタミンB群は「神経のビタミン」とも呼ばれ、脳の情報伝達を助ける働きがあります。
発達に不安がある子は、実はこのビタミンB群が不足していることも多いです。
ビタミンB群不足のサイン
おすすめ食材
マグロ、ササミ、バナナ、豆類、海苔など
ファストフードや冷凍食品、糖質に偏った食事では、ビタミンB群の消費が激しくなり結果的に不足になることも。
ママが疲れたときや時間のないときなどに便利なのですが、頻度が多くなりすぎないように注意が必要です。
でも実際には―。
「レバーなんて食べない」
「毎日作るのはムリ」
「バランスよく食べてくれたら悩まないよ」
そんな声が聞こえてきそうです。
だからこそ、完璧じゃなくて“工夫する”でOK。
ポイントは「食べられる形にしてあげること」
まずは【一日一品】からで十分。
「全部やらなきゃ」ではなく、「少し意識する」だけで体はきちんと応えてくれます。
前回「好き嫌いの対策」についてお伝えしていますので、ぜひそちらも参考にしてくださいね!
発達の遅れ=ママのせいではありません。
発達が気になり始めると、
「私がちゃんと育てていないから?」
「もっと話しかけなきゃダメなの?」
と自分を責めてしまうママも多いです。
でも子どもの体が「言葉を生み出す準備」をしている途中かもしれません。
そしてその準備に必要な栄養が少し足りていないだけかもしれないのです。
お子さんにこんな傾向ありませんか?
こんなサインがある場合、鉄・亜鉛・ビタミンB群の不足を疑ってみてください。
まずは毎日の食事を「ちょっとだけ意識する」こと。
それが発達サポートの第一歩になります。
「子どもの発達が気になって眠れない」
「他の子と比べてしまって、そんな自分が嫌で涙が出る」
そんなときはまずママ自身の体と心を整えることが大切です。
ママがしっかりごはんを食べ、ちゃんと寝て、少しでも自分の時間を持つ。
すると不思議と子どもとの関わり方にも優しい余裕が生まれます。
5分でよいので、
など自分のために時間を使う練習をしてみてくださいね!
発達の悩みはとてもデリケートで、人にはなかなか言いづらいもの。
でも「もしかして…」という違和感の裏には、体の中の小さなサインが隠れていることもあります。
ママのちょっとした気づきと優しい栄養サポートがあれば、子どもは自分のペースでしっかり育っていきます。
焦らず、比べず、信じてあげてください。
そしてママ自身も「がんばりすぎなくていい」と自分を緩めてあげてくださいね。
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森田早紀(もりた・さき、管理栄養士)
岡山市出身。大阪で対プロ野球選手やスポーツチーム、調剤薬局、歯科医院などでの栄養指導経験を経て妊娠、出産。
長男の10カ月にも及ぶ夜泣きから「分子整合栄養医学」と出合い、子どもはもちろん自身や家族の不調を改善。
“ママと子どものかかりつけ管理栄養士”として講座や個別セッションを実施。
次の世代に残したい食文化や食習慣を、管理栄養士ならではの視点で伝えている。
「食べ物で、大切な家族の心と体を豊かに…」-そして一人でも多くのママが自分らしく、楽しく子育てができる事を願って活動中。
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