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[歯科医師ママの健康教室] マウスピースをつけるだけ?実はそれだけじゃない小児矯正の話(5〜10歳)

最近よく耳にする“子どものマウスピース矯正”

「つけるだけで歯並びが整いそう」「痛くなさそう」そんなイメージをお持ちのママも多いと思います。

確かに、マウスピース装置は負担が少なく、取り外しできて始めやすい良い道具です。

でも実は——

歯並びの改善は“マウスピースをつけるだけ”ではうまくいかないことも多いのです。

今回は、マウスピース矯正を検討しているママにぜひ知っておいてほしい“本当に大切なこと”をお話しします。

 

【お口の悩みは、歯だけの問題じゃない?】

お子さんにこんなサインはありませんか?

  • 口がポカンと開いている
  • 食べるのが苦手、丸飲みしてしまう
  • 姿勢が崩れやすい
  • よく噛まない
  • 眠りが浅い
  • 歯並びが気になる

これらはすべて、お口の発達・呼吸・姿勢と深くつながっています。

つまり歯並びの乱れは、“歯が悪い”のではなく、発達のどこかに課題があるサインでもあるのです。

 

【歯並びの乱れは氷山の一角】

歯が歪んで見えるのは結果であり、その土台にこんな要因が隠れています。

  • 舌の位置が低い
  • 口が開き口呼吸が続いている
  • 飲み込み方が未熟
  • 噛む力が弱い
  • 指しゃぶり、爪噛み、唇噛み、舌を押し出すなど、口の癖がある
  • 猫背、頬杖、うつ伏せ寝、横向きねなど、姿勢の癖がある

この“土台”が整っていないままマウスピースを使うと、うまく効果が出なかったり、整っても後戻りしやすかったりするのです。

【マウスピースは道具】

本当に大切なのは“お口の機能を育成する”ことです。

もちろんマウスピース自体は素晴らしい矯正装置です。

ですが、ただ装置を使うだけでは不十分な場合もあります。

小児矯正で本当に大切なのは「お子さんの発達の土台を育てる」ことです。

  • 舌の正しい位置
  • 鼻呼吸
  • よく噛める
  • 正しい飲み込み
  • 安定した姿勢

これらが整うほど、歯は自然と並びやすくなり、無理なく・後戻りしにくいお口に育っていきます

 

【「うちの子もそうかも?」と思ったママへ】

1つでも当てはまったら、どうか心配しすぎず、気軽にかかりつけ歯科に相談してみてください。

今は本当に、こうしたサインを持つ子が増えています。

そして改善できる方法もたくさんあります。

 

歯並びを「治す」だけでなく、お子さんの未来の姿勢・呼吸・眠り・自信まで育てる。

それが、新しい時代の小児矯正です。

 

マウスピースはその手段のひとつです。

本当に大切なのは、お子さん本来の成長力をどう引き出すかということなのです。

今回は、マウスピース小児矯正ついてお伝えしました。

魔法のような方法はありませんが、日々の生活習慣を整えることで良い方向に向かっていきます

焦らず、コツコツと取り組むことが、お子さんの成長にとって一番の近道です。

気になる方はぜひかかりつけ歯科にもご相談ください。

そして、マウスピース小児矯正治療を受ける際には、マウスピースを渡すだけではなく、原因となるお口や姿勢運動発達をしっかりサポートしてくれるかどうかを見極めて歯科医院を選んでみてください。

 

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横道由記子

子どもの頃にむし歯だけでなく、歯並びに悩んで矯正治療を受けた経験から、予防歯科という言葉にひかれ、地元岡山大学の歯学部で学び、平成25年に和気歯科医院院長となる。

むし歯の予防だけでなく、噛み合わせにおいても、原因を見つけ治療とあわせて予防していく考え方を学び、我が子の子育てで悩み、学んだことをいかして、医院では小児歯科・小児矯正歯科を担当している。

地域の保育園、幼稚園、公民館など子育て支援事業や企業主催の健康教室などで健康なお口と心身を育むサポートを積極的に行っている。

 

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