活字離れが進む現代において、PCやタブレットなどの使用頻度は高くなる一方、読書をする機会が少なくなっている子どもが増えています。
本は子どもたちの知的好奇心をくすぐり、語彙力UPにも繋がります。
子どもをこの夏「読書好きにする方法」を、日ごろから本に携わるお仕事をされている専門家の方に教えていただきます。
今回は、未来屋書店の岡山店店長、櫻井恭子さんに伺いました。
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本と親しんだ期間が長ければ長いほど、その子の人生は豊かなものになると思います。
「あかちゃん絵本」がなぜ必要なのか?文字が読めなくても色や形、読み聞かせをしてくれるお母さんの声が記憶に刻まれて、その後、発達していく脳に良い作用が有ることは科学的にも実証されています。
本を好きになるのも、嫌いになるのも、本との関わり方次第だと私は思っています。無理やり本を読ませるようなことはしないであげてください。何歳になっても、読書を楽しむことはできるので、子どもが気に入った本を自由に読ませてあげてほしいですね。
漫画でも、雑誌でもいいと思います。文字を読む事で、創造力、読解力が養われます。
それから、本は「五感」で楽しむものだと思います。触る、見る、紙やインクの匂いやページをめくる音を感じる。子どもの頃に読んだ本は大人になっても懐かしく、夏休みに読んだ本は、夏の匂いと一緒に心に残っていたりしますよね。
本を通じて得た記憶や感覚は、自分だけのもので、誰にも奪われることのない財産になると思います。子ども一人ひとりの個性に合うように、本を好きになるタイミングを親御さんが見つけてあげてほしいと思います。
私の母は読書家で、夜はずっと本を読みふけっていました。自分が読むばかりで、読み聞かせをしてもらった記憶はありません。そんな母が私は嫌いでした。
高校生の頃、母が急に自分が好きな作家の話をしてくれました。実は、子どもが大きくなったら一緒に、自分の好きな作家の話をしたかったと打ち明けられました。母はミステリーが大好きで、内田康夫さんの話をしたことを覚えています。私はいまだにミステリーは苦手ですが、その日を境に母との誤解も解け、本を楽しむことができるようになりました。
私が17歳になる頃だったので、母は私が大人になるときを待って、話をしてくれたのだと思います。
あの日がなければ、私は本嫌いな大人になっていたと思います。
湯元香樹実さんの『夏の庭』です。
多感な時期の男子中学生と高齢者の物語で、「命とは?」「生き様とはどういうことか?」について考えさせられるお話です。小学校高学年~中学生の皆さんにぜひ読んでほしいです。
原田マハさんの『キネマの神様』です。
原田マハさんは小学6年生から高校卒業まで岡山市で育った作家さんです。お会いする機会があり、この本についての感想をご本人に熱く語ることができました。それを嬉しそうに聞いてくださったことも含め、心に残る大好きな1冊です。
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