日常にワクワクを♪

ママが自分らしく生きるヒント

毎日にちょっと刺激がほしい…。

そんなあなたに向けた新しい世界を

起業家ママにフォーカスしてご紹介。

「私も何か始めたい！」

と思わずワクワクするような

彼女たちの世界をのぞいてみましょう。

vol.4

理想の働き方は自分でつくれる！

起業家ママストーリー

フォトグラファー・冨岡菜々子さん

 

 

好評だったシリーズの第4回目は、『ママが自分の足で立つ』をテーマに、どこでも出張撮影できる「フォトグラファー」を仕事にしている冨岡菜々子さん（37）＝岡山市在住＝を取材。現在、5才と1才のお子さんのママでもあり、起業後3年がたつ現在、「木曜日の写真館」を立ち上げて赤ちゃんやご家族の記念になる写真を撮影されています。子育てを記録に残せる写真を通して、日々の幸せを感じられるママさんを増やしている冨岡さんのマイ・ストーリーです。

 

―今の仕事内容を教えてください。

新生児の赤ちゃんや家族写真、お子さんのお誕生日の写真など、主に記念写真の出張撮影をしています。他にも保育園のアルバムの撮影や結婚式の撮影、企業のホームページの写真なども撮らせていただいています。

―起業を考えたきっかけと状況は？

長男を出産した時、私自身が家から出られず、誰かと話すこともできなくて、とても辛い思いをしていました。ちょうどそのころ、新生児の赤ちゃんを写真に残す「ニューボーンフォト」というものを知り、お子さんのいるご家庭にうかがって赤ちゃんの写真が撮れたらいいなと思うように。もともと企業でカメラマンの仕事をしており、どんな環境であっても撮ることができる技術は持ち合わせていたので、お客さまと一緒になって赤ちゃんのかわいいところを共有することができたなら、お母さんが家から出られない時期にちょっとでも“ワクワク”をご提供できるのではないかと考えました。そして、会社勤めの傍ら、出張撮影のフォトグラファーとして「木曜日の写真館」を起業。実は、会社の休日だった木曜日に自分の活動をし始めたことが、その名のきっかけなんです。

 

―起業して大変だったことはありますか？

起業したてのころに何より大変だったことは、時間が足りず、とにかく何も進まないことでした。社員としてのカメラマンの仕事と、起業した「木曜日の写真館」としての仕事を同時並行で進めていた時、さらに子育てもしていたのでなかなか思うようにできず、辛かったです。周りの人がどんどん先に進んでいくのを見て、気持ちが焦っていましたね。そのしんどさから抜け出せたのは、ちょうど２人目妊娠中。勤めていた会社が岡山から県外に移ることになり、通勤から在宅でのデータ処理に変わったことによって随分時間がつくれるようになりました。

―起業したことで得られた幸せは何ですか？

とてもささいなことですが、子どもたちと一緒に夜ご飯を食べられるようになったことですね。それまでは子どもたちを預かってくれていた義母が食べさせてくれていました。会社勤務が夕方６時に終わり、迎えに行くと７時ごろ。そのころにはすでに食べ終わっていたので、なかなか一緒に食卓を囲むことができませんでした。

 

―今後、どんなビジョンを描いていますか？

お客さまが写真を見返した時に「こんなにキラキラしているんだ」と思えるような瞬間を切り取っていきたいです。写真って、あまり人の役に立つことができないように思えたりしますが、記念日も、なんてことのない日常の風景も、後になって振り返るとその幸せがとても大切だったことに気付かされるんですよね。そんなお母さんや家族の幸せを増やしていきたいので、写真を撮ることに対して不安に思っている方に、きめ細やかな対応をしていきたいなと思っています。私もお母さんの気持ちが分かることやブライダルなどの出張撮影で経験を積んできたことが強みだと思っているので。

 

―「このままでよいのかな？」と自分の人生に悩んでいるママさんへのメッセージをお願いします。

偉そうなことは言えないのですが、一つ思うことは、友人から何かに誘われたらとにかく一度行ってみてほしいということです。お子さんやお金の関係などで行けないこともあるかもしれませんが、行けそうだなと思ったら、行ってみることをオススメします。実は私も先日、俳句の会に行ってみて、大きな刺激をもらいました!!!どこに何が転がっているか分からないし、どんな出会いがあるかも行ってみないと分からない、視野が広がると思うんです。行ってみて、もし「違うな」と思ったら、次からはスーっと違う方向に行ってみるくらいの軽い気持ちでのぞいてみたらどうかなと思います。

 

 

■information

木曜日の写真館

岡山県岡山市北区富田町2-2-16

営／10:00～16:00

休／不定

Line：@157trobj

Instagram：https://www.instagram.com/thursdayphoto/

Facebook：https://m.facebook.com/thursdayphoto/

 

 

【編集後記】

落ち着いた雰囲気で優しい口調で話す冨岡さんからは、ご自身の過去の苦しかった経験からくる「ママさんを元気づけたい」という温かい気持ちがとても伝わってきました。現在、子育て中の彼女だからこそ分かる、ママの日々のバタバタ。記念写真だけでなく、撮影前後のお子さんやご両親のリアルな日常が切り取れることが自分らしさだと彼女は言います。自分の状況や生きてきた過去から、自分のできることや喜ばせてあげたい人にまっすぐな冨岡さんの生き方から学び、皆さんも自分にできること、やってみたいことから始めてみてはいかがでしょうか。（LaLa編集部・N）