Home>ライフ

[ ライフ ]

失敗と幸せは“お隣さま”-ニコニコ女医の、しなやかに生きるessence Ⅱ- ④隣の芝は青い

みなさんこんにちは!

岡山生まれ岡山育ち、内科医のたかはしじゅんこです。

気づけば今年ももう1カ月が過ぎましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今年は寒波で岡山でも雪が降りましたが、2月は平年並みになる見込みとのこと。寒くてピリッと引き締まる冬も好きですが、晴れの国おかやまで生まれ育った身としては今から暖かくなるのが待ち遠しいです。


そして2月といえば節分。豆まきをされるご家庭もあると思いますが、5歳以下だと豆やナッツは窒息の危険がありますので避けることをお勧めします。

さて、子育てにまつわる「失敗」をテーマに昨年から連載している本コラム。

親になって6年、子育てや人生において印象深く感じていたこと-それは「失敗」でした。

子どものとき、親はすごく大人に見えていたのに、いざ自分が親になり日々思うことは「どれだけ自分が不完全な人間であるか」ということ…。

「あぁ、またやってしまった」

「こんなはずじゃなかった」

呪文のように何度も唱えてきましたが、よくよく周りを見るとそう感じているのは自分だけではないようです。

第4回目の今回も、みなさまの子育てにまつわる失敗談や自身の失敗経験から、幸せを引き寄せるヒントを探ります!

 

私服の保育園を卒業して私服の小学校に通う長男。朝の着替えを省略するため、保育園の頃からお風呂後は次の日の服を着てそのまま寝かせていました。ある日、学校で朝起きてから登校するまでを「まず…次に…そして…」と順番に書く授業があり、先生が息子の作文を見て「他にもパジャマから着替えるでしょ?」とアドバイス。しかし息子はキョトン…。その日、「パジャマって僕の家にもあるの?」と聞いてきました。タンスからパジャマを出し息子に渡すと、その日は嬉しそうに"パジャマ"を着ていました。私のズボラで息子に恥ずかしい思いをさせてしまったなぁという失敗です。(ととろ)

まさか学校でそんな作文をするなんて…。小学校に上がったら家の生活を大公開することになるのですね。かく言う私もそういえば子どもが保育園時代、時短と思って行き着いたママさんの技を参考にパジャマを着せない生活をしていたことがあります。

それにしても嬉しそうにパジャマを着る息子さんが可愛すぎる!今はもうパジャマ生活になっているのでしょうか?

子どもは大きくなるにつれ周りとの違いや差に敏感になりますよね。子どもから学校の話も聞きながら、気になることのすり合わせができたら理想ですね。

素敵な親子のコミュニケーションのエピソードをありがとうございます。

アメリカで夫婦共働きとなったため、現地で保育園を探すことに。日本では0歳児の保育を月5~6万円で利用していたため、それを目安に家計の固定費を設定。しかしインフレと円安のダブルパンチで、実際には0歳児一人のために保育料だけで月20万円以上の出費に!家賃より高くて毎月絶望しています。(やましょ)

ひええ…1人の保育料に20万以上…!!家賃に食費やその他の費用を考えると恐ろしくて何も言えません。

以前オンライン英会話をしていた際、アメリカに住んでいる方から産後2カ月で仕事復帰が基本と教えてもらったことがあります。そう考えると、日本のように育児で仕事を離れる期間を夫婦で確保できるのはありがたいことですね。

「毎朝仕事に行く前、子どもを預けられる先をご近所やどこかで見つけないといけないの」とアフリカに住んでいる方に言われた時は衝撃でした。国によって子育ての環境は大きく違いますよね。

ただ、それにしても、1人保育料20万円/月は…驚きの保育料を教えてくださりありがとうございます!円安の改善を祈ります。

 

息子が1歳半のころ「たいへんよくできました」のシールが大好きで、もらって帰るととても喜んでいました。ある日、いただきものの高級リンゴに付いていた「特選」シールがキラキラして似た雰囲気だったので「これは良いかも」と息子にあげると嬉しそうにしていました。後日、子どもと買い物に行ったデパートで、通りすがりのマダムから「いいお値段がついているわね」と一言。「まさか!」と慌ててコートの背中を見ると、「特選」のシールが3つも貼ってありました。よりにもよって年末の賑わうデパートで、自分に「特選」シールが貼られていたとは…!寒くなるとこのリンゴのエピソードを思い出します。(こうちゃんの母)

「特選」シール。そこまで気に留めたことがなかったのに、言われるとぱっと思い浮かぶあの高級そうなシール。お子さまの喜んでくれた顔を思い浮かべると可愛くて仕方がありません。

そういえば小学生のころ、女子の間でシール集めが流行っていました。シールを買うとお友だちと交換して、シール帳に貼って新しいものやお気に入りのものを眺めては幸せな気持ちに。子ども時代ってその時々で楽しいことがありますよね。

私たち大人から見たら大したことのないものでも、子どもからしたら宝物のように見えていたりします。そう考えると、子どもの感覚って素敵ですね。どうしてあんなに目をキラキラさせて次から次へ楽しそうなことを探し出せるのでしょうか。

これから「特選」シールを見るたびにこのエピソードを思い出すこと間違いなしです。

可愛いお話を教えてくださり、ありがとうございます。

 

息子は赤ちゃんのとき本当にミルクを飲まない子で、うとうと寝かけているときしか飲んでくれずとても苦労しました。飲み終えるまでに時間もすごくかかり、100mlを45分くらいのペースで飲んでいました。ある夜中には必死に飲ませてもミルクは減らず、気づけば哺乳瓶のミルクは冷たくなってしまっていました。今思えば、そこまでして飲ませる必要はまったくなかったなと思うのに…。
当時は「たくさん飲ませて成長させなければ」という気持ちが強すぎたなと反省しています。ゆったりした気持ちで育てるって難しい。そんな私に母はいつも「大きくなってるわあ!大丈夫よ!」と声を掛けてくれ、私はその言葉に救われていました。母は根拠のない「大丈夫!」をよく口にする。でも子育てを前向きにしていく上で根拠のない「大丈夫!」はとても大切な気がします。(ナタデココ)

赤ちゃんの子育てエピソードって、どうしてここまで共感するのでしょうか?

もうすっかり記憶の彼方になってきている気がするのに、誰かの話を聞いた時にぱっと思い出す当時の自分…。赤ちゃんの命や今後、人生がまるで自分の手にすべてのしかかっているような重圧。正解を探しながら、いつまでもたどり着けない暗中模索感。

多くの人が通る道だからと言って簡単なことでは決してない。むしろ仕事より困難。そんなとき支えてくれる誰かの存在はすごくありがたいですよね。

子育てに真摯なナタデココさんとお母さま、その理想的な関係に第4回失敗大賞を差し上げたいです!素敵なエピソードを教えてくださりありがとうございました。


子どもがまだ1歳になっていなかったころ、うどんを食べ始めてふと「溶き卵を回しかけたら美味しいんじゃないか」と思いつきました。半熟状態で子どもにあげたら全身にぶつぶつが出てきて…慌てて救急車を呼びました。結局アレルギーではなかったようですが、半熟はまだ早かったみたいです…。とにかく当時は離乳食をいろいろアレンジして美味しそうな物をあげたいと思っていたのですが、やり過ぎてしまいました(笑)。(たなかよ)

まずはお子さまがご無事で本当に良かったです。子どもはけが、事故、病気だけでも心配なことばかり。ちょっと目を離した間にヒヤッとした事件が起きていたり、病気で心配したりという経験は枚挙に暇がないのではないのでしょうか。

そして大変なのは離乳食。あのすりつぶしたり、裏ごししたり、柔らかくしたり、刻んだり、小分けに冷凍したり-もう時代も令和でいろんな便利なものがあるというのに、離乳食作りって大変。3人目にしてようやく、全面的にレトルトに頼るという技を身に付けましたが…!

食中毒の観点からは、乳幼児には基本的には生ものは勧められないですよね。ただいろいろしてあげたいなと思う愛が伝わるエピソードでした。

大事な失敗を教えてくださりありがとうございました。

 

みなさま素敵なエピソードをありがとうございました!

 

いかがでしたでしょうか?

パジャマ、アメリカの保育料、シール事件、ミルクと奮闘、半熟卵など…。

共感したり、驚いたり、笑ったり、大変だったことを思い出したり、ほっとしたり-まさに子育てってこうだよなと思い返しました。

「隣の芝は青い」

人生で何十回、何百回と聞いてきたこのセリフ。子育てについても当てはまると思いませんか?

 

横を向いたら穏やかなお子さまたち。そしてお母さまお父さまたちは綺麗にしていたり、ちゃんとしていたり、バリバリ働いていたり…

「自分には何もないけど今のままでいいのだろうか?」

「周りに比べて自分は…」

「何かが足りないような…」

「子どもにもっとこうしてあげられたら…」

なんて思ったことはありませんか?

これらを考え始めると、どんどん自分がちっぽけになっていくのですが、実は多くの人が同じことを考えていたりします。

「自分だけではない」

「子育て世代、みんな仲間だ」

こんな風にふっと自分の器を広げて捉えてみると、自分にももっと寛容になれるかも?

日々悩むことをあげるときりがないですが…みなさんと一緒に日々を少しでも楽しく穏やかに過ごしていけますように。

お読みくださり、ありがとうございました!

 

さぁ、今日の失敗さえも愛しんで。また新しい一日をお過ごしくださいませ。

 

失敗談ですが、実は自分で友人や知人に聞いて集めています(笑)

引き続き、ご応募を(切実に)お待ちしています!

 

失敗談はツイッターのDMで応募できます。ペンネームもご一緒にぜひ!


締め切り:2月10日正午

 

小さいものから頭を抱えたものまで、何でも大歓迎です!

失敗を共有して、幸せのヒントを見つけませんか?

 

たかはし・じゅんこ(糖尿病専門医) 

小学6年のとき将来の夢で医者を描き、現役で岡山大医学科へ。育休中に社会の役に立ちたいとブログを開設し、想いを伝えることの重要性を実感。2022年6月20日に絵本を出版。理想の社会は「大人も子供も夢を描ける社会」。6歳の長女、4歳の長男、1歳次女の母。岡山観光サポーター「晴れシェルジュ」。

 

Instagram:個人 https://instagram.com/jun__t__?igshid=YmMyMTA2M2Y= 

絵本: https://www.instagram.com/junmami_ehon/    

note: https://note.com/junko0429/

 

↓過去の記事はこちらから↓

・失敗と幸せは“お隣さま”-ニコニコ女医の、しなやかに生きるessence Ⅱ- ③子育ての可能性は無限大

・失敗と幸せは“お隣さま”-ニコニコ女医の、しなやかに生きるessence Ⅱ- ②笑いあり、共感あり、ヒヤリハットあり

 

↓「ライフ」のほかの記事はこちら↓

・【岡山・オシャレ&美容】Okayama Mom Beauty Life vol.11 personl care nappa(岡山市)

・人生に花が咲くクリアリング~心のブレーキを外します~③/思い込みのお話

>一覧に戻る

ログインして「コメントを書く」

Access Ranking

Present

プレゼント