こんにちは!夫婦修復カウンセラーの髙田みすみです。
「家族の明るい未来に向けた夫婦のパートナーシップ」のヒントを発信する本連載。
8回目は「夫婦関係の秘訣」について。
カウンセリングのお仕事をしていて、夫婦関係についてこんな質問や言葉をいただくことがあります。
「普段から『ちゃんとした人』が修復できるのでは?」
「私なんか何も取り柄がないので、夫は離れて行くばかりです」
では“ちゃんとした人”ってどんな人なのでしょう?
皆さんの思うちゃんとした人とは例えば、
・家事や育児をパーフェクトにこなす人
・仕事も家のこともしっかりやっている人
・人付き合いをまめに行う人
・高学歴の人
・若くてきれいな人
そんなことを思っていませんか?
しかし本当にそうなのでしょうか?周りでうまくいっているご夫婦をちょっと見てみてください。そんなご夫婦ばかりではないですよね。年配のご夫婦でも仲良くしていらっしゃる人はおられます。また高学歴でない人、あまり人付き合いが得意でない人、完璧とは言えない家事育児の人でもうまくいっている人はいらっしゃいます。
それってなぜなんでしょうね。いくつか理由はあると思うのですが、その中でもとても重要なことがあるんです。それは「相手に心からの感謝の気持ちを伝えていること」。これなんじゃないかなぁ。
私のクライアントさんで以前、こんな素敵な女性がいらっしゃいました。時々メンタルに大きな不調が訪れ、定期的にお越しになっていたのです。
調子を崩すとご飯も中々作れない、家で寝ていることが多い-ということが続いていました。でもご家族全員がその奥さまに対していつも協力的でした。ご主人にも大事にされていることが言葉の端々から伝わってきます。
私はその当時、不思議に感じました。 私の場合、父母の介護で疲れ切りメンタルに不調を来したとき、「家族は何もしてくれない」という気持ちが強かったのです。
「ちゃんとしていないとダメなんだ」「ちゃんとしていない自分は家族にも愛されないんだ」「 いくらしんどくてもストイックじゃなきゃ」と自分も責めているときでした。
秘訣が知りたいと思い、「これは私の純粋な興味なのですが…」と意を決してクライアントさんに聞いてみました。ご本人はそれが当たり前なので「特別なことはしていません。でも夫婦仲は良いです」と仰るのです。分かりませんよね。なぜなんでしょう。
でもあるとき分かったことがあります。彼女の言葉には常に感謝の気持ちが含まれています。しんどいとき、家族に何かをしてもらうとき、いつも感謝の言葉を付け加えられていることが分かってきました。
「ごめんね。○○やってくれてありがとう」
「○○してくれて感謝してる」
という言葉です。
それは表面的ではなく、心から彼女が伝えている言葉であることも私に伝わりました。それはつまり家族にも伝わっているということ。
私自身を振り返ってみると、「感謝の気持ち」というのはなかったのです。「なんで分かってくれないの?」「なんで助けてくれないの?」-そんな不満でいっぱいでした。しんどいときこそ、その人の日ごろの心の癖が出てしまうのかもしれません。
周りの家族もきっと日々いろんなことを抱えて仕事したり、学校で勉強したり…。何も考えていない訳ではないし、家で甘えたい気持ちやゆっくり休みたい気持ちがあるはずなのに。
そんなこと考える余裕がすっかりなくなってしまって、「私だけがしんどいはず」って思ってしまっていたんです。すごく「自分中心の世界に住んでいたんだな」って、今思うと恥ずかしくなるくらい。
貴女はどうですか?私みたいに自分中心の世界に住んでいないかしら?もしそうだと気付いたら今からでも全然遅くない!
“ちゃんとした人”がどんな人かを考える前に、
「貴女が気付けないでいた家族の優しい気持ちに感謝し、彼女のようにそれを言葉に伝えること」
これこそが大事なのではないかなぁ。
そういうやりとりこそが貴女の目指す相互扶助の「シナジー夫婦」、そして家族の円満に繋がっていくのではないでしょうか。
理想の暮らしや働き方を、夫婦で協力しながら一緒に目指し、お互いに理解・協力し合うことを諦めることなくパートナーシップを築いていけますように!
貴女の夫婦円満を応援しています!
高田みすみ(夫婦修復カウンセラー、公認心理師、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー)
カウンセラー歴16年。延べ6000件以上の相談経験と、どん底の関係からとても仲の良い夫婦に変われた経験を元に、生涯愛される妻になれるヒントや方法をお伝えしています。
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