こんにちは!夫婦修復カウンセラー髙田みすみです。
「家族の明るい未来に向けた夫婦のパートナーシップ」のヒントを発信する本連載。
9回目は「あるものを数えよう」について。
よく「執着を手放そう!そうすると楽になるよ!」と言われますよね。自己啓発本でも、ウェブ上の本の通販で「執着」と検索するとたくさんの“執着手放し本”が出てきます。
夫婦修復の際もこの「執着を手放す」は必要。しかし多くの人がその言葉を聞いて勘違いをしています。
「良い夫になってもらうよう求めることをやめる」とか「夫を居ないものとして世界を観る」という「諦める」に近い意味だと取り違えているようです。 実はそういう意味ではないんですよね。
執着を手放すということは、「こうあるべきという考えを捨てる」ことです。
人は実は「ないこと」ばかりに目が向きやすいもの。例えば「友だちが少ししかいない」「自分には良いところがない」「部屋にテレビがない」「安心できるところがない」「時間がない」「私にはいい夫がいない」など。
さらに自分にとってないものばかりか、「お洒落じゃない」「片付けをきちんとしない」「家庭的じゃない」「誕生日プレゼントをくれない」「私のことを空気にしか扱っていない」など、ご主人に対してもないものばかりに注目していませんか?
執着を手放すとは、自分の中の 「こうあるべき」 という“べき思考”を取っ払おう! という意味です。それを取っ払うとどうなるでしょう。
ある例で話をしますね。賃貸の小さなアパートで暮らしている主婦Aさんと主婦Bさんの話。
小さな賃貸アパート暮らしでも全然満足していて、「家族が幸せで、心地良い家庭が築けたらいい!」と思っているAさん。
方や周りの友だちが次々とアパート暮らしを脱してマンションを購入したり、持ち家を建てたりしているのを見て、 「なんでウチはそれが叶わないの?」 と不満を募らせていっているBさん。
二つの家庭にはこんな差があります。
Bさんの家ではけんかが絶えません。ご主人に対して「いつもこんな風に一生懸命働いているのになんでウチはずっとアパート暮らしなの?!」と不平不満をぶつけています。
Aさんは片付け上手になり、「センスの見せ所!」と断捨離を楽しみ、お気に入りのインテリアで部屋を整えて気持ちよく過ごすことに意識を持っています。ご主人も家に帰ってくつろぐことができています。
どちらが幸せですか?
Bさんの場合、たとえ一軒家やマンションを手に入れたとしても、次のないものを見つけてきっと不平不満をぶつけてくるでしょう。
その場で活き活きと過ごすのは環境のせいではなく貴女の意識の問題。いかに機嫌良く過ごすかは、執着やこだわりに気付きそれらを気持ちよく捨てること。
そうするとたくさんの幸せを感じることができます。
そう言えば、「足るを知る」 という言葉もあります。
老子の言葉ですが、「新しく何かを得ることで満たされるのではなく、今の状態で満足していること」を意味します。
老子は、人間の欲望は尽きないという前提に立ち、足るを知らない状態では常に足りないものを追い求めるため、満たされることがなく幸せになることができないと説きました。
実はこの言葉には後の言葉が続いています。
「足るを知る者は富む」
Aさんのように今すでに「あること」に目を向け、満たされている気持ちになり幸せを得ているのですね。
是非、貴女も「足るを知る」⇒「富む」という満たされた気持ちを感じながら過ごしてほしいなぁと願っています。
理想の暮らしや働き方を、夫婦で協力しながら一緒に目指し、お互いに理解・協力し合うことを諦めることなくパートナーシップを築いていけますように!
貴女の夫婦円満を応援しています!
高田みすみ(夫婦修復カウンセラー、公認心理師、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー)
カウンセラー歴16年。延べ6000件以上の相談経験と、どん底の関係からとても仲の良い夫婦に変われた経験を元に、生涯愛される妻になれるヒントや方法をお伝えしています。
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