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気軽に子育てしませんか?~先輩ママに聞く「知ると育児が楽になる知識&活用術」⑪インナーチャイルドセラピスト・平野桂子さん「子どももママも大事にする心理セラピー」(前編)

毎日続く子育て、大好きな我が子と接して幸せなはずなのに、ときに辛く当たって後悔したり、関係性に悩んで落ち込んだり…。

「なぜこんなに苦しいのか…」「こんなはずじゃなかった…」-そんな風に思ってしまうときありますよね。

岡山で実際に子育てに励むママさんに、日々の育児ストレス解消子どもとの関係性のヒントとなる知識&活用術をご紹介いただく本連載。

今回は、親子の心に寄り添うことを大切に活動しているインナーチャイルドセラピスト・平野けいこさんにお話を伺います!

 

はじめまして。

今回より2回にわたりコラムを担当する、インナーチャイルドセラピストで「私らしくいられる居場所『みんなの家』」代表の平野けいこです。

私には高2長男、中2長女、年長次男の3人の子どもがいます。

そう、みなさんと同じく子育て真っ只中。

上の子たちが幼いころ、私は気持ちの浮き沈みが激しく、自分の感情のコントロールが全くできなくて、辛く苦しい時期を過ごしていました。

笑顔で接したいという思いとは裏腹に、子どもたちに怒鳴ったり冷たくしたりしてしまうことが続きました。

自分がダメな母親のようにも感じ、自分自身を責めていました。

そんな日々の中、「アダルトチルドレン」「インナーチャイルド」という言葉を知りました。

私がどうしてこんなにも感情のコントロールができなかったのか、その理由がここにありました。

 

「良い子」=自分の気持ちに蓋をする

私はごくありふれた家庭の長女として生まれ、何不自由なく育ててもらいました。

でも幼少期を思い出すと、嫁姑問題や夫婦喧嘩などが日常的にありました。

知らず知らずのうちに両親や祖父母の顔色を伺い家庭の調和を保つために“良い子”として頑張ってきたのだと気付きました。

“良い子”として頑張っているということは、自分の本当の気持ちに蓋をしているということ。

「家族みんな仲良くしてほしい」という思いから始まった私の“良い子”としての生き方。

それが長年にわたり習慣化してしまうと、「周りの人に認めてもらうためには、良い子でいなければならない」という呪縛になっていたんですね。

「子育てが辛い」「子どもに当たってしまう」と感じているママさんは、きっと私と同じ思いを少なからず抱えていることでしょう。

大人になった今、子ども時代を変えることはできないし、過去を受け入れて前に進むしかありませんが、これから先も自分の人生は続いていきます。

子どもが巣立った後、抜け殻になってしまわないために、自分の人生を輝かせていくためには、心に挟まったつっかえを見つめていくことも大切になっていきます。

今回はこのような視点を通じて、「子育てあるある」からその解決方法を伝えていきます。

 

「子どもの行動が許せない」

「ちゃんとしてほしい」
「しっかりしてほしい」
「みんなと同じようにできてほしい」

子どもに期待し、我が子がその期待に応えてくれないとイライラが募ってしまいますよね。

私も同じようなことで、自分の感情が揺れることがあります。

でも、その子それぞれに得意不得意もあり、好き嫌いもあります。性格も色々で、まさに十人十色です。

上手くできても、できなくても愛する我が子には変わりはありません。

子どものことを理解したいと思っても、なぜか気持ちが追いつかないことってありませんか?

そんな時は、子どもの行動ばかりに注目するのではなく、自身の心を見つめる時間を作ってみましょう

子どもの言動や行動で感情が揺れ動くのは、本当は子どもに原因があるのではなく、ママの心に「不安や怖れの種」があるからなんです。

子どもの行動や言動を通して、ママの心に密かに存在するそれらの種が映し出され、感情が揺さぶられ怒りが抑えられなくなったり、不安になったり、焦ったりしているんです。

私たちは今、「母親」という役割の中で生きています。

でも時が経てば、子どもは必ず巣立っていきます。

私たちが「母親」という役割よりも、自分の人生を生きる主人公に立ち返る時。

自分自身の中にある種の存在に気付き、「どのように人生を創造していくのか」という自分の在り方を見つめる視点がとても大切になります。

 

自分を大事にして心に余裕を持つ

子どもに対して「ちゃんとしてほしい」などと思うことは、あなたが自分自身に対しても「ちゃんとしなければならない」「しっかりしなければならない」「みんなと同じようにできなければならない」と厳しい目を向けてしまっていることを意味します。

常日頃から些細なことでもうまくいかなかったり、思うようにできなかったりすると、自分をジャッジし、時に批判したり、非難したりしてはいませんか?

「苦しくても弱音を吐けない(弱音の吐き方が分からない)」

「辛くても手を抜くことができない(手の抜き方が分からない)」

あなたは一人で頑張り続けているのかもしれません

子どもに感情的になってしまうのは、決してあなたがダメなわけでも精神的に未熟なわけでもないんです。

自分自身に対して、甘えることを許さず厳し過ぎるので、心に余裕を持てていないだけなんです。

ですから、少し肩の力を抜いて❀心と身体を緩めることを意識してみてください。

自分を労わっていいんだ
自分を甘やかしていいんだ
自分に優しくしていいんだ

毎日頑張っている自分に、そう優しく温かい言葉をかけてあげてください。

家事の手を休めることを許してあげてください。

子どもが食べたいメニューではなく、あなたが食べたい物を選び味わってください。

子どもが喜ぶ場所へ出かけるのではなく、あなたが行きたい場所(カフェやあなたが落ち着く場所)へ足を運んでみください。

子どもが見たい動画ではなく、あなたが聴きたい音楽(懐メロなど)に耳を傾けてみてください。

家族で過ごす時間も大事だけど、一人の時間も大切にしてください❀

「私」という個人に還る時間は、疲れている心にとっても必要なこと。

決してわがままではないんですよ。

自分の中の種の存在に気付き、自分自身を許し受け入れる時間を意識して作ることで、少しずつ心に余裕が生まれていきます❀

ぜひ試してみてくださいね。

最近よく耳にする「自分を許す・愛する・受け入れる」というキーワード

なんだか漠然としていて分かりにくいですよね。

「一体どうすれば許しているといえるのか?」
「何が愛している状態なのか?」
「受け入れるとはどういうことなのか?」

次回はこれらのキーワードについて、より具体的に、詳しく、深くお話しします。

 

 

↓過去の「気軽に子育て」はこちら↓

⑨エネルギーワーカーこばやしかつよさん「潜在意識を味方につける」(前編)

⑦セルフコンパッションニスト・陽野(ひの)ひかりさん「親子・パートナーシップをより良くする方法」(前編)

 

↓「ライフ」のほかの記事はこちら↓

覗いてみよう!こどものお稽古「バレエ教室編」

キラリ★パパさんママさんVol.37大橋未基さん(岡山市、スぺースむすひオーナー)

 

平野桂子(ひらの・けいこ)

岡山市在住。3人(高2、中2、年長)の子どもを育てるママ。介護職に20年間従事した経験からと自身の子育ての経験から親子関係の大切さに気づく。心理セラピストとして子育て相談やインナーチャイルド療法、前世療法などに取り組む。今春、子どもさんとお母さんの心が楽に、ありのままの笑顔でいられる場所『みんなの家』をオープン。親子関係に重点を置いた「心を育てる心理学」を提唱している。

【Instagram】心と繋がるセラピー
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(子育てでの気付きやヒントなど書いています)

【Instagram】子どもさんがありのままの笑顔で、お母さんの心が楽でいられる『みんなの家』

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