いつも読んでくださりありがとうございます。
〜子どものコミュニケーション能力を高める〜他者に対する【信頼感】と【安心感】を育むための親の気づきをお伝えしています。
私は、子どものコミュニケーション能力の基礎は親子のコミュニケーションで培われると考えています。
社会に出たとき、なるべく人間関係やコミュニケーションに抵抗や苦手意識を持たず、人と心地良い関係性を築いてほしい-。
そのために、親子の関係性を見つめ、私たち親が子どもにどう関わっているかを振り返ることはとても大切なことです。
前回は『親の期待や理想を子どもへ押し付けてはいませんか??』をテーマにお話ししました。
今回は、『子どもを感情のはけ口にしていませんか?』というテーマでお話ししたいと思います。

日常生活の中、子どもを注意しなければならない場面はたくさんあります。
社会性を育てルールを教える「躾」と言われるもの。
ですが「冷静に子どもに教えること」はなかなか難しく、接し方なども含め多くの親御さんが悩んでいらっしゃることでしょう。
冷静・客観的に子どもに教えなければなりませんが、注意する/叱るという行為は、よっぽど気をつけていない限り親自身が感情的になってしまいかねません。

親も人間なので、感情的になることは自然なこと。
ではありますが、あまりに親の都合で怒ってしまうと、子どもからすれば「何がいけなくて注意されたのか」理解できず、ただ否定されたと感じてしまいます。
私自身も上の子たちが幼い頃、冷静に注意をするというよりイライラする感情のまま怒りをぶつけていたように思います。
大したことでないのに怒鳴ったり、ときには手をあげてしまったり。
子どもを追い詰めるように怒っていました。
口答えされるとカッとなり、とにかく私の手を煩わされるのが許せない。
思い通りにならない子どもたちに対して、怒りをぶちまけていました。
そして、どこか「イライラさせる子どもが悪い」と自分のことを「正当化」していたと思います。

人間の行動は心理的上下関係によって決まります。
自分より強いものには従い、弱いものには強気な態度に出てしまうもの。
なので、特に親子では「親>子ども」という力関係の構図になりやすい関係性であると言えます。
とても耳が痛いお話かもしれませんが、かつての私のように親が子どもを「ネガティブな感情のはけ口」にしていることが本当に多くあります。
これは理性ではどうにもなりません。
感情的になってしまうことについて、罪悪感と後悔を感じ自分を責め、子どもの寝顔を見ては反省する-。
というように多くの親御さんが自責の念に駆られているのではないかと思います。

意識的・意図的に子どもを感情のはけ口にしようとしていなかったとしても、結果的に自分の鬱屈した気持ちを子どもへぶつけてしまっていることは多いもの。
まずそこに客観的に気づくことが大切です。
親は自分が言っていることが「正しい・正解」と思い込んでいるかもしれません。
でも本当は「子どもを注意する」という建前に便乗し、
など、子どもには無関係のイライラした感情を無意識にぶつけていることが本当に多くあります。

ここで付け加えてお伝えしたい大切なポイント。
それは「『自分の行動を振り返る』と『そのような行動をしてしまう自分を責める』を一緒にしない=切り離して考える」ことです。
感情的に怒ってしまう自分を「ダメな母親」だと責めるのでなく、まず怒ってしまう自分の存在を自覚して「認める」ことがとても大切なんです。
自分自身のことを「ダメな母親」と責めていると、自分の一部を否定し抑圧しているので、ネガティブな感情がさらに増幅してしまいます。
すると、より一層子どもに対して感情的に怒ってしまうようになってしまいます。
これは決して「開き直る」という意味ではなく、“ちゃんとしている自分”の良い面だけでなく受け入れがたい「感情的に怒る自分」も認めるということです。
何度も言いますが、決して罪悪感を感じたり自分を責めるためではありません。
「子どもさんを怒りなどの感情のはけ口にしてしまっていないか」ということに気づくことが大切なのです。
悲しいけれど、自分を責めるだけでは何も解決しません。
罪悪感や後悔、自責の念を意識して切り離し、客観的に自身の行動に気づく。
そして理解することで初めて行動を変えることができます。

親から言われ続けてきた言葉というのは、子ども自身の自己イメージとして刷り込まれていき社会に出たときにまで影響していきます。
たとえば「あんたには無理」と言い続けていたとします。
すると子どもは「どうせ私にはできない」「私は何やっても失敗する」と思い込むように。
やりたいことに挑戦することが怖くなったり、「人から否定されるんじゃないか」と対人関係を怖れるようになるかもしれません。
ですから自分が感情的になっているとき、「どんな言葉を子どもにぶつけているのか」を振り返ってみましょう。
そして「感情のはけ口」というのは、言葉だけでなく態度や雰囲気も含まれます。
「子どもの前でどのくらい自分が不機嫌になっているか?」も合わせて振り返ってみてください。

私たち親世代が育ってきた環境は、今より子どもの自由が認められていなかったように思います。
学校へ行くのは当たり前、体罰も“普通の事”として行われ、抱きグセが付くからと「抱っこ」はよくないものと言われていた時代でした。
そのような時代背景の中、私たちは「子どもは大人に従うもの」と無意識に刷り込まれ、自分の言いたいことを我慢して、学校では「みんなと同じようにできるように」「仲間外れにされないように」-多かれ少なかれ本当の気持ちを押し殺して生きてきたのだと思います。
そうしなければ「自分の居場所を失ってしまう」ような、「存在してはいけないと言われている」ような感覚があったかもしれません。

親世代の多くの方がこのような感覚をもって生きてきたのではないでしょうか?
このように抑圧してきた感情は、消滅することなくずっと心の中に存在し続けています。
それが子どもを目の前にしたとき歯止めが利かなくなり、ネガティブな感情が溢れ出てしまう。
そして結果的に子どもを感情のはけ口にしてしまうのです。

このように、あなたが周囲へ向けている優しさに本当は気付いてほしかったんだと思います。

子どものころ感じていた気持ちを思い出すのは難しいかもしれません。
でも「自分は今こんなにも感情的になってしまうほど、幼いころから頑張って生きてきたんだ」-。
そう自分自身を抱きしめるような寛容な気持ちで自分を受け入れてあげてください。
このように、子どもを感情のはけ口にしてしまうことを自覚して仕組みを理解できれば、自分の感情を処理して自分らしく生きる選択をする第一歩となるチャンスであると言えます。
あなたの心が穏やかに過ごされますように‥
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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平野桂子(ひらの・けいこ)
岡山市在住。3人(高3、中3、小1)の子どもを育てるママ。自身の子育てと介護職に20年間従事した経験から親子関係の大切さに気づく。子育てに悩んだ経験から、同じように子育てで悩むお母さんの力になるべく、現在は心理セラピストとして子育て相談やインナーチャイルド療法、前世療法などに取り組み、より良い親子関係のためのコミュニケーション講座を開催している。2024年春、子どもさんとお母さんの心が楽に、ありのままの笑顔でいられる場所『みんなの家』をオープン。親子で自然と触れ合う参加型の活動を行っている。
心理セラピスト(子育てでの気付きやヒントなど書いています)
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