地域の工務店の3代目で一級建築士の小橋正浩さんが、子育て世代の家づくりにまつわる疑問に「こばなし」でお答えします。
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「子ども部屋っていくつ必要ですか?」
打ち合わせでよく出るこの質問。
小橋はちょっと意外な答えを返す。
「今決めなくてもよくない?」
「え、決めなくていいの?」と思うかもしれない。
でもよく考えると、
「子どもが何人になるか」
「どんな性格になるか」
「何才差か」
-その時点ではまだわからない。
なのに最初から“完璧な間取り”をつくろうとするのはちょっと無理がある。
実際に、子ども部屋をつくらずスタートした家がある。
「必要になったら考えましょう」と保留にした結果、10年後「本当に必要な形」で部屋をつくることになった。
しかも想定とは全然違う使い方に。
でもそれでよかった。
むしろその家族にとっては一番しっくりくる形になったという。
私たちはつい「最初からちゃんとしておきたい」と思ってしまう。
傷一つない状態で完成してほしいし、失敗もしたくない。
でも家って製品じゃない。
現場で作る一品のみだし、暮らしの中で変わっていくものだ。
ちょっとしたキズもNG、少しのズレもNG。
その分、手直しや確認に時間も手間もかかる。
結果として、家の価格はどんどん上がっていく。
ここでふと思う。
その“完璧さ”本当に必要なんだろうか?
ヨーロッパの街では、駐車の際に多少の接触を気にしないような光景が見られることもある。

日本だとちょっと信じられないけど、「使っていく中で付くもの」はそこまで気にしない。
家も同じ。
日本では「新築が一番価値が高い」と思われがちだけど、海外では家に手を加えながら価値を高めていく。
だから古い家にもちゃんと価値があるし、日本の古民家が海外の人に人気なのも納得できる。
じゃあ、自分たちはどうする?
ここで大事なのが、「それ、本当に必要?」って一度立ち止まること。
「和室は必要?」「トイレに窓は?」
なんとなく「“みんながそうしてるから”で選んでいないか」-ちょっと考えてみる。
そしてもう一つ。
実は家づくりって、「失敗したくない」という気持ちが強くなるほどしんどくなる。
「全部決めなきゃ」
「間違えちゃいけない」
「後悔したくない」
そう思えば思うほど、どんどん苦しくなる。
でも「今の自分たちにちょうどいい」でいいとしたらどうだろう。
「将来変えられる余白」を残しておけば、不安はぐっと減る。
「子どもが増えたら仕切ればいい」
「いらなくなったらまた変えればいい」
「住みながら、自分たちの形にしていけばいい」
そう考えると、少し肩の力が抜ける。
家は、完成した瞬間がゴールじゃない。
むしろそこからがスタートだ。

家は「完成させるもの」ではなく「暮らしながら整えていくもの」。
そう思えたとき、家づくりはもっと自由になる。
その余白こそが、これからの暮らしを面白くしてくれるはずだ。
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家づくりへの想いや考え、ちょっとしたぶっちゃけ話などをYouTube「こばしチャンネル」でも発信しています。
割と本音で話しているので、家づくりを考えている人には結構刺さるはず!
気になる方はぜひ一度のぞいてみてください。
小橋工務店
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