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幼児施設の蔵書「少ない」 東大など全国調査

/掲載日:2020年06月12日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:12ページ/

 出版社のポプラ社と東京大の発達保育実践政策学センターが、全国の保育園や幼稚園などの保育・幼児教育施設を対象に調査を行い、絵本や本の購入予算や蔵書数が少なく、園によっても大きな差があることが分かった、と発表した。この種の全国調査は国内初という。

 発表によると、絵本や本の年間購入予算が5万円にも満たない施設は、認可保育所で約60%、幼稚園で約55%、認定こども園で約41%に上った。蔵書数が300冊未満と回答したのは、認可保育所では約31%を占めた。

 調査グループは比較対象として、小学校の年間の図書費用が全国平均で約50万円、蔵書数が約1万冊に上ることなどを紹介。保育・幼児教育施設の図書予算や蔵書数は「非常に少ない」とした。

 このほか、認可保育所の方が幼稚園などに比べて蔵書数が少ない傾向がみられ、園児数が少なく近年できた施設は蔵書数も図書予算も少ないところが多かったという。

 東大大学院教育学研究科長の秋田喜代美教授は「豊かな人生を送るためには、乳幼児期から本と出合う習慣を形成することが大事。十分に本がない家庭の子には、保育園や幼稚園でどれだけ、絵本や本の環境が保障されているのかが重要になってくる」と訴えた。

 調査は、子どもを取り巻く読書環境の改善を目指すプロジェクトの一環。全国の保育・幼児教育施設約3万4千園にアンケート用紙を郵送、うち約千園から回答があった。

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