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多胎児の母親88%授乳が負担 支援学会など調査 液体ミルクで軽減

/掲載日:2020年07月24日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:3ページ/

1歳未満の双子や三つ子といった多胎児の母親の計88・4%が、頻繁な授乳をストレスと感じていることが23日、日本産前産後ケア・子育て支援学会などの調査で分かった。粉ミルクに比べて準備が楽な液体ミルクを2週間使うと74・2%が「気持ちに余裕がある」と回答。学会は母乳と液体ミルクの組み合わせにより、負担が軽くなる効果が得られたとみている。



 液体ミルクは粉ミルクと異なり、湯で溶かして冷ます過程が不要。国内での製造、販売が昨春に始まった。粉ミルクに比べ価格が高く、普及の妨げとなっている。

 学会は、日本多胎支援協会(神戸市)と共同で1~2月に調査。母親112人に液体ミルクを配り、インターネット経由で意識の変化を聞いた。授乳回数の多さがストレスになっていると感じる人は「とても思う」が43・8%、「やや思う」が44・6%に上った。

 育児に対して気持ちに余裕があると答えた人は、液体ミルクを使う前では47・4%だったが、使用してからは74・2%に増えた。液体ミルクを使うと母親以外で子どもに授乳する人の割合が増すことも調査で分かった。

 液体ミルクは、断水していても乳児に与えやすく、地震や豪雨といった災害が発生した時の利用に関しても注目が集まっている。

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