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除菌機 「安心して読める」 玉野市立図書館 コロナ禍で利用急増

/掲載日:2020年07月27日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:23ページ/

新型コロナウイルス禍の中、玉野市立図書館(同市宇野)で紫外線を使った「図書除菌機」の利用者が増えている。貸し出し手続き後などに自由に使え、「本を安心して読める」と好評だ。

 本を開いたまま中に入れ、ボタンを押すと青白い紫外線ランプが照射される。ページの間に挟まった髪の毛やごみを送風で除去。消臭機能も備え、30秒で仕上がる。

 除菌機を取り扱う図書館流通センター(東京)によると、インフルエンザや大腸菌への効果は実証されており、全国約240の図書館や学校が導入。新型コロナへの有効性は未確認だが、注文が相次ぎ、納品まで約4カ月待ちの状態という。

 玉野市立図書館は、移転に伴い2017年春に1台配備。利用は月平均200回ほどだったが、国内で新型コロナの感染が広がった2月以降急増した。親子連れや高齢者の使用が目立つといい、6月は633回と前年同月の3倍を超えた。

 パート職員安原淳子さん(40)=同市田井=は「不特定多数が触る本を気兼ねなく読ませたい」と小学6年の長女、2年の長男が借りた児童書を機械に通していた。

 県内では赤磐、新見市立中央図書館でも除菌機を取り入れている。(森川進豪)

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