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学校の新しい生活 岡山市立三勲小ルポ (上) 校長先生に“エアタッチ” 席は距離取って1列ずつ

/掲載日:2020年07月24日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:13ページ/

 

 新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校が終わり、岡山、倉敷市などの小中学校が再開して約2カ月。季節は夏へと移り変わる中、児童生徒や教職員は感染防止策に努めながら日々を過ごしている。私たちが見慣れてきたのとは少し違う“学校の新しい生活様式”とは。岡山市中心部の市立三勲小(同市中区徳吉町、児童数561人)で清広玲子校長(同市小学校長会長)に学校の1日を案内してもらった。頑張る子どもたち、支える先生たちの姿を2回に分けて紹介する。(岩崎充宏)

 【登校】午前8時前後

 その風景は少し静かだった。いわゆる“3密”を避けるため、児童が校門に立つあいさつボランティアはやめており、清広校長が自前のパペット(操り人形)を手に迎える。この日はカエル。しかもマスクをしている。「おはよう」。校長先生のマスク越しにも伝わる笑顔に、喜んで近づいた子もパペットには触れずに“エアタッチ”だ。

 【始業前】

 校舎に入ると目につくのが「守れているかな?」と書いた張り紙。「(1)マスクをつけよう(2)手洗い・うがいをしよう(3)大きい声をださない(4)人に近づきすぎない(5)人にさわらない」。気をつけるポイントがまとめてある。教室では、担任が朝晩の体温などを記した「健康観察記録表」で体調を確認。書き忘れた保護者からは体温を報告する電話があるなど、家庭との協力も根付いてきたという。

 【1、2校時】8時55分~9時40分、同45分~10時半

 授業中はマスク着用が原則。暑くない時間は教室の窓や戸は全て開放して換気する。目にとまったのは席の並びだ。少しでも距離を取るため1列ずつにしており、隣の子や班で話し合うのも最小限。外国語活動の発音でも、先生が「大きな声で」とは言わない。「グループ学習ができにくい中、一緒に学ぶ楽しさをどう感じさせられるか。教員が間に入って子どもの意見をつなぐなど、工夫しています」


 【業間休み】10時半~50分

 人気スポットの図書館は、入館を25人に制限。入り口のボードに張られた青い画用紙は“入れますよ”の合図という。貸し出しカウンターには飛沫ひまつを防ぐついたて。以前は図書委員もカウンターで司書の先生を手伝ったそうだが、今は館内の案内役に徹している。



 【3、4校時】10時50分~11時35分、同40分~午後0時25分

 体育はプールを断念し、運動場や体育館で行っている。6年生は友達と接触しないハードル走に汗を流していた。「熱中症予防も大切。マスクはしなくても良いとしています」。他にも、家庭科の調理実習はしていない。音楽の歌や楽器は間隔や向きに気をつけて再開したという。


児童の声

 「コロナが早くなくなってほしい」。図書館に飾られた短冊に幾つも書かれていた。6年生たちからは「マスクが暑い」とつらさも聞こえたが、「距離を取ろうと声を掛け合っている」と順応している様子も。「長い休校で学校に行きたい気持ちが強くなった。だから頑張って続けます」。そう力強い声が聞かれた。

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