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学校の新しい生活 岡山市立三勲小ルポ (下) 給食も1人ずつ前向いて 放課後、先生は教室消毒

/掲載日:2020年07月27日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:16ページ/

新型コロナウイルスの感染防止に力を入れる“学校の新しい生活様式”はどんなものか。岡山市立三勲小(同市中区徳吉町、児童数561人)を訪ね、清広玲子校長(同市小学校長会長)に学校の1日を案内してもらう後編は、午後の様子を中心に紹介する。(岩崎充宏)



 【給食】午後0時25分~1時10分

 「いただきます」。1年生の教室に響く声はやはり小さめだった。にぎやかな食事風景がないのは、授業中と同じく、1人ずつ前を向いて食べるからだろうか。一度ついだおかずやご飯は多くても戻さずに残す、おかわりは前の子と距離をあけて並ぶ―と対策は徹底されている。「1年生にとっては、これが普通の給食風景なんですよ」。清広校長がつぶやいた。


 【昼休憩】1時半~同50分

 清掃後は、始業前、業間休みと並ぶお楽しみの昼休憩。校庭で圧倒的に多い遊びはドッジボールだ。ブームかと思ったら、鬼ごっこなど体が接触する遊びや、一つの球に集まりがちなバスケットボールなどができないかららしい。それでも、学校再開直後は使用禁止だった滑り台などの遊具は、友達と近づきすぎない、使用後は手を洗う―という約束で使っても良くなっていた。休憩後はみんなが手洗い。液体せっけんで丁寧に洗う。「授業で共用の教材を使う時など、手洗いは徹底しています」



 【5、6校時】1時50分~2時35分、同40分~3時25分

 4校時目までを含め、気温が上がると教室に冷房が入る。熱中症を予防しながらマスク着用を続けるには必須だろう。清広校長はほっとした表情で「普通教室にエアコンが設置され、今夏から使えるようになりました。偶然のタイミングとはいえ、本当に良かったです」。

 【放課後】

 児童が下校した後の教室で、先生たちには新しい仕事がある。消毒だ。次亜塩素酸ナトリウム消毒液を付けたぞうきんで丁寧にぬぐった後、水ぶきしていく。1年生を担任する先生は「子どもはいろんな所を触りますからね」と、ドアや窓は取っ手以外も広くふき、机は天板の周り、いすの背もたれも忘れない。手洗い場の蛇口やトイレも手分けして消毒されていた。児童や保護者の目に触れないところでも、学校の安心は支えられていた。



清広校長の話

 月1回の全校朝会も体育館に全員が集まるわけにいかないので、校内放送に切り替えています。いろいろな面で経験がない事態が続きますが、子どもにとっては同じ大切な1年。家庭や地域と協力しながら、1日1日を充実したものにしたいですね。こんな時だからこそ、人とのつながりを大切にすること、自分で考えて自主的に行動できるようになること、自分や人の命を大切にすること―を考える機会にもしたいと思っています。

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