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コロナ対策のアルコール消毒液 車内放置 火災の危険性 岡山市消防局呼び掛け 高温の密閉空間 夏場は要注意

/掲載日:2020年08月27日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:24ページ/

 新型コロナウイルス感染対策としてニーズが高まっているアルコール消毒液を、暑い日に車内放置すると火災が起きる危険性が指摘されている。主成分で可燃性のあるエタノールは高温になるほど気化量が増え、引火の可能性が高まるためで、岡山市消防局は「車内に置いたままにしないで」と注意を呼び掛けている。

 厚生労働省や同局によると、ウイルス感染予防に有効なアルコール濃度は70~83%で、手指消毒用の市販商品はおおむねこの範囲内。一方で、エタノールは揮発しやすく常温でも容易に引火する性質があり、消防法ではアルコール濃度67%以上の商品は「危険物」に該当するという。

 このため、消毒液を高温の密閉空間に長時間放置すると、消毒液の容器内部で可燃性の蒸気がどんどん発生し、容器が破裂するリスクがある。また、ふたを開けていたり液をこぼしたまま放置したりした場合、蒸気が充満し火災を引き起こすケースも考えられる。

 夏場の車内は、まさに高温となる密閉空間。エンジン停止後1時間で平均温度が50度以上、直射日光が当たるダッシュボードは75度以上になるとの日本自動車連盟(JAF)の実験結果がある。

 同局予防課の石部泰大課長補佐は「今年はコロナ禍で消毒液を持参するケースが大幅に増えているはず。危険であることの周知に努めていきたい」と話している。 (山本真慈)

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