/掲載日:2020年09月08日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:23ページ/
虫嫌いな母親らに昆虫の魅力を知ってもらおうと、岡山市北区学南町のパート島田夏実さん(38)が、昆虫の生態や虫捕りの楽しさなどを紹介する冊子「虫のほん」を作った。写真や得意のイラストを交えて読みやすい内容に仕上げており、同市内のカフェなどで無料配布している。
冊子では操山公園里山センター(同市中区沢田)の昆虫観察会担当スタッフ高田充敬さんが、虫捕りが子どもにもたらす影響などについて語るインタビューを掲載。帽子はハチに狙われやすいとされる黒色を避け、虫を弱らせないため通気性のよい虫かごを使うといった昆虫採集時に役立つ情報もある。
アゲハチョウなどに関するコーナー。手描きのイラストを交えて分かりやすく紹介している
また、アゲハチョウは種類によって幼虫の時に食べる植物の葉が違うことを紹介。中でも、ジャコウアゲハはウマノスズクサ類しか食べず「葉に含まれる毒をためて天敵から身を守る」との豆知識を添えている。
島田さんは幼い頃から虫捕りに親しみ、今も小学生の息子と出掛けている。ただ、周りの母親は虫が苦手な人が多く「親が嫌う姿を見ると、子どもも嫌いになりやすいはず」と考え、作製に至った。
冊子はA5判10ページ。7月に完成し、100部作った。知人が経営する「キャナルカフェ」(同市北区北方)に置いているほか、8月から島田さんが不定期で取り組む無料の虫捕りイベントで配っている。
9月中旬には続編として、秋の虫などを取り上げた第2弾を発行し、第5弾まで続ける予定。島田さんは「不思議な生態や見た目のきれいさ、捕まえる楽しさなど虫に関心を持つ入り口はたくさんある。子どもの好奇心を摘んでしまわないためにも、大人が目を向けるきっかけになれば」と話している。
問い合わせは島田さん(bookbook6464@gmail.com)。
(小野祐香)
岡山の島田さん冊子作製 ママも虫の魅力知って 生態など イラスト交え紹介
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