/掲載日:2020年11月26日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:3ページ/
厚生労働省は25日、2012年に20代だった男女の結婚や就業の動向を毎年追跡している調査の結果を公表した。子どもがいる夫婦のうち、休日に夫が家事や育児を担う場合は全くしない場合に比べ、2人目以降の子どもが生まれやすい傾向にあった。子育て負担が増える妻が出産に否定的になるとみられ、少子化対策には男性の育児参加も鍵を握りそうだ。
調査結果によると、夫が休日に家事や育児に全く参加しない子育て夫婦のうち2人目以降の子どもを産んだのは50・0%だったが、夫が2時間未満でも参加した夫婦では72・5%と20ポイント以上、上がった。
2~4時間で75・0%、4~6時間で81・2%と上昇。6時間以上では75・0%とやや減ったが、同省の担当者は「夫が家事や育児を担う時間が長いほど、子どもが生まれる割合が高くなる傾向がある」と分析する。調査は「21世紀成年者縦断調査」の名称で、昨年11月に郵送やインターネットで実施。育児時間を尋ねる質問には714組が回答した。