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子どもの「ユーモア詩」一冊に 白梅学園大教授 増田さん出版

/掲載日:2021年01月08日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:15ページ/   


 「ユーモア詩」というユニークな教育に取り組んできた白梅学園大教授の増田修治さん(臨床教育学)が、約11年間の新聞連載で紹介した子どもたちの詩と解説などをまとめた本「子どものココロが見えるユーモア詩の世界」を出版した。

「子どものココロが見えるユーモア詩の世界」


 埼玉県内の公立小学校教諭時代からユーモア詩に取り組む増田さん。本書で、子どもは本音をそのまま表現することを積極的にせず、笑いに溶かし込んで表現することが多いと説いている。

 例えば、当時小学6年の女子生徒の詩「クリスマス・イン・お寺」。「うちの親戚はお寺だ。お寺といえば仏教。でも毎年家族で、クリスマスパーティーをやっている。なくなった先代の住職も毎年楽しみにしていたらしい。世界中このノリだったら、きっと戦争は起きないだろうな」。この詩を増田さんは「真っすぐな感性で戦争の本質をとらえている」と評する。

 増田さんは「子どもは違う角度から物事を見ていて面白い。親や保育士、教諭だけでなく、多くの大人たちに自分の子ども時代を思い出しながら読んで笑ってほしい」と話している。

 「子どものココロ―」はぎょうせい刊、1980円。

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