／掲載日：2021年01月29日／紙面：山陽新聞朝刊／掲載：15ページ／ 　

　学びに役立つ漫画を推薦する日本財団の助成事業「これも学習マンガだ！」（マンガナイト主催）が、２０２０年度に新たに５０作を選定した。芸術部門に「ブルーピリオド」、社会部門に「ハコヅメ　交番女子の逆襲」、科学・学習部門に「Dr.ＳＴＯＮＥ」などの人気作を加えた。

「これも学習マンガだ！」の記者会見。選書委員長の里中満智子さん（中央）ら

　選書委員長の漫画家里中満智子さんは「漫画から学んだことはすごく多い。子どもはもちろん、大人、高齢者もぜひ読んでほしい」と話す。

　教材用の学習漫画ではなく、エンターテインメント性の高い漫画から学びや多様な価値観を得ようと、１５年に始まった企画。選書委員は有識者が務め、２０年度を含め計２５０作を選び、リストとポスターを全国の図書館や学校に配布している。

　新たな５０作には、アニメ、実写化された「約束のネバーランド」「映像研には手を出すな！」や“女の子らしさ”に問いを投げかけた少女漫画「さよならミニスカート」も。イスラム社会を題材にした「未来のアラブ人」、公民権運動を描く「ＭＡＲＣＨ」など海外の作品も７作選んだ。