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岡山「よつばの会」自立支援活動 障害児らが職業体験 社会と接点 自己肯定感高める

/掲載日:2021年05月07日/紙面:山陽新聞朝刊/掲載:13ページ/  


 知的障害があったり、学校になじめない子どもたちを支援する団体「よつばの会」(岡山市)が、同市内の事業所で継続的に当事者が職業体験できる機会を設けている。障害者向けの求人枠がある事業所などに受け入れを依頼し、活動メニューを用意してもらう。同会は「参加者は社会のルールやマナーを学び、事業所は支援の方法を知ることができる。双方に利点がある」としている。

 3月末、岡西公民館(同市北区下伊福西町)であった体験会。市内の小学5年男児(11)が職員と一緒に館内を巡り、講座の案内板を用意したり封筒に住所印を押したりした。予定の1時間より早く作業を終え、「仕事が面白い。もっといろいろやりたい」と満足そう。男児の母親は「知らない人ばかりの中でも、嫌がらず頑張っていたのがうれしい」と話す。

 よつばの会は、人との関わりや初めての場所が苦手といった支援が必要な子どもと、社会との接点をつくろうと保護者やボランティアを中心に2009年に発足。職業体験はホームセンターや美容室、公民館などが受け入れ先となり、本人が希望する事業所へ週1回程度通う。

 人に接することに慣れ、アルバイトや進学につながった例もある。19年には同市の「おかやま協働のまちづくり賞」を受賞。障害者枠で採用経験のある企業の担当者を招いた勉強会も行っている。

 参加料は1回300円。事業所への受け入れ交渉など、橋渡し役は会のメンバーが分担する。これまでの参加は15人と少ないが、中には7年間参加し続けたケースもあり、一人一人の特性に合った無理のない支援を心掛ける。

 森石雅子会長は「障害があってもできることは多く、職業体験で身をもって経験することで自己肯定感が高まる。そんな姿を見せることで、企業などの理解者を増やすことができれば、将来の就労や自立につなげられるはずだ」と期待する。

 問い合わせは同会(yotubanokai@gmail.com)。

 (赤沢昌典)

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