子どもたちに親子で楽しく美術品に親しんでもらうミュージアムツアー「LaLaアートツアー」を8月6日と17日の両日、岡山市北区丸の内の林原美術館で開催しました。美術品にまつわる“ミッション”を通して、たくさんの親子連れが岡山の名品をじっくり鑑賞しました。
今回の舞台は、9月5日まで好評開催中の企画展「美術品から、みっけ!―探して、見つけて、解き明かせ!―」。各展示品に関する「お題」を解きながら鑑賞することで、これまでにない新しい角度から作品に触れ、美術品の新たな魅力に気づいていただける体験型展覧会です。
解説してくれたのは主任学芸員の植野哲也さん。「大きな声は出さないでね」「危ないから走らないでね」など“美術館のお約束”を説明してくれ、早速アートツアーのスタートです♪
「○○みっけ、ミステリーツアー」と題した今回の解説。順を追った作品解説かと思いきや冒頭、植野さんから参加者に“ミッション”が出されました!
「今回展示してある全44点から12の『虫』を見つけてください」(植野さん)
「えー!?」(子どもたち)
まずは練習問題から。入り口に展示してある初公開の「百福図」。たくさんの「大黒様」が見えますが、この中に「虫」が描かれているとのこと。どこかなー?(正解は美術館で探してみてね!)
肩慣らしが終わったらミッション開始!制限時間を決めて、親子で美術館での“虫採り”が始まりました!
各展示品について出された「お題」に添って、親子で楽しく謎解きに挑戦する今回の企画展。館内ではいたるところで、美術品に描かれたキャラクターたちがユーモアあふれる岡山弁で「お題」を提供しています。
「どこかなー」「あれじゃない??」「あっ、いた!!」-。大人も子どもも夢中で美術品の中の「虫」探しに挑みます。
日本をはじめとする東アジア地域の絵画や工芸品と、旧岡山藩主池田家から引き継いだ大名調度品を中心としたコレクションによって生まれた林原美術館。豊富に所蔵されている“岡山の宝”は、1点1点見応えのあるものばかりです。
しゅーりょー。制限時間がきたので作品解説を兼ねた答え合わせをしてイベントは終わりです。さて、いくつの「虫」を見つけられたかな。
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敷居が高く感じられがちな美術館や美術品を親子で気軽に楽しんでもらおうと、4年前から実施しているLaLaアートツアー。今回の「○○みっけ、ミステリーツアー」では、「お題」に添って親子で楽しく美術品を鑑賞することで、子どもたちもより集中して美術品に触れることができました。
林原美術館で好評開催中の企画展「美術品から、みっけ!―探して、見つけて、解き明かせ!―」は9月5日(日)まで。会期中毎週土曜11時からは学芸員さんが案内してくれる関連イベント、14時からはギャラリートークを実施中。ぜひ皆さんも林原美術館で「謎解き」に挑戦してみてくださいね。