こんにちは!LaLa編集部のHです。
今回は7~8月に3回開催された「LaLaアートツアーin林原美術館2023」の2回目へ、小2の娘と参加してきました♪
親子連れや子どもにも気軽に美術館へ訪れてもらいたいと、6年前から実施している夏休み恒例企画。今回は急遽日程を一日追加したほどの人気ぶりでした!
大人気のイベントを取材してきました!
過去には「お化け屋敷」「動物園」「ミステリーツアー」など、その時々の企画展に合わせたテーマで実施されるアートツアー。
今回の舞台は「一瞬をキリトル―表情の向こう側-」展。展示品や作品に描かれた人物などの「表情」を見て、
①タイトル
②キャッチコピー
③感想
のいずれかを自分で考えてみるという感性磨かれる内容でした!
案内してくれたのは学芸員の槌田さん。はじめに「なるべく小さな声で話してね」「飲みものは展示室の外で飲んでね」など、館内でのお約束事を説明してくれます。
最後に「今日は楽しんで帰ってください!」の約束をしたらツアー開始!
それぞれ展示品の「表情」を見ながら、「どんな過程でこの表情になったのか」などをお話くださいます。
同じ作品でも「見る方向が違えば見え方も違う」というお話が印象的でした。
例えばこちらの作品「鷲猿(しゅうえん)置物」(明治時代、林原美術館蔵)。備前焼の鷲(ワシ)が猿の頭を抱えてますね。
一見、鷲が獲物を仕留めたように見えますが、「もしこの猿が悪いことをしていたら?見え方が変わりますね」と槌田さん。
「確かにそう!」-子どもたちもうんうんとうなづきながら見ていました。
たくさんの作品を見て自分なりのタイトルやキャッチコピーを考えるので、みんな目が真剣そのもの!
こちらは「達磨(だるま)置物」(備前焼、江戸~明治時代、同館蔵)。達磨は元々人間で、インドで修業していたそう。
なんと。。。
9年間!この姿勢のままで!!
壁に向かって感情をなくす修行-とてもじゃないけど。。。できないですよね(汗
各展示品には槌田さんの一言メッセージも添えられていて、それがまた展示品にピッタリ!思わず笑みがこぼれるものもありました。
このだるまさんの一言は、
「壁に向かって九年…私、五分もつかな」
天才(笑)!
個人的に恐怖を感じたのはこちらの「能面 痩女(やせおんな)」(江戸時代、同館蔵)。
鬼より怖い…幽霊に用いられていたお面だそう(槌田さんのコメントは一言「恨みます」…)。
夜に見たら泣く自信あります。
最後に展示品を一つ選び、タイトルかキャッチコピーか感想を書いて終了!
みんなどんなのが書けたのかな?
用紙を提出すると、参加賞として展示品の「表情」がプリントされた缶バッジをいただけました。
我が子は中国の道教における女神・西王母(せいおうぼ)を描いた「西王母図 松村景文筆」(江戸時代、同館蔵)の缶バッジ。
他にも鬼とか恵比寿さまもありましたよ~!
記念になって嬉しいですね♪
企画展「一瞬をキリトル―表情の向こう側―」は9月3日まで開催中。
どんな表情があるのか、是非見に行ってみてくださいね♪
来年はどんなテーマで開催されるのか今から楽しみですね♪
【編集後記】
アートツアーへの参加は今回で2回目。「表情」というテーマがあることで普通に見るよりいろんな見方ができ、飽きずに見られたと思います。
娘は最初から展示品のタイトルをつけようと思っていたようで、説明を聞くたび「これは◯◯」「かわいいから◯◯」と結局たくさんつけていました(笑)
私が選んだのは「東方朔(とうほうさく)図 狩野常信筆」(江戸時代、同館蔵)。ずっと昔の中国の政治家で、桃を盗んで長寿を得たとの逸話をもつ東方朔さん。
つけたキャッチコピーは「えっだって岡山県の名産品だし…」(笑)
桃は岡山の名産品でもあるので、それにちなんで一言書きました。
本物に触れる機会をいただき、ありがとうございました!(LaLa編集部・H)
参加者のみなさまから嬉しい声が・・・
・美術館に行くことが好きでしたが、産後は小さい子を連れて行くのはハードルが高くてなかなか行けれてなかったのですが、今回参加して行くことができて嬉しかったです。
・解説もとても分かりやすく子ども連れでも美術館で楽しむ事が出来て嬉しかったです!
子どももまた行きたい!と言っています!
・普段であれば小さい子供と一緒に美術館に行くのは、うるさくしてしまわないか心配で躊躇われるのですが、そのようなことを気にすることなく、子供とコミュニケーションを取りながら、岡山の芸術作品に触れる機会をいただけてとてもありがたかったです。
・時間も子供が飽きないくらいの長さでちょうど良く、内容も大人が聞いても新鮮味があって面白かったです。なかなか芸術に触れる機会がないのでこのようなイベントをまた開いていただけると幸いです。
・とても面白かったです!学芸員さんのお話が興味深く、いつもならサラッと見て終わりそうな絵画や美術品も、親子でひとつひとつ感想を言い合いながら鑑賞できました。
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