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学校給食を「オーガニック給食」へ! ママたちの優しい革命は、未来への贈り物 ~Flower Wings代表・安藤直子さん~


学校に行けば、昼にはオートマチックに食べられる「給食」。
改めて考えてみると、例えば給食を最長で利用する場合、保育園から中学校まで週5日、14年間で3,300食以上を食べることになります。
子どもが最も成長する時期に、こんなにも給食に支えられているなんて…。
そう気づくと、給食に興味が湧いてきませんか!?
給食は当たり前のように食べさせられる昼食ではなく、子どもたちの心身の健康を育み、集中力を養い、そして、食を通して岡山県という地元に興味関心を寄せられるきっかけをつくる、最も大切な“ランチ”の一つ。
そこで、LaLa編集部では、子どもたちの命の糧(かて)となる大切な給食を「オーガニック食材に変えよう!」と署名活動を展開しているFlower Wingsを取材。代表の安藤直子さん=倉敷市在住=に活動を始めたきっかけや思いなどを聞きました。

*アトピー経験が導いた新しい世界

安藤直子さん(以下、直子さん)は親友の難病発覚を機に「なぜ病は、薬では根本治癒しないのか?」と疑問に思い、「病の根本的な原因や人間の身体について深く知りたい!」という強い意欲に駆られました。そこで、ある代替医療師が大阪で開催していた勉強会に通い、たくさんのコアな学びを通してその疑問を紐解いていくことに。受講修了後、娘さん(現在2歳)を出産。そして産後、直子さんと娘さんはアトピーを発症。ここで生かされたのが、「人間の身体の可能性や治癒能力の尊さ」などの習得した知識でした。ご自身と娘さんの身体が“学びの実践の場”となり、直子さんは根本完治までに辛い3年間を費やしたそうです。

「食べているもので人間はつくられています。だからこそ、健全で元気に育った食材を選ぶことがとても大切です。人間は、自分の命を生かすために、治る力も備えています。でも、それを邪魔することをすれば、治癒は遠ざかってしまうものです」。母子で重度のアトピーを乗り越えた直子さんの言葉には、優しさと説得力があります。

大阪での学び、母子でのアトピー発症と完治の経験を原点に、①子どもたちに安心・安全な「食」を届ける②自然と共存する暮らしを追求する③共に学び自ら考え助け合える輪を広げる―ため、親しいママたちとFlower Wingsを立ち上げることに。何だか不思議な巡り合わせを感じますよね。

*「学校給食」をレボリューション!

以前は、「安心できる食材は、食べたい人がそれを選んで買えば良いのではないか」と考えていた直子さん。しかし、農薬基準や遺伝子組換えの規制緩和、ゲノム編集(遺伝子に手を加え、狙った通りの性質や機能を持たせる科学技術)が家庭の食卓をもおびやかす動きに、「このままでは自分の意思で安心できる食材さえ選べなくなる未来が来るかもしれない」と怖さを覚え、周りのママたちに相談。すると、同じように心配するママたちがいることを知り、「家族の健康を守るために、まずはママたちの声を届けよう!」というアイデアのもと、ママ仲間と話し合ううち、学校に通う多くの子どもたちが平等に食べられる給食で、子どもたちの食の安全を守っていくことの重要性に気付いたといいます。

こうしたママたちの声を行政に届けるため、「小中学校給食を自然栽培のオーガニック給食にしていこう!」という署名活動をスタート。給食は市町村の管轄ですが、ママたちの暮らす場所がそれぞれ異なっていたことから、まずは署名を岡山県に提出することに。ただ、小中学校の給食をオーガニック給食に変えるためには、数え切れないほどのハードルを越えなければなりません。オーガニック給食に変えると、「給食費が高くなるのでは?」と敬遠するママも少なくないようですが、例えば長野県内では、輸入小麦のパン食をやめ、米飯中心の減農薬、無農薬素材の和食に整えると、元気な身体が備わり、学力が上がり、集中して授業を受けらるようになったという成功事例があるとのこと。

子どもの心と身体の健康は、ママにとって一番大きな願い。子どもたちや子どもたちの教育に必要不可欠な先生方の健康増進のためにも、給食の食材や調理工程を詮索し、給食の素材がより良いものにならないかと見直したい気持ちにもなりますよね!!!

*生命の尊さを知る活動

Flower Wingsは「食」の大切さを多くのママや子どもたちと共有するために、講演会やお話会、農のある暮らしを体験する「畑塾」などの活動にも力を入れています。今年2月には、「菌ちゃん先生」こと、NPO法人大地といのちの会理事長の吉田俊道さんを講師にお招きし、菌や微生物との共生の重要性、免疫力アップに関する講演会を開催。楽しく学べ、参加者からは大好評だったとか。

また、畑塾では、休耕地を開墾し、土中の微生物の活躍を生かす自然農法でオーガニック野菜を栽培。誰でも気軽に参加でき、みんなで協力し合いながら「できる人が、できることをできるときに」というスタイルで畑仕事に取り組んでいます。ここでの農作業を機に庭に小さな畑を開墾したり、プランターで野菜作りを始めたり、食に興味を持つなど、ママが新たなことにチャレンジするきっかけにもなっているようです。興味のある方はぜひ参加してみてくださいね♪

*ミツバチのように命をつなぐ

小さな生き物の働きが、人間の生命を支えていることを知っていますか?
代表されるのが「ミツバチ」。私たちが食べる食品(加工品を含む)の70%は、ミツバチの受粉などの働きがあって成り立つものだそうです。しかし、現在、電磁波や農薬などの影響でミツバチの大量死が頻発しています。これは世界的にも大きな問題の一つとなっています。自然界は私たち人間の暮らしの鏡のようなもので、自然界を人間が破壊すれば、人間が自ら暮らしを破壊するような結末が待っているのかもしれません。

Flower Wingsとしては2020年8月末までに「オーガニック給食」要望書の署名を集め終え、県に提出する予定。その次のステップとして、2年先を目指し、まずは倉敷市の学校給食の米を減農薬、無農薬や自然栽培米に変えていくとのこと。「岡山県内は、恵まれた自然環境の下、お米の生産量が豊富で、消費量よりも生産量の方が多いようです。その稔り豊かなお米を学校給食に反映していきたい。」と直子さん。そして、畑で育てたオーガニック野菜や厳選された蜂蜜、紅茶などをマルシェで販売しながら、多くの人たちに「ママたちの声」を届けていくそうです。

また、直子さんは今までの学びと実践、アトピー経験の克服を生かし、今後はプチ不調(アレルギー・低体温・便秘など)で悩んでいる方へ改善のヒントをシェアする会や映画の上映会も開く予定。こうした活動を通して、食の大切さや治癒力の可能性、蜂蜜や水の世界などについても楽しくやんわりと伝えていくそうです。

オーガニックが良いのか悪いかで判断するのではなく、家族の健康にとって何が大切なのかを考えてみると、本当に必要なものに気が付くかもしれませんね。

■Flower Wings
代表:安藤直子
MAIL:flowerwings.oneness@gmail.com
Facebbok:https://www.facebook.com/flowerwings.oneness/
Instagram:https://www.instagram.com/flowerwings_oneness/


【編集後記】
アトピーで数年もの間悩んでいたとは、今では想像もできない美肌の直子さん。いっそ取材を忘れ、アレルギーで鼻がかゆすぎる私のプチ不調の悩みも聞いてほしいくらいでした(笑)。そして、小学生の頃、大嫌いになった給食に、母になってからこんなにも「希望と期待」というスポットライトが当たる日が来るとは、夢にも思いませんでした。ママたちの努力がいつしかビッグインパクトを与え、岡山県の市町村長たちがママたちの声にどんなふうに応えてくれるのか!?未来の岡山県をリードする子どもたちの給食に、どんな投資をしてくれるのか!?本当に楽しみで、ワクワクしています♪(LaLa編集部・T)

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