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グルテンフリー生活を実践しよう♪② ~米粉スイーツ×心と身体が喜ぶ素材×自然と共に生きる尊さ~

女性が大好きなパンやパスタ、ふわふわのケーキなどにも使われ、日頃から摂取する機会の多い小麦粉。

その小麦に含まれる「グルテン」という成分が、実は、アレルギー症状以外にも身体の不調を引き起こす一つの要因になっているのをご存じでしょうか?

とはいえ、グルテンのネガティブな側面を見るのではなく上手に付き合い、グルテンフリー生活を実践すると、食の世界が想像以上に広がり、暮らしの楽しみも増えるのだとか。

そこで、LaLa編集部では、「グルテンフリー生活を実戦しよう♪」をテーマにした情報を3回のシリーズで紹介していきます。

 

2回目は、みんな大好きなスイーツ編として、「米粉スイーツ」をクローズアップ!

ビジュアルも口当たりもボテッとした重さを感じることが多い米粉のスイーツですが、「身体に良い!」と“頭で食べる”のではなく、シンプルに「食べた~い♪」とワクワクするくらいおいしければうれしいですし、デザートの選択肢も広がりますよね。

そこで、卸売り中心にそんな魅力的な米粉スイーツを販売している「パイポン畑」(赤磐市)を取材。

自然の営みを大切にされている小山晴子さんに、自然栽培(無農薬&無肥料)のお米で作る米粉スイーツのストーリーはもちろん、5人の子どもを育てるママとしての暮らしの豊かさについて聞きました。

「パイポン畑」の小山晴子さん

*水の循環と米作り

小山さん夫妻は15年前まで岐阜県の飛騨高山の山中で暮らしていました。晴子さんは陶芸家として土や火と向き合い、陶器を作る日々を送り、夫の慎一さんは、音楽系エンジニアから山岳パトロールに転身。自然と共に生きる尊さに喜びを感じていたそうです。ところが、義父の病を機に実家のある赤磐市へ転居。そして、代々受け継がれてきた田んぼや畑を夫婦で引き継ぐことが、「パイポン畑」誕生のターニングポイントとなりました。

 

現在、田んぼの作付面積は約1町(約3000坪)。田植えの時期になると、山の清らかな水が、北側の山を背負うようにある田んぼに最初に流れ、そして南側の田んぼへと段々と流れ下っていきます。自然栽培(無農薬&無肥料)という農法にフォーカスした米作りというよりも、「山からの清らかな水を自分たちだけが使うのではなく、汚すことなく北から南へ水を循環させたい」という信念の米作りが、たまたま自然栽培だったとのこと。新型コロナウイルス感染症が拡大し、自然環境や他者への敬意が希薄になっている“withコロナ時代”に、こうした小山さん夫妻のナチュラルな在り方は心に安らぎを感じさせてくれますよね。

*スイーツの素材とクリエーション

スイーツや加工品作りを担当しているのは、晴子さん。パイポン畑のスイーツは、おいしさはもちろんのこと、見た目のかわいらしさも人気です。晴子さんが陶芸家でアーティストだったということを知ると、女子心が弾むようなスイーツの配色やかわいいディテールにも納得がいきます。

 

そして、もう1つ注目したいのは、心と身体が喜ぶ素材。自然栽培の米粉を主体に、旬の農作物を生かし、各種ケーキや焼き菓子をシンプルな材料で作り上げています。どれもそれぞれに口当たりが良く、素材同士が引き出し合い生まれる甘みは、優しくちょうど良い。過度に刺激的な甘さでない分、穏やかに、心に余裕を持っておいしさを楽しめるのがうれしいですよ♪

*家族の営みと仕事

晴子さんは5人の子どもたちのママ。お子さんたちは現在、14歳、11歳、9歳、6歳、4歳。側から見ると、幼少期から青年期までの子育ては大変そうに思いがちですが、晴子さんからはそんな印象は全く感じられません。パイポン畑は7年前までは農作物全般と加工品販売などで事業を軌道に乗せていましたが、『暮らしを母体にする』ことが軸にあった小山さん夫妻は、お子さんの誕生とともに段々と事業を縮小。5人目誕生の際に米作り一本に絞り込むことで、子育て中心に事業をするという暮らしのバランスを整えていったそうです。

 

親が仕事も家庭もすべて回していくのではなく、家族全員で暮らしを循環させていくことが、小山家のスタイル。例えば、14歳の娘さんは率先して食事作りをしてくれて助かっているそうです。コロナによる休校期間中には、おやつ作り、ケチャップやトマトソースなどの加工品作りにも夢中になっていたのだとか。幼い頃から見続けてきた母の手仕事をしっかりと受け継いでいる娘さん。家族を養うママの日々の営みが、14歳に成長した多感な娘の創作する意欲や喜びをも育てていたなんて…。家族の一員として子どもが家庭づくりに参加する大切さや、日々の暮らしの中にこそ子どもの意欲を育てる種があることに気付かされます。

*パイポン畑からの伝播(でんぱ)

家庭という最小単位の社会での営みや生き方を表現することが、異なる互いの社会にいかに大きなインパクトを与え合うか、それを実感している晴子さん。子どもの成長を通して経験したことのない社会に足を踏み入れると、大きな社会での子どもや自分自身の弱点・偏り、異なる考えや意見を持つ人たちがいることに気付け、それが家族としての大きな成長につながるのだとか。食も同様で、頑なにストイックになりすぎず、カテゴリーだけにこだわらず、「今」の自分にフィットする方法で、心と身体に心地よいバランスを見つけていけると良いですね。

 

日常の暮らしが回らないこともある、失敗することだってある。でも、殻を破り、変化変容を繰り返し、人とつながり、自然と共に生きる尊さや感謝をお菓子で表現しているパイポン畑。リピーターのお客さまからは「安心して食べられるおいしさはもちろん、創意工夫がなされた丁寧で真摯(しんし)なモノづくりの素晴らしさがある。パイポン畑さんのお人柄の良さも魅力」「特別の日のオーダーケーキはワクワクします♡」という声が聞かれます。おうち時間の充実が注目される昨今、家族の一員のように大切に育てられた米から作る米粉のスイーツで、お子さんとティータイムを楽しんだり、オーダーメードのバースデーケーキでお祝いすることもオススメですよ♪

■パイポン畑

MAIL:paiponbatake@gmail.com

Instagram:paiponbatake

Facebook:パイポン畑

★取り扱い店舗

らんらん亭·····第1、第3火曜日

みどりストア·····第4火曜日

コタン岡大前店·····第2、第4金曜日

おかやまガーデン+1·····生菓子毎週金曜日入荷
焼き菓子 常時販売

akathuki cafe&something·····焼き菓子

THA CHAYA·····焼き菓子

GAIAお茶の水店·····月2回水曜日

GAIA代々木上原.....隔週木曜日

※イレギュラーな配達もあるため、事前にSNSや取り扱い店舗でご確認・お問い合わせください。

※ 同じ工房内で、米粉以外の商品の製造もしています。

【編集後記】

子どもたちも大好きなパイポン畑のケーキや焼き菓子。コロナ前はマルシェでの出店も多く見られ、子どもたちとケーキやかわいらしいクッキーを選ぶのを楽しんだものです。素材のおいしさを感じ、満足のいくちょうど良い甘さに、母としても安心して買うことができます。そんなパイポン畑のストーリーから、おいしさの秘密や肩の力を抜いて子育てをするヒントなどをたくさん見つけることができた楽しい取材でした。(LaLa編集部・T)

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