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ニコニコ女医の、しなやかに生きるessence -毎日の子育てを豊かに彩るおすすめの一冊-① 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神

 

みなさん、はじめまして!岡山生まれ岡山育ち、2児の母で3人目の産休中、内科医のたかはしじゅんこです。「女性は自由に、男性は長く楽しく、子どもはのびのびと」がモットー。本日を第1回として、普段の子育てや生活などに関して医者の目線も交えながら、ママやパパが毎日を楽しむためのオススメ書籍をお届けします!

 

初回ですので少し自己紹介を。私は今、3回目の産休中でもう臨月に入ったところ。いよいよ出産に向かっています。病院外の方々とお話をすると、「医者って…“お医者様”のイメージなんだ!」ということに驚きますが、実際は皆さんと変わらないただの人間です。もちろん長所も短所もあり、仕事や家庭もあり、子育てでもうまくいったりイライラしたりいろいろです。女性の先輩方の話を聞いていると、昔はもっと妊娠・出産なんて肩身が狭く、産休育休も取れる方が珍しかったようで。今こうやって私が3度目の産休・育休を取らせてもらっていることを踏まえると、だんだん社会は変わってきているのですよね…。ここまで積み重ねられてきた、貴重なこの産休・育休の期間を大事に過ごそうと思います!

 

さて、第1回目に選んだ書籍は…

 

「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」水野敬也著(文響社)

もともとあまり本を読まなかった私が、今や5歳になった長女の産休・育休中、自分の今後に悩み、初めて飛びついた自己啓発書「夢を叶えるゾウ」シリーズの最新刊です。

 

「初めての子育て」「仕事への復帰」「今後の働き方」…悩みますよね?!今まで男性となんら変わりなく働いてきたつもりが、一気に弱い立場と感じ、自分からか誰からかも分からない打撃を受け続けている感覚…。いやー、悩みました。1人目ってなんでも分からないことだらけで、不安でしたね。

 

今回は、時間を大事にしたい皆さまにできるだけ読みやすく、それでも心に響くような一冊はどれかと考えた結果のチョイスです。夢を叶えるゾウは1~4までどれも、基本的には悩める子羊である主人公にガネーシャという神様が課題を与えていき、成長していく小説のようなスタイルです。コラム執筆のため1を読み返していたら、昨年7月に4が出版されていたことに気付きまして!速攻で購入して読みました。私は、参考書以外はオンラインショップ「Amazon Kindle」で購入することが多く、スマホから読めてしまうので日中にあらかた読んで、残りは子どもたちを寝かしつけてから寝室で読みました。

 

そして最後、暗闇で号泣。

(寝室での夜のスマホはメラトニンの分泌を阻害してしまうのでオススメできません…)

 

まず1を読んでもらってからでもよいですが、4だけ読んでも十分楽しめます!というのも、4は子どものいる会社員が余命3カ月を宣告された後からの話だからです。本当に今の世の中、いつ何があるかなんて誰にも分からない。子育て中の皆さまだからこそ、それぞれ何か自分に落とし込める一冊になるのではと思います。

 

私は職業柄、自分の死について考える機会は多いので、これまでにも「余命1年だとしたら?」「3カ月だとしたら?」「1日なら?」なんて期間まで設定したり、「体調が良い期間が長いパターン」「動けず苦しい期間が長いパターン」などの状況も考えてみたりしていました。そして、遺書もブログなどで書いたりしていました。

 

この本を読んでから改めて、遺書は紙に直筆でそれぞれ書いてみてもいいなぁと思っています。そうすると、より何かあったときの現実味は自分の中で増すのではないかな。さらに、行動も変わるかも。遺書を書くとすると、やはりまずは夫・子ども含めた家族宛に。友人や職場の同僚はどうするかな…。なんて、「誰」まで「どこ」まで書くかということにもなってくるので、自分の感謝の気持ちや思いは、伝えられなくなる前に普段から伝えておくことが、家族以外でもやっぱり大事だなと思ったりしています。

 

その他にももちろん印象に残ったこともありますが、ネタバレになりそうなところは内緒にしておきますね!

 

あなただけの、大事な人生。

一冊の本から、深めてみませんか?

 

それではまた!

たかはし・じゅんこ(糖尿病専門医)

小学6年のとき「将来の夢」がテーマの版画で医者を描き、現役で岡山大医学科へ。医療者のサポートのもと「患者が自分で自分を治療する」糖尿病に興味を持ち専攻する。その後3回の産休・育休を取得。育休中に社会の役に立ちたいとブログを開設し、想いを伝えることの重要性を実感。苦しい思いを抱えた妊娠・出産を振り返り、復帰後の2019年に仲間作りや後輩のため「女医のライフスタイル研究室」という無料オンラインサロンを友人と開設。Story担当として現在絵本作りにも奮闘中!理想の社会は「女性は自由に、男性は長く楽しく、子どもはのびのびと」。5歳の長女、3歳の長男の母。11月に3人目を出産予定。

 

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