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ニコニコ女医の、しなやかに生きるessence – 毎日の子育てを豊かに彩るおすすめの一冊 – ⑥私は私のままで生きることにした

みなさん、こんにちは!岡山生まれ岡山育ち、3児の母、内科医のたかはしじゅんこです。「女性は自由に、男性は長く楽しく、子供はのびのびと」がモットー。普段の子育てや生活などに関して医者の目線も交えながら、ママやパパが毎日を楽しむためのオススメ書籍をお届けします!

自己紹介は、初回をご覧くださいませ。

 

桜の咲く季節。ご入園、ご入学を迎えるお子さま方、おめでとうございます!子どもはどんどん成長していきます。それも大人になった私たちでは考えられない奇跡的な速度で。自分たちのドラマに並列して、子どもたちのドラマもどんどん進んでいきます。私たちが子どものころにあったものは新しいものに変わり、同時にもちろん変わらないものもある。毎日がまったく同じように見える時もあるけど、実は、少しずつ、時には一気に進んでいる。そんな成長を間近で見られることは、私たちに与えられたギフトだなと感じずにはいられません。

 

子供たちが、登園・登校できることに感謝しながら…。

子供たち、そして子育て中のみなさま。新年度の始まり、本当におめでとうございます!

 

 

今月、第6回目に選んだ書籍は…

 

「私は私のままで生きることにした」キム・スヒョン著、吉川南訳(ワニブックス)

 

 

著者は韓国のイラストレーターで作家。本書では、GOALを「ごく普通の私が、他人を妬むことなく冷たい視線に耐えながら、ありのままの自分として生きていくために」として始まります。

 

海を大きく隔てているにも関わらず、日本と韓国の文化は世界で一番近いのではと思うほど似ています。具体的には上下関係、男女の立ち位置、周囲の目を気にする、集団主義社会、お受験、見た目への意識など。

 

さらに、受験に関しては韓国の方が俄然厳しい。小さな子どものころからすでに受験戦争が始まっており、高校生の平均の勉強時間は寝る間も惜しんで12時間。娯楽と言えば月に1回好きなDVDを見るだけ、なんていう高校生も。日本のセンター試験にあたる韓国の大学就学能力試験では、英語のリスニング試験の35分間、韓国のすべての航空機の離発着が禁止されています。もう一度言います、飛行機の離発着が、禁止です…!成績がとても良くて優秀な子でも、受験のことを振り返ると勉強ばかりの思春期が辛い思い出になり、自己肯定感も低い。必死に勉強して、働き詰めて、経済大国へのし上がったのが韓国です。

 

このたった一つのエピソードからでも、韓国でも私たちが感じてきたように息が詰まる人が多いという背景がなんとなく理解できるのではないのでしょうか。さて、そこからの今回選んだ「私は私のままで生きることにした」についてです。

 

電子書籍ではいつも気になった文章に線を引きながら読んでいます。そして本書を読んだ後に見返すと、ハイライトだらけ。それほど共感した箇所が多かったということです。もちろん全部が全部同意できるわけではなく、自分には当てはまらない箇所もありました。しかし、それを差し引いても有り余る共感。世界はやはり一つだ、という感覚がありました。

 

本書では、「ごく普通の私が、他人を妬むことなく冷たい視線に耐えながら、ありのままの自分として生きていくために」というGOALがあるため、なんとなく話を推察できる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「ありのままで生きていっていいんだよ」というメッセージがいろんな角度から送られています。

 

「あなたがいちばん尊重しなければならない人は、常にあなた自身」

「自分への理解を土台にして、自分で判断し、決定し、生きることこそが、自分らしい人生」

「後回しにしていた人生の問いに、今こそ答えよう」

「人生とは結局、あいまいさに耐えるということ」

「だから、どうかみんな、それぞれに勝手に幸せになろう」

 

そして、ここは子育て中のみなさまに向けてのコラムで一つ気になる文章を抜粋すると…

 

「子どもは親の思いどおりには生きられない、と悟るのが親の役目だと思う」

 

そうですよね、私たちには私たちの人生、子どもには子どもの人生がある。

 

大人も子どもも、自分の人生を生きる。

 

今は海外旅行も行きにくくなっていますが、こんな風に海外の本を読んでその国を知り、旅行気分になるのはいかがですか?私にとって旅行というものは、「世界を知ること、自分を知ること、そして楽しむこと」。世の中を知っていくということは、とても楽しいです。

 

あなただけの、大事な人生。

1冊の本から、豊かにしてみませんか?

 

読まれた方がいらっしゃいましたら、ぜひご感想を教えてくださるとうれしいです!

 

(経過報告とおまけ)

肌断食は継続中。そして私は自分を解放するために、ダイエットをやめました…!

 

 

それではまた来月!

 

 

たかはし・じゅんこ(糖尿病専門医) 

小学6年のとき「将来の夢」がテーマの版画で医者を描き、現役で岡山大医学科へ。医療者のサポートのもと「患者が自分で自分を治療する」糖尿病に興味を持ち専攻する。その後3回の産休・育休を取得。育休中に、社会の役に立ちたいとブログを開設し、想いを伝えることの重要性を実感。苦しい思いを抱えた妊娠・出産を振り返り、復帰後の2019年に仲間作りや後輩のため「女医のライフスタイル研究室」という無料のオンラインサロンを友人と開設。Story担当として、現在絵本作りにも奮闘中。理想の社会は「女性は自由に、男性は長く楽しく、子供はのびのびと」。5歳の長女、3歳の長男、0歳次女の母。自由な物書き。

 

Instagramで絵本出版に向けての道のりを投稿しています。いいね・フォローありがたいです!

絵本: https://www.instagram.com/junmami_ehon/    

ブログ:https://ameblo.jp/rediscover-yourself/

 

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