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ニコニコ女医の、しなやかに生きるessence – 毎日の子育てを豊かに彩るおすすめの一冊 – ⑪ 限りある時間の使い方

みなさん、こんにちは!岡山生まれ岡山育ち、3児の母、内科医のたかはしじゅんこです。「大人も子供も夢を描ける社会」を目指し、自分も成長中。普段の子育てや生活などに関して医者の目線も交えながら、ママやパパが毎日を楽しむためのオススメ書籍をお届けします!

自己紹介は、初回をご覧くださいませ。

 

 

太陽はまだジリジリ、汗がしたたる時期が続いていますが…

みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

「大きくなったら自分たちで出ていくから寂しいものよ」

子供が大きい先輩方から聞くに、今まさにこの毎日がかけがえのない時間なのですよね。

この記事がアップされる頃には、私も次女の保育園申込書類を提出していることでしょう。光陰矢のごとし。

 

写真は、今年初めて訪れた岡山の曹源寺。ちょうど雨上がりの夏が瑞々しく、気持ちの良い場所でした。

 

 

そんな9月、第11回目に選んだ書籍はこちら…

 

「限りある時間の使い方」オリバー・バークマン著、 高橋 璃子 (訳)(かんき出版)

 

 

みなさんは「時間」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?

「時間が足りない!」

「あれ、もうこんな時間!」

気づけばこんな風になることは、私だけではないはず…

 

そんな私たちにとって、「限りある時間の使い方」なんてとっても魅力的ですよね。

「これを読めば、私も時間をもっと上手に使いこなしてあれもこれも、できるようになるかも」なんて想像される方もいるかもしれません。

ですが、この本はそういった過度な期待に応える本ではありません。どちらかと絶望させる本です。

 

内容を端的に表すとこうなります。

「時間は限られているのだから、あれもこれも叶えるのは無理で、本当に大事なことに集中して人生を楽しもう。」

 

とはいえこう言ってしまうと身もふたもなく…じゃあどうすればいいの?というところが気になるところですよね。

2点だけ、それを理解するためのポイントをお伝えします。

 

一つ目は、本書で抜粋されているエッセイストのマリリン・ロビンソンの言葉を借ります。

「自分とまったく関係のない不可解な目的の手段となるために、自分や子どもたちをせっせと準備している」

つまり、今現在が、不確定な将来のためのただの作業になってしまっていませんか?ということです。

恐ろしい。身に覚えがあるだけに、恐ろしい。今自分がやっていること、子供のためにと思ってやっていること、そしてなんとなく必要かなと思ってやっていること。

それほど大事じゃないことのために、貴重な子供との時間を、急かしたりコントロールしようとする時間に使うなんてもったいない。

日々に意識を向けて見てみようと、ひとつひとつ再確認しています。

 

二つ目です。

「でも効率化の罠の本当に怖いところは、量だけでなく質にも影響することだ。すべてを詰め込もうとすればするほど、なぜかどうでもいいことに時間を費やしてしまう。」

これも、分かる…。やろうと思っていたことがあったのに、気づけばスマホを触ったりSNSを見ていて時間が過ぎたことを思い出します。

そして時間が過ぎた後に、「あれ、何するのだったかな?」なんて…

みなさんは、思い当たることはありませんか?

そうなった時に、時間を無駄にしたなんて責めているのはあなただけではないのです。

まるで、自分だけが時間をうまく使えていないかのように思いがちなのですが、皆が同じことで悩まされている現状があります。

 

ここまで2点、理解するためのポイントを紹介したのですが…

本書が、力を入れて書いていることは、あれもこれもと据えた時間管理は無理だと絶望しましょうというメッセージ。

そのメッセージを分かりやすく時代の背景から、色んな角度から伝えています。

 

かくいう私も今まで、自分がうまく時間を使えていないと罪悪感を覚えていたことは多々ありました。

その私が時間を管理してあれもこれもやろうなんて不可能だとこの度気づいたことで、いま反対に活力がわいているのは不思議な気分です。

 

先日、年長の娘が「(時間が決められていて)もっと(絵を)描きたかったのに時間がなかった」と、涙を浮かべそうになっていました。

授業にせよ、習い事にせよ、世の中には時間が決まっていることはたくさんあります。

ただ、その中で、じっくり時間をかけて自分の好きにしてもいいこと。これができるのが家庭だなと改めて思いました。

 

私自身はもう少しで育休もとい、育業が終了します。

特に一人目の初めての妊娠・出産・育児は何一つうまくいかないことから始まりました。

人生で効率ばかり求めてきた私にとって、家事育児は別世界に放り込まれたような感覚。キャリアが途絶えていく気持ちもありました。

「三度の育業のおかげで、私は自分の人生を取り戻せた」

おそらく最後の育業の修了目前になり、そんな風に思います。

キャリアの点ではここで止まった時間が、どれだけ人生を豊かにしたかは計り知れません。

 

子供って、すごいですよね。

母や父であるみなさんを、いつも心から尊敬しています。

 

本書は忙しいみなさんにこそ、おすすめの一冊です。

 

あなただけの、大事な人生。

1冊の本から、豊かにしてみませんか?

 

読まれた方がいらっしゃいましたら、ぜひご感想を教えてくださるとうれしいです!

 

それではまた来月!

 

P.S.

先日ようやく絵本「だいすきよ」の推定74,431円の収益を、寄付させていただきました。寄付先は、難病と闘う子どもたちの夢を叶えるボランティア団体・公益財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン(本部・東京)と、児童養護施設の子たちを支援する一般社団法人ぐるーん(岡山市北区)です。ご協力くださったみなさまありがとうございました。

 

 

たかはし・じゅんこ(糖尿病専門医) 

小学6年のとき将来の夢で医者を描き、現役で岡山大医学科へ。医療者のサポートのもと「患者が自分で自分を治療する」糖尿病に興味を持ち専攻する。その後3回の産休・育休を取得。育休中に社会の役に立ちたいとブログを開設し、想いを伝えることの重要性を実感。2022年6月20日に絵本を出版し、出版後初月の収益74,431円を全額寄付。理想の社会は「大人も子供も夢を描ける社会」。6歳の長女、4歳の長男、0歳次女の母。

 

Instagram:個人 https://www.instagram.com/junko_takahashi_/ 

絵本: https://www.instagram.com/junmami_ehon_/    

note: https://note.com/junko0429/

絵本の詳細はこちらから

↓過去の記事はこちら

ニコニコ女医の、しなやかに生きるessence – 毎日の子育てを豊かに彩るおすすめの一冊 – ⑩ あのころ

 

ニコニコ女医の、しなやかに生きるessence – 毎日の子育てを豊かに彩るおすすめの一冊 – ⑨ インディペンデント 女性が自分の力で自由になる方法

 

 

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